せいじょは こんらん している!
ノリノリで乙女ゲームをプレイしていたら、その様子を女神が勝手に動画にした挙句に聖女に見せていました。
なんだよこの羞恥プレイ!
女神様、お願いですから乙女ゲームのプレイ動画が少ない理由を考えてください!
性癖全開で萌え散らかしてるところなんか、誰にも見せたくないからだよ!
「あ……あの……このことは……誰にも言いませんから……絶対」
「お願い、墓まで持ってって」
精神的ダメージが大きすぎて、立ち直れる気がしない。
あの駄女神、絶対許さん。
「ええと……私や攻略対象の裏事情を知ってたのは、ゲームのプレイ動画を見てたからで、逆に現状を知らないのはカトラスで育ったから、ってことでいい?」
「はい。ダリ兄から大まかな情勢は聞いていましたけど、詳しいことまでは……」
セシリアの今の身分は子爵令嬢だ。身内とはいえ一介のご令嬢に、王宮のドロドロした状況を語らなかったダリオの判断は間違ってない。
「女神から未来を教えてもらったはずなのに、いざ王都に来てみたら宰相閣下は生きてるし、騎士団長様はハルバード侯爵だって言われるし、そもそもダリ兄だって死んでたはずだし……もうわけがわからなくて」
「そのへんは全部、私が運命を変えたせいね。私が転生してきてるって話は、メイ姉ちゃんから聞かなかったの?」
「小夜子さんがいる、ということだけは……少し。でもまさか、ここまで歴史が変わってるとは思わなかったんです」
「えっと、なんかごめん?」
「いえいえいえ、リリィ様が謝ることはないです! そのおかげで、たくさんの方が助かったんですから。少なくともダリ兄が生き残って、カトラスが安定したのはいいことだと思います」
ただ……とセシリアは言葉を切る。
「ゲームと現実の歴史が食い違いすぎて、もう何を信用したらいいのやら……」
「キャラも歴史も変わったせいで、ほぼ別ゲーだもんね」
しかも、フランが裏工作したせいで、選べるルートはもうほとんど残っていない。
「それで、何をするのも怖くなってしまって」
「目立たず騒がず隅っこで、って言ってたのはそれが原因?」
こくん、とセシリアは頷く。
「今の状況だと……私が王子様と恋をするのが、一番いいルートだってことは理解しています。……でも、無理です」
「王子のことが好きになれない?」
現状、彼はやらかしマザコン王子だしね。あの状態で好きになれっていうのはいくらなんでも酷な気がする。
そう言うと、セシリアは首を振った。
「彼がどう、という話じゃないんです。私は誰にも恋しない……恋できないんです!」
「え、マジで?」
恋する乙女心が根源の聖女が、とんでもないことを言い出した。
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