先生と対面!?
何とか昼休みを乗り越えて次の授業を受けて。
その後の5分休みはさすがに雄治たちは来ていなかったけれど。
帰りも嫌な予感するんで帰りの会が終わったらすぐ教室から出た。
梨里は演劇部で一緒に帰れない。帰りたいけど今日はなんだか勧誘されないというのでホッとした。なんだろうなー。
「咲月さん!咲月さん!」
そのまま普通に玄関で靴を履き替えて平和に帰ろうとしたのに。
……なんだこう現実は平和じゃないんだ!
「あ、はい。先生」
受け答えするしかない!
嫌な予感するけどまあいきなり勧誘とかはないよね。
そう願う!
「手芸部って今日ないんでしたっけ?」
「え……ないですよ?」
ってまずあったけ。
あったら梨里と一緒に帰る羽目になるような……気が……。
「あそっか。一週間に一回だからか」
あっさり認めた。
認めたと言うか納得したと言うか。
なら、先生には何も用がない。私は帰れる。
あぶなーい、また地獄が来るかと思ったよ。
「あ、そういえば」
「!?」
な、何を言おうとしているんですか!?
もったいぶってニヤニヤしてる限り、い、嫌な予感しかしませんけど!
「咲月さんってなんで給食レンジャーズ入らないの?」
やっぱり来たー!
いい意味では引っ張りだことか言えるけど、一応私も大変なんですから!
「たぶん、本川さんは、女子が入ってくれるといいなあと思って勧誘しているんだと思う。だけど咲月さんは──」
「男子の中に女子が入れられるのはお断りですッ!」
「あー。そうなりますよね……」
先生はつぶやくと、
「じゃあ一生入りたくない?」
と聞いてきた。





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