179.鳳凰天弓
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
合成矢。それは魔法矢を複数束ねることで、通常の魔法矢よりも強い効果を発揮させる技術。
今までの俺は、マックスでも3つの合成矢を束ねることしかできなかった。
それ以上となると反動がでかっくなり、弓が、なにより俺の体がもたなかった。
だが、今は俺の手にじーさんが作った最高傑作の弓。そして、俺の体は魔蟲化したことで、反動に耐えられるようになった。
ゆえに、魔法矢を五つ束ねるという頭のオカシナことも実行できてる。
鳳の矢。それを五つ束ねることで、新たな魔法矢が完成した。
その名も……。
「【鳳凰天弓】!」
矢を斜めに発射する。
それは妖精郷の上空で、巨大な炎の鳥……鳳となる。
鳳は翼を広げ、そして羽ばたく。
炎の矢が無数に、眼下の森へと落ちていく。
その炎の矢はよく見ると、1本1本すべて鳳の矢となっていた。
無数の炎の小さな鳥が、地上へと降り注ぐ。
森の木々を一切焼くことなく、敵だけを自動追尾して攻撃。
1発で魔蟲を瞬殺する矢が、無数に降り注ぎ続ける。
これで味方が魔蟲に足をひっぱられることはない。
「ガンマが道を切り開いた! いくぞ、野郎ども!」
マリク隊長の声を聞いて、皆が森へ向かって走り出す。
仲間の救出、魔王の討伐。その二つを同時に行う。
「ガンマ!」
オスカーが拳を突き出す。
俺もまた拳を付き合わせる。
「後で会おう」
「ああ」
こうして、俺たちの最後の戦いの火蓋が、切って落とされたのだった。
【★☆★読者の皆様へ 大切なお知らせです★☆★】
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