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【完結】S級パーティーから追放された狩人、実は世界最強 ~射程9999の男、帝国の狙撃手として無双する~  作者: 茨木野
第3章

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142.幻妖のモルフィン



 魔蟲族が帝国に襲撃をかけてきた。

 帝国軍のひとり、オスカーは銃を使って魔蟲どもを退けていた。


 そこへ……。


「困るわ~。あんたにやられてると、うちのボスが困るんや」

「! 魔蟲族……」


 オスカーが上空を見上げる。

 そこに居たのは、極東のキモノという特殊な服に身を包む、妙齢の女。


 キモノに、黒髪。

 どこぞの芸者と思われるような風体。


 しかしその背中からは、蝶を彷彿とさせる翅が生えている。

 魔蟲族。しかも、かなりのやり手だとオスカーは気づく。


 ……彼は、軍随一の頭脳を持つ女、リヒター・ジョカリの言葉を思い出す。


『魔蟲族は進化します。それも、強くなればなるほど……不思議なことですが、人間に近いフォルムに変態するようですぅ』


 ガンマと戦った、剛剣ヴィクター。

 やつは筋骨隆々の、人間のレスラーみたいな見た目をしていた。


 この女もそうだ。

 一見すると細身の、人間の女に見える。

(要注意……ってことか)


「君は、魔蟲王護衛軍ってやつかい?」

「あらうちのこと知っておりますの? そう……うちは【モルフィン】。幻妖のモルフィン」

「げんよう……」


 オスカーが警戒を強める。

 どう見ても相手は細身。とてもじゃないが真正面からツッコんでくるタイプでは無い。


 それでいて、姿を堂々と見せてきた。


(搦め手を使うタイプか……相手を油断させるとか?)


「正解♡」


 ザシュッ……!


「ガッ……!」


 モルフィンが、いつの間にオスカーの背後に回っていた。

 その手には鉄扇てっせんが握られている。


「くっ……!」


 オスカーは銃で応戦。

 だがその銃弾がモルフィンを通過していった。


「幻術……!」

「気づいたところで遅いわぁ」


 ぶぶん、とモルフィンが分裂する。

 その数は10。


「うちは幻妖のモルフィン。護衛軍随一の幻術の使い手……ふふ。坊や、うちになぶり殺しにされることを、光栄に思いなさい」

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