113.無自覚な力
【★おしらせ】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
リヒター隊長の下へやってきた俺。
リューウェンが使っていた闘気の力は、魔蟲族が使っているという。
対抗するべく、その力を身につけたい俺だったが……。
「俺……使ってるんですか、闘気」
隊長の部屋にて。
彼女はこくんと素直にうなずく。この人が嘘をつくとは思えないので、多分……本当のことだろう。
「君の目は魔蟲族のものと同じといいましたねぇ」
「はい。だから目がすごくいいんだと」
「魔蟲族は無意識に闘気を扱う力……闘気操作、とでもいう力が備わってるんですよぉ」
すごい、そんなことを知ってるなんて。
リヒター隊長はやはり物知りだ。
「そんな感心したみたいな顔やめてください。君のおかげなんですよぉ?」
「俺のですか?」
「そう。君が魔蟲族をぶっ倒してくれて、その死体を回収・解剖できてるからこそ、わかったことなのです。サンプリングが上手くいっているからこそ、わかった事実なのですよぉ」
俺の狩りが、人類全体の平和に繋がってるのだとしたら……。
これほどうれしいことはない。
「っと、闘気操作の話でしたね。魔蟲族に生得的に備わってる機能なんです。ガンマ君は体の一部が魔蟲族であるため、その能力が備わってるのですよぉ」




