動き出すか!?
「お!!」
近くにいた先生──給食レンジャーズの案を出した人が喜びの声をあげた。
あ……そっか。この先生もノリノリだからなんかしてきそうだよなぁー。
だからって私を巻き込まないでほしい……。
「沢宮さん、やってくれますか!?」
期待の目を向ける先生。
……勝手にやっててほしいわ。
「やります!了解でーす!」
はい。見てみぬふりします。
岳は近くにいるけど視界に入ってないと思って。
いないいない……と自分に念でもかけとこうか。
というのはともかく、先生は余計にハイテンションになってしまったらしい…。
「先生って給食レンジャーズを活動させる気なんですか?」
岳の問いに先生はもちろん笑顔で答える。
「当たり前じゃん。あんなに爆笑でウケたんだから使わないと損!」
「だけどもう2月だから活動できるのか…」
「でも卒業スペシャルみたいな感じで演出もありだと思う」
「あーなら俺が仕切ります!」
岳も笑顔になってるんですけど。
これ以上いると巻き込まれる気がするので…私は去ろうか。
先生と岳たちが一気投合しているときに私は静かに下がった。
ん?梨里が見ている気がするけど……ダッシュでかけよう!
結局教室から逃走したという、謎の罪悪感はあるけど、なんで?





ビューティーフラワーズ
