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【完結】S級パーティーから追放された狩人、実は世界最強 ~射程9999の男、帝国の狙撃手として無双する~  作者: 茨木野
第3章

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176.最終作戦



 俺たちは皇帝陛下たち、そして、メイベルを救出するため、魔蟲どもの拠点、妖精郷アルフヘイムへ乗り込むことになった。


 軍部は少数精鋭で救出部隊を作り、そして妖精郷アルフヘイムへと軍人たちを送り込む。

 マリク隊長、そしてリヒター隊長の作った魔道具を装備し、進軍を開始。


 妖精郷アルフヘイムは帝都から以外に近く、馬車で3日くらいで着く位置にある。

 だが、マリク隊長の作った魔道具、魔法自動車マナ・カーによって、その時間は半日に短縮された。


 馬と違って魔法で動くため、休ませる必要も無く、一定の速度で進むことが出来る。

 とても便利な魔道具だ。


 やがて、俺たちは妖精郷アルフヘイムが見える位置にまでやってきた。

 陣を張り、そして機を待つ。


 俺は蜻蛉の矢(ドローン・ショット)で周辺、そして森の中を偵察する。

 妖精郷アルフヘイムの森は帝都よりも狭い。


 そして内部は常闇が広がっており、何の装備もしてない人間が行けば、たちまち迷子になってしまうだろう。

 蜻蛉の矢(ドローン・ショット)を駆使し、俺は妖精郷アルフヘイム内部の正確な図面を引く。


 それを隊長たちに共有。

 ほどなくして、マリク隊長が、救出部隊全員を集めた。


「よし、作戦を説明するぞ」


 リスのマリク隊長が、シャーロット副隊長の肩に乗っかった状態で言う。


「おれたちの第一目的は、妖精郷アルフヘイム内部にいる、捕らわれた人たちの奪還だ」


 第一、と強調したのは、次の目的があるからだろう。


「第二目的は、魔蟲の根絶だ。リヒター説明を」


 リヒター・ジョカリ隊長がうなずいて説明する。


「我々を苦しめ続けている魔蟲、それを根絶する方法がわかりましたぁ。それは、魔蟲たちの王を討伐することです」

「……魔蟲の王、か」


 剛剣のヴィクターが言っていたな。

 彼は王直属の護衛軍だと。


 つまり彼らのトップ……王が存在するということだ。


「魔蟲王は魔蟲たちの王であり、配下を生み出すさいに、自分の魂を切り分けて与えている。ゆえに、魔蟲王の肉体が滅びれば、その魂も死滅……。魔蟲たちも死ぬと言うことです」


「ようするに、今回は、陛下たちを救出する、そして魔蟲王を討伐する。この二つを行う」


 すっ、とオスカーが手を上げる。


「なぜ同時に行うのかね? 我々にとって一番大事なのは陛下の命では?」

「それは当たり前だ。しかし今は好機なんだよ」


 とマリク隊長が答える。


「やつらは陛下を奪うために、かなりの人員を割いた。剛剣のヴィクターをはじめとした、護衛軍たちを派遣。しかしやつらは胡桃くるみ隊が倒した」

「なるほど……やつらにとっての秘蔵っ子が、現在かなりの数減らされてる状態っていうんだね」


「ああ。こちらも危機的状況ではあるが、しかしチャンスでもある。向こうはかなり手負いだ。この機を逃すわけにはいかない」


 俺も隊長の意見に同意だ。

 魔蟲はほっとくと直ぐに増えるからな。数が減っていること。そして、敵側も、俺たちの主目的が、陛下奪還にあると思わせておくことで、敵の裏をかくことができる。


「まとめるぞ。今回の作戦は、1.魔蟲王を討伐、2.陛下たち捕虜の奪還。この二つを目的に動いていく」

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