111.動揺するガンマ
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俺は気になったことがあったので、分析官でもある、リヒター隊長のラボにやってきていた。
あまりの汚部屋だったもので、まずは掃除から始めた。
だいぶ時間がかかったものの、物が散乱していた部屋は、人の足が踏み入れるくらいには片付けが完了した。
「イヤイヤ助かりましたよぉ。ガンマ君はお掃除も得意なのですねぇ。別の部屋みたいにきれいになりましたよぉ。さすがですぅ」
ニコニコ顔のリヒター隊長。別に得意って訳じゃ無い。単純にリヒター隊長が片付け苦手ってだけだろう。
「定期的に来て掃除してほしいものです。個人的に」
「あ、いや……ちょっと……」
さすがにメイベルに悪いというか。
俺を思ってくれてる女の子がいるのに、別の女性の元に部屋に一人で行くの気が引ける。
「冗談ですよぉ……。メイベル君にうらまれたくないですからねぇ」
「!」
え、なんでこの人、メイベルって名前を出してきたんだ……?
もしや、俺とメイベルがいい感じなのを知ってるのか……?
「かまかけただけなんですが、どうやら図星みたいですねぇ」
くっ! こんなチープな罠にはまってしまうなんて。
「できればその、トップシークレットで」
「もちろんですよぉ……しかし安心しましたぁ。ガンマ君も、男の子なのですねぇ」
いやそれで安心って。どういうことだよ。
リヒター隊長からはちょっとさみしそうに笑った後「なんでもありませんよぉ」とはぐらかされた。
「それで、何の用事ですかぁ? ボクも生誕祭の準備で忙しいんですぅ」
現皇帝の誕生日イベント、生誕祭。外部からかなり人が来るので、軍部は大慌てで準備をしている。隊長も同じなのだろう。
「すみません、ちょっと気になったことがあった物で」
「気になったこと?」
俺はうなずいて、右手を前に出す。
……リューウェンと戦ったときの感覚を思い出す。
すると……右手にゆらゆらと……なぞのエネルギーの波動を感じる。
「これの、正体について、何かご存じないかと」
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