194.超電磁魔砲《レールガン》
オスカーは錬金武装を、展開する。
手に持っていた武装が、変形。
手に収まるサイズだったそれが、ロングソードのように、伸びる。
異様に長い銃身は、筒状をしていない。
まるで、獣の顎のように、たてにぱっくりと開いてる。
右には、黒い銃。そして、左にも同じデザインの、白い銃。
「これが……マリク隊長、そしてリヒター隊長の合作……超電磁魔砲!」
新武装、超電磁魔砲。
雷魔法の力を応用し、超高速で弾丸を撃ち出す、最新兵器だ。
リヒター隊長の計算によると、生身でこれを撃つのは不可能だという。
反動が、キツすぎる。そのうえ、高電圧を銃身にかける必要があるのだ。
普通なら、無理だ。
だから……オスカーは無茶をしてる。
「うぐ……ぐ……がぁああああ!」
装備した超電磁魔砲から、緑色のラインが走っている。
それは、ガンマが見せたのとおなじ現象。
武装との……接続。
超電磁魔砲は魔蟲(魔蟲族)の素材を使っている。
魔蟲族は、武装と肉体とを接続することで、そのどちらもを強化する性質を持っている。
ガンマの体を調べてわかったことだ。
その性質を利用し、武装と人間を合体させる技術を、リヒターが考案。
マリクが完成させた。
ようは……ガンマと同様、一時的に自分の体を、魔蟲族にすることができるというもの。
だが……もちろんリスクはある。
「僕は……ガンマと違って、体に魔蟲の血が流れてない……から……」
オスカーの体が、魔蟲化するのを拒む。魔蟲の細胞を排除しようと、体内の免疫細胞が活発に動く。
その結果、とてつもない激痛が、オスカーの体を走っていた。
立っているだけでやっとの状態。
それでもオスカーは、超電磁魔砲を構える。
「くら……えぇえええええええ!」
両腕を伸ばし、超電磁魔砲を構える。
エネルギーを充填……そして、放つ。
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