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【書籍⑦巻&コミック①巻、12月発売】クソゲー悪役令嬢~滅亡ルートしかないクソゲーに転生したけど、絶対生き残ってやる!  作者: タカば
悪役令嬢は王宮で過ごしたい

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3D眼鏡って向き不向きあるよね

「リリィ?」


 スマートグラスをかけなおしながら、ヴァンがこっちに目を向けた。説明求むってことなんだろう。


「視界全体を使うせいか、体質的な向き不向きがあるのよ。眼鏡のテストをした時に、クリスにもかけさせたんだけど、すぐに気分が悪くなっちゃって」

「えぇ? そんなに?」

「私はむしろ、ソレをつけてはしゃげるヴァンが信じられない……」


 クリスの顔は真っ青だ。初めてスマートグラスをつけた時のことを思い出しているんだろう。


「私も使ってみたけど、一時間が限界だったわ。それ以上になると頭が痛くなってきちゃうの」


 現代日本でも、VRゴーグルやスマートグラスを使うと気持ち悪くなる、という人はいた。クリスはその中でも特に合わない体質だったんだろう。小夜子も3Dアクションゲームですぐに乗り物酔いみたいになってたから、その気持ちはわかる。


「宰相家のメンバーも、フランとマリィお姉さまはうまく使えてるみたいだけど、宰相閣下は合わなかったみたい」

「そんな風には見えねえけどな……」


 ヴァンはスマートグラスを外すと、不思議そうにそのレンズを見つめた。


「体質が合うなら、いい道具だと思うわ。もちお、ヴァンとケヴィンにもスマートグラスを配布できる?」

『かしこまりました。ご自宅のお部屋にドローンで配達いたします』

「頼む。これがあれば、俺もじいさんの東部国境防衛戦に協力できるからな」

「ああ、その手があったわね」


 ヴァンは騎士科で軍略を学んでいる。監視衛星を利用しながらクレイモア伯と協力できれば、東部防衛の大きな戦力になるだろう。


「俺もこれを使って北方のモンスター退治に協力できないか、試してみよう。指示を出せる人間が増えれば、それだけ宰相家の負担が減るはずだから」

「ありがとう~!」


 ケヴィンの気遣いが心の底からうれしい。


「リリィたちのためだけってわけじゃないんだ。俺たちも国の危機に何かしたいって思うし」

「お互い『跡継ぎが危険地帯に来るな』って言われて、王都に足止めくらってたからなー」


 領地が不穏な状況だっていうのに、ふたりが帰郷しなかったのには、理由があったらしい。


「安全な場所で情報を分析するだけなら、おばあ様も嫌とは言わないでしょ」

「うちのじいさんもな」


 私は侯爵様たちを過保護とは思わなかった。

 戦場は真実、人の命が消える場所なのだから。


「もちおのことだから、屋敷に戻ったらモノはもう届いてるだろうな」

「帰る前に、宰相家の執務室に寄ってみる? 使い方とか、情報の共有方法とか、フランドールさんと話しておいたほうがいいと思うよ」

「俺たちの立場じゃ、そう何度も王宮の中央まで来れねえもんなあ」

「じゃあ、ふたりを迎えるよう、私からフランにメッセージを送っておくわ」

「よろしくね」

「そのついでに、ちょっとお願いしたいがあるんだけど」


 お願い、と言われてヴァンとケヴィンが身構えた。

 ふたりとも、警戒しすぎじゃないの。

 私がお願いって言いながら、ちょくちょく無茶ぶりをするのは事実だけどさー!


「大したことじゃないわ。フランに会ったら、彼の写真を撮ってきてほしいの」

「お前、あいつの写真なんかいくらでも撮ってるだろ」

「でも眼鏡バージョンはまだ見たことないの!」

「は?」


 急に応接間の空気が冷えたのを感じる。

 だけど、恋する乙女はそんなことで止まっていられないのである。


「スマートグラスを手配した直後に忙しくなっちゃって、結局眼鏡をかけたところを直接見てないのよ!」


 この世界で眼鏡はめったに見かけない高級品だ。

 つまり眼鏡そのものがレアシチュエーションなのである。

 泣きボクロがセクシーで、瞳が鋭いフランが眼鏡をかけたら、きっと、いや絶対似合うに決まっている。


「お……おう?」


 困惑するヴァンの隣で、ケヴィンが私に微笑みかける。


「わかった、必ず撮ってくるよ」

「ケヴィン大好き!」


 眼鏡バージョンのスチル、ゲットだぜ!


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書籍版もよろしくお願いします。



読んでくださってありがとうございます!

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作者の励みになります~!


もちろん、お気軽な感想、ブクマ、レビューなど大歓迎ですので、よろしくお願いします!!

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