226.先見の明
《オスカーSide》
ガンマ達が帝都へ向かっている間、オスカー達は、協力して、黒龍に攻撃をしていた。
オスカーはハンドガンで攻撃する。
が、黒龍を構成する魔蟲を1匹倒すのが手一杯。
黒龍は自動で蟲の大軍をこちらに襲わせる。
オスカーはにやりと笑って、エア・バードを操縦。
『そうだ、それでいい。おれたちの役割は、やつの注意を引くこと、そしてガンマが来る時間を稼ぐことだ』
現在、黒龍はこの星を覆うほどに巨大化してる。
体から蟲を落として質量爆弾をしかけてきている。
結界のおかげで、地上の人間たちに被害は出ない。
だが、質量爆弾を落とされると、この星事態にダメージが負う。
人間がいくら助かっても、彼らが暮らす大地が滅んでしまっては意味が無い。
よって胡桃隊の仕事は、黒龍にちまちまダメージを与え、質量爆弾を落とさせないこと。
「しかし手がたりないね……!」
『大丈夫だ、帝国軍総出で、敵の注意を引いている』
よく見ると、上空にはオスカー達胡桃隊意外の隊員も、エア・バードにのって宙を舞っている。
「よくまあ、こんなに大量にエア・バードを用意できたね」
『そこはうちの陛下のおかげだよ』
皇帝陛下も誘拐されていたが、見事、オスカー達は救出していた。
メイベル達と一緒に捕まっていたのだ。
『陛下はエア・バードの重要性に誰よりも早く気づき、予算を回してくれていた』
確かに、空を自由に飛び回れるのなら、運搬や偵察に使える。
非常に有用な魔道具だ。
「ほんと……うちのトップはそろって先見の明があることだね」
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