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異世界に飛ばされた俺は奴隷調教師になっていた  作者: 七瀬 優
第14章 初めてのBOSS戦!
114/199

第6話 まけちゃった……

昨日はお休みしたので、今日は遅れましたが更新します。

よろしくお願いします。


今回は、ズバリ! 反省回(会)!

 横転してボロボロになった馬車を、これまたボロボロになった馬に、回復魔法をかけて、騙し騙し引かせてやっとの事でM&Mに戻ってくる。

 その様子に、門の修理をしていた親方達や、冒険に出ようとしていた冒険者達が集まってくる。


「何があった?」

「どうしたんだ?」

「大丈夫か?」


 などなどといった言葉がかけられる。

 それに、馬車からとぼとぼと降りたティナが答える。


「まけちゃった……」


 その言葉に、あたりは一瞬静まり返る。

 そして、すぐさま、


「何が出た!?」

「どこだ? 何処で出会った?」

「この街に被害は出そうか!?」


 などといった質問が矢継ぎ早に飛んでくる。

 まあ、BOSSに挑戦して逃げ帰ったとこたえたら直ぐに収まったが。

 そのまま、簡単な説明をする。



 そして……。


「運が良かったな」


 集まった皆が口々にそういって散っていく。

 BOSSから逃げ帰って、犠牲者がゼロなのは相当に運がいいらしい。

 まあ、BOSS戦で犠牲者をだして勝利ってのが普通なのかもしれないけどな、この世界だと……。

 考えてみれば、WMOでも蘇生薬とか無しで完全な死者ゼロってのは結構な縛りプレイになりそうだよな。

 ちょっと無茶しすぎたのか!?




「何があったのよ、なんか騒がしかったけど……って!? 何その馬車! 一体どうしたのよ!」


 遅れてM&Mから出てきたシーナが、ボロボロの馬車の様子に目を見張っている。


「負けちゃったんだよ……」

「え!?」


 ティナの沈んだ声に、驚きの言葉を上げる。


「それより、先ずはセリカをベッドで寝かしたい。治療は終わっているが、早く休ませたい」

「解ったわ、すぐに準備するわ。あと、後で詳しい説明しなさいよ!」


 シーナはすぐさまM&Mの中に駆け込んでいく。

 まあ、何とか無事に戻ってこれたな。

 馬は砦の厩舎に一刻も早く運んで休ませたい所だが……。

 後で、ゲートの改造なんかして馬車も移動できるようにするか。

 

「ううう……まけちゃったよ~~」


 うん、負けた後暴走した馬車に大喜びしてなかったかティナ?

 浮き沈みが激しいというかなんと言うか……。





「さて、早速色々説明してもらうわよ!」


 セリカをベッドに寝かせ終わり、彼女の看病をマユさんに頼んだあとM&Mのダイニングに集まっていた。

 あと、馬の世話と言う事で、ミルファさんが面倒を見る事になり、それにレナさんがついて行った。

 そのため、今居るのは、シーナ、ティナ、俺だけだったりする。

 今後の方針とかを決めるわけでは無く、説明だけだしな。

 方針の方はあとで皆で相談が必要だろうけど、それはセリカが起きてからだろうな。


「解った、じゃあ順番に話していくぞ――」


 そうして、俺はシーナにBOSS戦に向かってからの事を細かく説明していった。

 所々、余計な注釈をティナが入れてきた。

 めちゃくちゃ個人的な「ぐおおお~ってすっごーいんだよ!」なんて感想じみた物ばかりだったが……本当に、何でこいつを説明に参加させたんだろうな俺?

 


 まあ、ティナの邪魔はあったが、一通り説明を終わると、シーナがまず一言。


「あんたら、無茶苦茶ね……」


 心からあきれた声だった。


 その後、シーナから怒涛のツッコミが入る。


「渓谷にいるモンスターを一撃で一掃って何よそれ!?」

「一撃でBOSSの両腕ふっ飛ばすとか!」

「全然連携できてないじゃないの! 好き勝手に暴れてるじゃない!」

「何その回復力! 勝てるわけ無いじゃない!」

「もうちょっと偵察するとか、情報集めるとかしなさいよ!」


 などなど、沢山と……。

 反省会は、夜にしよう……流石に俺だけ説教されるのはなんか違う。

 されるなら全員で……。


「え~~~しょうがないよ!」

「何がしょうがないのよ! もっと考えて行動しなさい!」


 うん、ティナだけは先に説教をしてもらっておこう。

 夜だけじゃ終わらない気がするからな。






 そして……。

 セリカが目を覚まし、皆で夕食を取った後、M&Mのギルドコアの部屋に、BOSS戦に参加したメンバーと、シーナ、リーフさんが集まる。

 彼女達を交えて大反省会をはじめる事になったのだ。


「出発してから、逃げ帰ってくるまでの流れは今説明したとおりだけど、二人は何か質問はある?」


 俺は、一通り説明した後、シーナとリーフさんの顔色を伺う。


「はい! 何で直ぐに回復しちゃうの?」


 ティナ……俺はお前には質問していない。

 あと、それが解ったら苦労はしない!


「さっき聞いたとおりだし、特に質問は無いわ」


 シーナは、帰ってきて直ぐの時に一通り説明していたので特に疑問は無かったみたいだ。

 まあ、俺たちが答えられる疑問と注釈は付くだろうが……。


「ティナの質問は私も聞きたいところだけど……それが解っているなら逃げ帰る必要は無いわね……。あと、ティナは、その質問に答える側でしょ!」


 リーフさんも、一通りの内容については質問はなさそうだった。

 ティナの言っている内容は、当然此方が答えられないと解っているようだしな。

 というか、ティナの方に向ける視線に、「あとでお説教ね」という言葉が乗っているような気が……。




「まず、反省点1。連携が全然なっていない! まあ、今までごり押しだったからね」


 シーナが1つ目の反省点を挙げる。


 確かに言うとおりだ。


 前衛:セリカ

 

 後衛:ティナ、マユさん、俺、レナさん

 

 レナさん及び馬の護衛:ミルファさん


 って感じだったからな。

 その上、セリカはアタッカーとして突っ込んでいて、後衛を敵から守るようなこと殆どしてなかったしな。

 ティナは、妖精の力借りて自力で近寄ってきていた奴を倒してたし、マユさんは出の早い初級魔法で手数で処理してたし、レナさんはミルファさんや俺が倒してたな。

 俺は、まあ近寄ってきたら普通に殲滅してた……。

 

 改めて考えると、前衛も後衛もなにもあったもんじゃないな……。

 レナさん後衛、その他皆前衛みたいじゃないか!

 それ以前に前衛で敵の攻撃を引き受ける人材が居ない気がする……セリカは性格的に無理だし、ミルファさんだとレベル的にティナより脆いとかありそうだしな。

 ミルファさんはレナさんの守りを自分でしたいだろうし……。

 俺が前衛に……これは、回復役云々って話もあるけど、前に出るなら殲滅に参加したほうが早そうなんだよな……そもそも後衛職でステータス的に不安だし。


 そんな感じで色々話していくが、殆どまとまらなかった。

 極論すると、今のメンバーの職業構成だと、前衛で盾する人材と回復役が足りないという結論になったのだ。

 ついでに言うと、レベルバランス的に後衛の方が前衛より固いとかなりかねない問題も……。



「はぁ……1つ目はひとまず保留……あんた、だれか役に立ちそうな人拾ってきなさいよ」


 シーナが俺に、そんな事を言ってくるが、誘拐とか、俺の職業スキルつかって無理やりとかは、イヤだからな!


「反省点2。何でBOSSの情報集めずに戦うの? まず情報収集の為に戦ってみるなら解るけど、最初から倒しに行ってどうするの! 他にも……」


 シーナは2つ目の反省点を挙げていく。

 まあ、長い説教をまとめると、「情報収集をちゃんとしないでBOSS戦って何を考えてるの!?」って事だ。

 彼女は、俺たちが情報収集終わって勝算があるからBOSS戦なんて言っていると思っていたようだった。

 うん、これは素直に反省だな。

 あまりに油断しすぎだったな。



「反省点3。BOSSが超回復見せた時点で何故逃げなかったの? 逃げ時が遅すぎるわよ!」


 BOSS戦は、危険を感じたら直ぐ逃げろという事だった。

 逃げられない戦いはともかく、逃げれるなら一旦引けという事らしい。

 まあ、簡単に全滅がありえるBOSS戦には、そのくらいの用心深さを持てという事らしい。

 言われてみればその通りで、これもやっぱり油断なのか……。



「反省点4。馬車を逃げる為にUターンさせたとか、逃げる為の準備はちゃんとして戦いなさい!」


 いわれてみればその通り。

 まあ、逃げる事はまったく考えたなかったからな。

 BOSS戦ならそのくらい用心は必要か……。



 そんな感じでシーナの長いお説教が終わる。

 リーフさんが所々補足しながらお説教を追加していたので、凄くきつかった。




「で、これからどうするのよ?」


 シーナが俺たちを見回す。


「再挑戦だよ!」


 真っ先にティナが声を上げる。


「却下!」

「却下です」


 シーナとリーフさんが即座に否定する。

 まあ、何も対策もやってないからな。


「まずは、砦とM&Mを大型のゲートでつないで、馬を砦の厩舎で休ませたい。結構無茶させたから暫くはゆっくりさせたい」


 俺は、まず最初に馬を休ませる事を提案する。

 砦の厩舎でというのは、拠点の建物の効果で多少回復補正があるからというのもある。


「色々運ぶのに便利になるわね……GPはどうするの?」


 シーナも結構乗り気そうだ。


「ギルドの方のGPで」

「殆ど使い果たしてなかった?」

「今回ティナが色々拾ってたからな。ティナ」


 ティナの方に話を振る。


「うん、いっぱい拾ったよ~~」


 なんて言いながらどこかに走り去る。

 馬車にでも取りに行ったのか?


 5分後……。


「こ、こんなに……あるよ……おもたい……」


 うんしょ、うんしょという感じで、渓谷で拾ったアイテムの詰まった布袋を引きずってくる。

 見つけた端からどんどん拾っていたけど、あんなに溜まってたのか!?


「けっこう、拾ってきたわね。感心感心。どれどれ?」


 シーナが袋をあさりだす。


「何よこれ!」


 うん、やっぱりそういうよな、全部が血まみれになってるからな。


「ボロボロになってるじゃない!」


 え!?

 そっちなのか!?


「これじゃあ、あんまり高く売れないわよ!」

「そ、そんな~~~せっかく一生懸命拾ったのに!」


 確かに、ティナ一人で一生懸命拾っていたな。


「でもまあ、ギルドコアに突っ込むのには問題ないでしょう。早速入れて見ましょう」


 シーナが袋に入っている、オーガの角やら牙やらを次々にコアに突っ込んでいく。

 う~ん、本当に食事させてるみたいだな。

 あと、結構一つずつってのは面倒だな。いっぺんに入れれるようにならないのか?

 俺は少しコアのウィンドウで調べてみる。



・上納BOX

  コスト:500GP(00:01 50MP)

  消費MP:0

  必要容量:0

  この箱の中に入れたものを、まとめてGPにする事が出来るようになる。

  ちなみに、入れたものの一覧から収める物を選択できるので、他の物が混ざっていても解りやすい。



 お、いいな作っておくか。

 安いしな。



「シーナ、まった。GPに一つ一つ変換していくのは面倒だからまとめて出来る装置を作る」

「そんなのがあるなら、先に作りなさいよ! 今までどんだけ面倒だったと思ってるの!?」

「いや、一覧にあったんだからシーナが探しても良かったんじゃないか?」

「…………まあ、早く作ってよね」


 そんな感じで1分で上納BOXが完成する。

 飾りの無い大き目の宝箱みたいな感じだ。

 そこに、ティナが持ってきたアイテムを袋ごと入れふたを閉める。


「……今までの苦労は……」


 シーナがブツブツ言っているが放置で……。



『===================================


 投入品一覧からGPに変える物と個数を選択してください。



 投入品一覧

 

 ボロボロのオーガの牙         × 527

 ボロボロのオーガの角         × 631

 ボロボロのオーガアーチャーの牙    × 171

 ボロボロのオーガアーチャーの角    × 136

 ボロボロのオーガシーフの牙      × 111

 ボロボロのオーガシーフの角      ×  93

 オーガの玉              ×  1  



 GPに変換する物



 ===================================』



 おお、オーガは、3種類いたのかアーチャーにシーフに無印。

 さびかけた剣もったやつと、こんぼうもったやつと、石持ってた奴は全部無印オーガだったんだろうな。

 無印だけ数が多い。 

 

「て、レアアイテムがあるじゃない!!」


 シーナが声をあげ、慌ててふたを開いて探し出す。

 うん、レアアイテム?

 あ、オーガの玉が1つあるな。

 

「オーガの玉ってやつか? 何に使うんだ?」

「付与素材に決まってるでしょ! 装備品に特殊能力を付与するのよ!」


 あ、この世界だと、『”モンスター名”の玉』になるのか特殊能力付与する為の素材は……。

 WMOだと、『XXXのオーブ』って感じで特殊能力毎の名前がついたオーブだったよな。

 レアドロップなのは変わらないが。

 まあ、効果が高いのは隠しダンジョンのボスのレアドロップとかになって入手難度は高かったんだけど……。


「シーナ、その中探さなくても、オーガの玉以外をGPに変えたら残るんじゃないか?」

「あ! そうよ、それだわ」


 シーナはBOXのふたを閉め、ウィンドウを俺からぶんどると、オーガの玉以外のGPを変換する。


「これで……あった! これよこれよ!」


 残ったオーガの玉を取り出して喜んでいるシーナ。

 変換されたGPは結構あったので、M&Mと砦にゲートをつなげるな。



・ゲート(大)

  コスト:10000GP(30:00 2500MP 転移石×10)

  消費MP:10(/日)

  必要容量:100

  ギルド拠点と任意の場所(ギルドの所有している)をつなぐゲートを設置できる。

  双方向、許可された者は自由に移動可能(ギルドメンバー以外も許可可能)。

  普通のゲートよりも大型で、大きなゴーレムなども移動させる事が出来る。

  ゲートの開け閉めは任意のタイミングで可能。

  ギルド拠点をアイテム化した場合はゲートが自動で閉じる(ギルド拠点アイテム化をはじめると閉じる)。

  ゲートの設置場所は移動不可(ゲートの廃止は可能)。

  設置数の制限は無し。

  


 俺は、ゲート(大)の説明を皆に見せて、ギルド用のGPで設置する事を確認する。

 特に異論もなく、すぐさま作業を始めさせる。

 ついでに、施設整備用ゴーレムを運んでくる。

 何気に小人さんサイズなので、手荷物として転移できるのが便利だよな。



「まあ、ゲートの作成も開始したし、次に行こう」

「そうね、ボスの謎はどうするの? どこかで調べる?」


 確かに、あのBOSSの回復能力について調べない事には勝ち目は無いよな。

 

「シーナは何かあてはあるのか?」

「まあ、冒険者ギルドで話を聞いたり資料を調べたりよね……あとは……う~ん」


 冒険者ギルド以外の手がかりは現状では難しそうか……。

 もう一度、今度はパターンを探りにBOSSをつついてみるか?


「あ! そういえば、シーちゃん達……ごめん、シーちゃんと、フーちゃんと、ルーちゃんがへんな事言ってたよ~」


 シーちゃん達ってあたりで、他の二人にまとめるなとか怒られたんだろうから、今3人に言われて思い出したとかじゃないのか?

 まあ、ティナの思い付きじゃなくて、風の妖精さん達が気づいた事なら何かのヒントにはなるだろう。


「なんて言ってるんだ?」

「あの、おっきなのがね~やられたモンスターを食べてたんだって!」


 食べてた?

 あの戦闘中、バグバグと実際にかじってたわけじゃないから、これは比喩的なものだろう。

 だが、やられた、つまり死んだ仲間を食べる……吸収……してるってのは、結構まずいぞ……。


「やっぱりおかしいよね~食べてなんか居ないのに! だからあの時も食べてないよ! って反論したんだよ!」


 俺が黙り込んだのを見て正当性を主張してる。

 だけどな、ティナそっちの意味で黙り込んだわけじゃないからな!


「違うわよ! それ、無茶苦茶重要な情報じゃない! なんで教えてないの!」


 シーナがたまらず声を上げる。


「えええええ~食べてないよ!」

「なんで、戦闘中に言わない!」


 俺も我慢できずに声を上げる。


「ええええええ~~~クロちゃんまで!」


 それは俺の方が言いたい、何故言わなかったんだ?


「ティナ……後でお話があります……」


 リーフさんが最後に呟いた一言にとたんにティナの顔が青くなる。




「何となく解ったわね、超回復や、最後の方で防御力上がってた理由が……」

「だな……」


 確かに、何となく理解した。

 ただ、他のメンバーはリーフさん以外は不思議そうに頭の上に”?”を浮かべている。

 そういう情報を聞いたこともないからだろうなピンときてないのは。

 とは言う俺も、この形式はWMOも含めて初めてだ。

 WMOでは2体セットのボスで片方がやられると、吸収してHP全回復や能力大幅UPなんかは見た事がある。

 攻略方法は、当然2体同時撃破が一番楽だった。1体ずつ倒すと難易度が跳ね上がったんだよな。

 それはともかく、取り巻き撃破でどんどん強くなるBOSSってのは初めてだ。

 あ、同族のキル数で威力がUPしていく敵専用スキルなんてのもあったか……。倒しすぎでカンスト即死攻撃と化してた面倒な奴が。

 

「先ずは、殆ど皆、解ってないっぽいから説明するわよ」

「ああ、頼む」


 説明はシーナに任せて俺は、考え続ける。

 仮にそうだとして、撃破方法は、単純にとりまきを眠らせたりして無力化してBOSSの集中攻撃でいいだろう。

 問題は……今回パワーアップさせてしまった分がどうなっているかだな。

 最後のセリカのダメージとかを見ると、ステータスは全体的にあがっているっぽいし、あのままだと少しまずいかもしれない。

 妖精の皆さんに偵察とかを頼む必要がありそうだな。


「って感じよ」

「ええええええ~~~」

「そんな能力が……」

「…………」


 あ、いつもならこんな時、めちゃくちゃ強化して倒しましょうとか言うセリカが黙ってうつむいている。

 相当負けたことがショックなのかもしれないな。


「で、戦い方としては簡単よね、わかってみると。だけど問題は……」

「今までの強化分だな」

「そうよ。強さが保持されているならこのまま戦うのは、無謀よ」


 まあ、無謀かどうかはともかく、犠牲が出かねないよな。


「と言う事は、先ずはメンバー全員の強化か?」

「そうね、少しは連携も覚えなさい」


 その後は強くなるにはどうしたらとか……、連携強化にはどうしたらとか……、そんな話を続けた。

 まあ、一朝一夕に出来るような内容ではないから、特効薬になりそうな案は誰からも出てこなかった。



 ただ俺は、1つだけ見つけていた。

 それは、ミルファさんのステータス画面だ。


『ミルファ:騎士★MASTER★』


 ついに、この世界に来て初めて、職業マスターするメンバーが現れたのだ!

次回は……。

ついに、騎士をマスターしたミルファさん。

昇格の時間です!

次の職業は?

乞うご期待。


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