新聞は大変!?
「まっ一応栄養とか何とか書いとけばいいんじゃねーの?」
投げやり口調の雄治。
「一応って……」
でもこれが意外と的を得てるからたちが悪いわッ。
「大体栄養配分?とかが給食の中心になるしね」
梨里が確かにと頷きながら言った。
「じゃオーケー。七花一人じゃ書ききれなさそうだから俺が栄養に関してまとめるわ」
「お、ありがとう」
ナイス。マジで岳ナイス。
意外といいやつじゃん。手伝ってくれてるし。
だがそんな評価は次の瞬間崩れた。
「ドキュメントにまとめておいてあげる」
「……は?」
ドキュメント。ワードみたいなやつ。
このパソコンで打ち込むんですか。で結局私が紙に書けと?
「だって俺に書かせてみな。新聞の字面崩壊するよ」
「まあね……」
苦笑いするしかない。
確かに岳の字は少し汚いかもしれないけど……。
だからといって私に書かせるとは。手伝ってるのか?
「でも調べる手間省けるだろ?」
「そこは感謝するよ……」
「じゃあ、オレは絵でも描いてる」
「ん?絵??」
また変なことブチ込んできた人がいるよ。
はあ……。
「給食のイラストとかそのへんで調べて模写ぐらいなら出来る」
え。雄治がそんなに上手いとは思わないけど。
ちょっと本人に失礼だけどマジで絵が上手そうなんて思わないけど……まっいっか。
結局書くのは私なんだし……。勝手にやってろ!
「じゃあおれは……サボるわ」
「はいはい……って、はあ!?サボる!?」
安則からの言葉に一瞬頷きかけたじゃん!
お前も一応給食レンジャーズでしょ?
それに岳たちだって少しながらも手伝ってくれてるし!
「えー?安則が俺らの中で一番バク食いするやつなのに?」
早速岳が煽ってる。
それにしても……バク食い。確かに!!





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