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味方いない!?
「えー咲月さん入らないんですかー!?」
私が叫んだ矢先。
追い打ちとばかりに先生に言われる始末。
だから、先生は引っ込んでて下さいッ!
「残念」
先生が来たからいけるとばかりに少し笑っている岳……。
もう無視しよう。
逃げよう。
「きゃー七花引っ張りだこじゃん!いいじゃん!ね、私七花推すよー!」
親友のはしゃぐ声が聞こえた気が……するんだけど……。
梨里……ちょっと厄介……いや、ちょっとどころかすごく厄介!
「……──」
「先生、七花を推して下さい」
先生も少し笑ってしまっている。
推すって……押すにしか思えませんが……。
「あ、いいこと思いつきました!」
先生が声を上げる。余計に嫌な予感しかしないわ。
「咲月さんは一度体験という形で入るのはどうですか?」
『いいねー!』
岳と梨里に声がハモる。
……。
…………。
誰か、拒否してくれる味方いませんかー?





ビューティーフラワーズ
