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【完結】S級パーティーから追放された狩人、実は世界最強 ~射程9999の男、帝国の狙撃手として無双する~  作者: 茨木野
第3章

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155/242

155.肉弾の攻撃

【★おしらせ】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 ガンマの妹フェリサは、魔蟲族が一人、肉弾のフンコロと戦闘を行っていた。

 町中に現れたフンコロに対して、フェリサはその怪力を持って一撃を放った。


 確かに敵を砕いたはずだった。

 だがフンコロはピンピンしてる。


『姐さんが外した……? いやでも、完璧に当てたはずや……回避されたんか……?』


 頭の上で、妖精のリコリスが考察を述べる。

 フェリサは考えてもしかたないと、手斧を手にもう一度襲いかかる。


「ふぇふぇ、無駄無駄ぁ!」


 フェリサの足の筋肉から繰り出される、全力ダッシュ。

 回避不可能の一撃をフェリサはお見舞いする……。


 だがやはり斧が当たらなかった。

 しかも妙な感覚がした。


『妙な……感覚?』


 ぬるりと、そう、まるで魚の表面を触っているかのようだったのだ。


「…………」


 敵はどう見ても通常の魔蟲族。

 体から粘液が出てるようなことはない。

 ならば特殊な結界でも張っているのだろうか……?

 いや、結界によって物理攻撃が防がれたら、なんらかの手応えを感じるはずである。


 ……そうでないということは、フェリサの知らない攻撃を、敵が仕掛けてきているということだ。


「それでは、次はこちらから攻めさせてもらいますよぉ!」


 ……そう言って、フンコロは体を丸める。


『フンコロ……っちゅーか、ダンゴムシやな自分』

「ふぇふぇ! そんな余裕が果たしてありますかなぁ!」


 ……突如、ぶわりとフェリサの体中の産毛が総毛立つ。

 彼女は狩人だ。


 敵の強さを身長に見極めてから、獲物を狩る。

 なにもしてないとき、フンコロはさほど脅威に感じなかった。


 だが、やつが体を丸めた瞬間、敵への警戒心がマックスへ一気に上がったのである。


「ほぅ……気づいたようですねぇ。でも、ちょっと遅いのではぁ?」


 瞬間、フンコロが消える。

 ばきぃん!


『何やっ!? どこいったん……!? って、姐さん!? 武器は!?』


 そう……彼女が持っていた武器が消滅していた。

 壊れたんじゃ無い、消滅したのである。

 手斧の刃の部分が、ごっそりと消えていたのだ。


「…………」


 つつうぅ……とフェリサの額に汗が流れる。

 敵が明らかに、異常な攻撃を仕掛けていた。


 フェリサの脳内で警鐘が鳴る。

 これ以上は……やばいと。 


 

【★新作の短編、投稿しました!】


タイトルは――


『勇者の兄、パーティ追放された幼なじみの付与術師を嫁にする〜実は世界最高の付与だったと、弟が気づいて謝りに来たけどもう遅い。嫁のサポートで勇者並みのスペックを手に入れた俺と田舎で2人暮らしてる』


ページ下部↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!

リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://book1.adouzi.eu.org/n1672if/

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