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【書籍⑦巻&コミック①巻、12月発売】クソゲー悪役令嬢~滅亡ルートしかないクソゲーに転生したけど、絶対生き残ってやる!  作者: タカば
悪役令嬢は学園生活を謳歌したい

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やらかし悪役令嬢

「やっちゃったあああああ……」


 ディッツの研究室に転がり込んだ私は、ふかふかソファにダイブして思いっきりため息をついた。

 何やってんだよ私。

 穏便に王子を成長させようとみんなで頑張ってきたのに、私が喧嘩してどうすんの。

 ソファでじたばたしていると、頭にぽんと手が載せられた。

 思わず顔を上げたら、私を見下ろすドリーの青い瞳と目があった。


「疲れとストレスで限界だったんだろう。あの状況ではしょうがない」

「でも……」

「いまだに王妃派を擁護しようとする王子が悪い。この一年、騎士科関係者全員から説教され続けておいて、いまだに物の見方が変わらないのは鈍すぎる」


 奴の目はガラス玉か?

 と相変わらず辛辣なドリーの台詞を聞いて、思わず笑ってしまう。

 ソファに座り直していると、ディッツがひょっこり顔を出した。


「この後の授業はないんだろ? 気持ちが落ち着くまでごろごろしていけよ。そのための避難所だ」

「ありがとう、ディッツ。でも、戻って生徒のフォローしないと」

「待て」


 腰を浮かそうとした私の肩をドリーがぐっと押さえた。私の体はソファに逆戻りしてしまう。


「今戻っても、場が混乱するだけだ。事の顛末はヴァンとケヴィンに伝えておいたから、この先はあいつらに任せろ」

「でも……」

「そもそもはお前が疲れていたせいで起きたことだ。教員指導だ、休め」

「……はい」


 もう休む、と決めたら急に体が重くなった。自分で思うよりずっと疲れていたらしい。やらなくちゃと思うと、疲労を無視してしまうのは私の悪いクセだ。


「疲労回復に良いお茶をいれますね」


 そう言ってジェイドが台所に移動した。興奮して気づいてなかったけど、教室を飛び出した私のフォローをするために、フィーアともどもついてきてくれたらしい。

 気遣いのできる従者と侍女バンザイ。


「ご主人様、申し訳ありません……私がついていながら」


 お茶を飲んでぼんやりしていると、フィーアが深々と頭をさげてきた。ネコミミが垂れているところを見ると、本気で落ち込んでいるようだ。いつもプロ意識の高い彼女にしては珍しい。


「あなたが謝ることなんてないわよ。フィーアが助けてくれてなかったら、セシリアが大変なことになってたわけだし」

「あの場面では、容器をはじき返さずに、キャッチするのが最善手でした。余計なトラブルに発展した原因は私にあります……」

「いやいやいや、弾いただけでも超反応だからね? あなたにそこまで要求できないわよ」

「……でも、いつものフィーアならできたことだよね」


 フィーアの隣でジェイドがぼそっとつぶやいた。フィーアは一瞬反論しようと口を開いて……結局口を閉じた。


「疲れているのは、フィーアもでしょ。君も座ってお茶を飲みなよ」


 はい、とカップを渡されて、フィーアは不承不承ソファに座る。今まで自分のことでいっぱいいっぱいだったけど、よく見ればフィーアもちょっと顔色が悪かった。いつものふわふわネコミミもちょっと毛艶が悪い。


「フィーア、ごめんなさいね。いつも私が連れまわしてるせいで……」

「いえ、ご主人様は悪くありません!」

「そうだよね。自分の抱えてるトラブルを主人に報告しないフィーアが悪いんだもんね」

「ジェイド! あんただって同じ状況でしょ!?」


 ちょっと待て。

 お前ら何を隠してる。


読んでくださってありがとうございます!

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作者の励みになります~!


もちろん、お気軽な感想、ブクマ、レビューなど大歓迎ですので、よろしくお願いします!!

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― 新着の感想 ―
[一言] 王子とここまで隔たりが大きいと一度集中的に膝を突き合わせて話し合った方が良さそうですね。ただ果たしてそんな機会は来るのやら。
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