第３話　謎の……誰だ？

「る～る～ごしゅじんしゃま～どこ～る～る～」

「どこ～～る～～？」

「る～？　るぅぅ～」

　ごしゅじんしゃまと、はぐれてずっとみつからない、る～。

　またまえみたいに、あえなくなっちゃう、る～？

　いや、る～。

　る～のおもいでは、ぼろぼろになって、ほとんどおぼえてない、る～。

　でも、あのときのことだけは、おぼえてる、る～。

「るー。ごめんね、もう一緒に冒険ができなくなったの……」

「る～？」

「ごめんね、この世界にはもう居られないの……」

「■■ちゃんと、もっといっしょにいたい、る～」

「ごめんね、もっと一緒に居たかったんだけど……るー、私の分まで一杯冒険してね」

「いや、る～。いっしょに、いたい、る～」

「ごめんね……」

「る～～～」

「私の事は、忘れちゃってもいいから、新しいパートナー探すんだよ」

「る～～～」

「じゃあ、ね……。るー、すっごく楽しかったよ！」

「る～～～～～」

　あのとき、る～は、なにもできなかった、る～。

　ひかりになって、きえていく、■■ちゃんを、どうすることもできなかった、る～。

　そのまま、おもいでもきえていった、る～。

　だけど、わすれたくなかった、る～。

　ひっしにがんばった、る～。

　■■ちゃんとの、おもいでを、すこしでも、わすれないようにがんばった、る～。

　がんばって、がんばって、■■ちゃんとのさいごのばめんだけは、わすれなかった、る～。

　でも、すごくかなしかった、る～。

　こんどは、もう、あんなことはくりかえしたくない、る～。

　だから、さがすんだ、る～。

　いまの、ごしゅじんしゃまをさがすんだ、る～。

「ごしゅじんしゃま～。どこ、る～？」

　あ、むこうのほうに、なにかものおとがしたる～。

「ごしゅじんしゃま～る～？」

　ちがう、る～。

　

　あれは、ごぶりん、る～。

　る～には、たたかうちからはない、る～。

　ここでやられたら、ごしゅじんしゃまにあえなくなる、る～。

　どうしたらいい、る～。

　る～？

「変異種のスライム～～でてこい～～～」

　

　あ、ごぶりんのきが、それた、る～。

　いまだ、る～。

　いそいで、かくれる、る～。

　みうしなってる、る～。

　はやくいってくれ、る～。

　　

　る～～～～。

　たすかった、る～。　

　ごしゅじんしゃまは、だいじょうぶか、る～？

　しんぱいだ、る～～。

　はやく、さがさないといけない、る～。

「ごしゅじんしゃま～いる、る～？」

　みつからない、る～。

　このまま、あえない、る～？

　そんなの、いや、る～。

　■■ちゃんみたいに、あえなくなるのは、いや、る～。

　さがす、る～。

　ぜったいみつける、る～。

　る～？

　つよいけはいがする、る～！

　みつかったら、ごしゅじんしゃまにあえなくなる、る～。

　かくれる、る～。

　………………。

　…………。

　……。

　うごかない、る～。

　こっちのほうをずっとみてる、る～。

　みつかってる、る～？

　このまま、おそわれたら、やられる、る～。

　にげるのも、むり、る～。

　どうしたら、いい、る～？

「見つけた！？」

　みつかった、る～。

　どうるる、る～？

　このまま、やられちゃう、る～？

「『ホーリースラッシュ』」

　もうだめ、る～！

　る～～～。

　る～？

「な～んだ。ゴブリンの変異種か～」

　うしろをみたら、むらさきのごぶりんが、しんでた、る～。

　つぎは、る～のばんだ、る～。

　ごしゅじんしゃま～たすけて～る～～。

　る～～～。

　る～～。

　る～？

　る～？

　むらさきのごぶりんも、つよいけはいも、いなくなってる、る～。

　たすかった、る～？

　ごしゅじんしゃまがたすけてくれた、る～？

　■■ちゃんが、たすけてくれた、る～？

　る～は、ぜったいに、ごしゅじんしゃまに、またあうんだ、る～！

　■■ちゃん、みたいにあえないのは、いや、る～！

　る～は、あきらめない、る～！