182.チーム分断
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
リヒター隊長の新兵器のおかげで、俺たちは妖精郷の奥へ、特に問題なく進むことができた。
雑魚を狩りながらしばらく進んでいくと、やがて、見上げるほどの巨大な樹の前までやってきた。
複数の樹木がまじりあって、天を衝くほどの、巨大樹を構成してる。
大きすぎて荘厳さすら感じさせるその大樹だが、しかし、俺にはわかる。
中からは禍々しい殺気を発してる、ということに。
「アイリス隊長の情報によると、この中に捕虜と、魔蟲王がいるようですねぇ」
メイベルの姉、アイリス隊長は影の能力を使う。
影で作った使い魔のおかげで、敵の居場所を特定できたのだ。
「ここからは予定通り二手に分かれて侵入しますよ」
Aチームは魔蟲王討伐に、俺、シャーロット副隊長、フェリサ、リヒター隊長。
Bチームは、捕虜奪還に、マリク隊長、アイリス隊長、オスカー、リフィル先生。
「あと助っ人は呼んでますが、正直来てくれるかどうかは五分五分なんで、あんまあてにしちゃだめですよぉ」
助っ人か。なんとなく予想はつくが、しかし引退したあの人が来てくれるのだろうか。
いや、リヒター隊長の言う通り、不確定要素をあてにしてはだめだ。
俺はAチームのメンツを見やる。副隊長に、妹のフェリサ、そして、リヒター隊長。
彼女らだけでない、全員がマリク隊長とリヒター隊長が共同で作った新武装を身に着けている。
だから……大丈夫。
「わが友よ、心配するな」
「オスカー」
銃と槍を装備したオスカーが、ぽんぽん、と肩をたたく。
「君ほどじゃあないが、僕らも強くなった。だからこちらのことは任せて、君は自分の職務を果たしたまえ」
……メイベル奪還作戦には、俺は参加できない。魔蟲王を倒すほうに注力せねばならない。
正直、自分の手でメイベルを救いたかったという気持ちはある。
だが、魔蟲王を討たねば、メイベルだけでない、もっと多くの人たちに被害が及ぶ。
魔蟲王を倒せるのは、現状、魔蟲の血が流れる俺だけだ。
俺がやらねばならないのだ。
「わかった。俺は任務を遂行するよ。……メイベルを頼んだ」
「任せておきたまえ!」
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