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【書籍⑦巻&コミック①巻、12月発売】クソゲー悪役令嬢~滅亡ルートしかないクソゲーに転生したけど、絶対生き残ってやる!  作者: タカば
悪役令嬢は領地で暗躍する

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発端

「事の発端は、父が手にしたある人物の汚職の証拠だ」


 ふう、と息をついてからフランドールは話はじめた。

 フランドールのお父さん、ということは現ミセリコルデ宰相閣下のことだよね。


「お前たち、第一師団長マクガイアは知っているか?」

「第一師団……お父様が若いころにいたところですよね?」


 私はこてん、と首をかしげる。


「父様が退役した直後に第一師団に入り、その5年後に第一師団長に就任した方だよ。確かカトラス侯爵家に縁のある方で、実家は伯爵の位を持っていたはずだ」


 兄様が補足説明をしてくれた。さすが、記憶力いいなあ。

 えーと、マクガイア、マクガイア……なんか聞いたことがあるなー。日常生活の中じゃなくって、主にゲームの中で。何やってた人だったっけなー。


「彼が、アギト国と通じていた」

「アギト……! 建国以来ずっと争っている敵国じゃないですか!」

「ああ。奴はその宿敵から賄賂を受け取り、王都の警備情報などを横流ししている」

「あぁっ!!」


 アギト国、賄賂と聞いて私は思わず大きな声を出してしまった。


「リリィ? どうしたんだ、いきなり」

「あ……あはは……王家を守る近衛騎士が敵国と通じてたことに驚いちゃって、つい……ごめんなさい、お話を続けてください」


 国の名前と犯罪の内容で、私はようやくマクガイアが誰だったのかを思い出した。

 第一師団長マクガイア。ハーティア国崩壊の引き金を引いた国賊のひとりだ。

 ゲーム内の彼は、近衛騎士の地位を利用して王宮の抜け道全てを掌握し、それを逆に利用して国王暗殺の手引きをしていた。そんな状況なので、ゲーム内で王宮からの脱出ルートに抜け道を使うと、ほぼ100%の確率で彼に惨殺される。王家だけの秘密のルートだって言うからついていったのに、まさか抜け道のど真ん中で待ち構えてるとか思わないじゃん。まさに初見殺しの殺人者である。

 本当に……ゲーム中何度こいつに殺されたことか……!


 彼が犯した犯罪はこれだけじゃない。

 ゲームが始まる何年か前に、汚職の証拠をつかんだ先代ミセリコルデ宰相と、その娘マリアンヌに暗殺者を差し向けて殺害。汚職の告発自体をうやむやにして、ゲーム開始の4年後までぬくぬくと第一師団長の地位に居座るのだ。

 父と姉を殺されたフランドールは、断絶寸前の宰相家を支えるために20歳の若さで宰相に就任。仕事はできるものの、あまりにも若すぎるということで周囲に軽んじられ、苦労ばかり背負い込んでいた。

 ゲーム内のジェイドもかなりヤバかったけど、ゲーム内フランドールも初登場の姿は結構ひどかった。何日も不眠不休で仕事に追われたせいで、頬はこけ、目の下にはくっきりと濃いクマができていたのだ。病的な美青年色っぽい、とかプレイ中は思ってたけど、実生活でそんな荒れた生活してる人に出くわしたら心配しかないよね。


 だから、命の危険があるのは父と姉のほうで、フランドール自身は放っておいても大丈夫、って思ってたんだけど……マジで何があったんだろう。


「証拠を握られたと知ったマクガイアは、アギト国と取引先に依頼し、父と姉に暗殺者を差し向けてきた」


 だよねー?


「そして……その暗殺者をハルバード侯爵が捕らえた」


 はぃぃぃ?

 今、なんと言いましたか?!


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