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【完結】S級パーティーから追放された狩人、実は世界最強 ~射程9999の男、帝国の狙撃手として無双する~  作者: 茨木野
第3章

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111.動揺するガンマ

※お知らせ

書籍版、1月28日発売です!予約始まってます!ぜひ!よろしくお願いします!



 俺は気になったことがあったので、分析官でもある、リヒター隊長のラボにやってきていた。

 あまりの汚部屋だったもので、まずは掃除から始めた。


 だいぶ時間がかかったものの、物が散乱していた部屋は、人の足が踏み入れるくらいには片付けが完了した。


「イヤイヤ助かりましたよぉ。ガンマ君はお掃除も得意なのですねぇ。別の部屋みたいにきれいになりましたよぉ。さすがですぅ」


 ニコニコ顔のリヒター隊長。別に得意って訳じゃ無い。単純にリヒター隊長が片付け苦手ってだけだろう。



「定期的に来て掃除してほしいものです。個人的に」

「あ、いや……ちょっと……」


 さすがにメイベルに悪いというか。

 俺を思ってくれてる女の子がいるのに、別の女性の元に部屋に一人で行くの気が引ける。


「冗談ですよぉ……。メイベル君にうらまれたくないですからねぇ」

「!」


 え、なんでこの人、メイベルって名前を出してきたんだ……?

 もしや、俺とメイベルがいい感じなのを知ってるのか……?


「かまかけただけなんですが、どうやら図星みたいですねぇ」


 くっ! こんなチープな罠にはまってしまうなんて。


「できればその、トップシークレットで」

「もちろんですよぉ……しかし安心しましたぁ。ガンマ君も、男の子なのですねぇ」


 いやそれで安心って。どういうことだよ。

 リヒター隊長からはちょっとさみしそうに笑った後「なんでもありませんよぉ」とはぐらかされた。


「それで、何の用事ですかぁ? ボクも生誕祭の準備で忙しいんですぅ」


 現皇帝の誕生日イベント、生誕祭。外部からかなり人が来るので、軍部は大慌てで準備をしている。隊長も同じなのだろう。


「すみません、ちょっと気になったことがあった物で」

「気になったこと?」


 俺はうなずいて、右手を前に出す。

 ……リューウェンと戦ったときの感覚を思い出す。


 すると……右手にゆらゆらと……なぞのエネルギーの波動を感じる。


「これの、正体について、何かご存じないかと」


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[一言] チープな罠にかかる狩人……
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