表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍⑦巻&コミック①巻、12月発売】クソゲー悪役令嬢~滅亡ルートしかないクソゲーに転生したけど、絶対生き残ってやる!  作者: タカば
悪役令嬢は婚約したい

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

221/592

奇妙なお茶会(ケヴィン視点)

 久しぶりに行われたお茶会は奇妙なものだった。


 昼食会もかねたパーティーに呼ばれたのは、主にモーニングスター家の親戚ばかり。

 加えて、エヴァ、ライラ、フローラの3人もそれぞれ後見人や家族ごと招待されていた。今の関係通り3人全員と結婚したら、彼らも含めて親戚づきあいをすることになるだろう。

 その光景はモーニングスター一族の未来予想図を見ているようだった。


 ホールに入ると、さらに奇妙なテーブルに案内された。


 テーブルの中心に座るのは、祖母であるモーニングスター侯爵。その両脇に2つずつと、正面にひとつ、席が用意されている。


「ケヴィン、そこに座りなさい」


 祖母の指示通り、俺は正面に座る。しばらくすると、婚約者たちがやってきてそれぞれ両脇に座らされていく。

 いつも上品なエヴァ、ドレスが素敵なライラ、小さなフローラ。


 そして、最後に席がひとつ残った。


「あれ? リリィは来てないの?」


 祖母に婚約者候補として認められて以来、俺が出席するパーティーには必ず顔を出していた、黒髪の女の子がいない。モーニングスター家のパーティーともなれば、絶対に来ると思ったのに。


「あの子は欠席よ」


 祖母がそう言うと、エヴァとライラの顔がさっと青ざめた。


「先日行われたフランネル伯爵のパーティーに出席したあと、体調を崩して伏せっているそうなの」

「フランネル伯爵の? そういえば、ライラもそのパーティーに出席するって言ってなかったっけ」


 話を振ろうとそちらを向くと、ライラはさっと視線をそらした。それだけじゃない、なぜか彼女はカタカタと小刻みに震えていた。


 体調の悪い素振りはなかったか、と聞こうとしただけなのに。


「ライラ?」

「わっ、わたしは……何も知らないわっ! そ、それに、パーティーにはエヴァだって来てたはずだしっ!」

「そうなの?」


 エヴァのほうを見ると、彼女はぶんぶんと首を振った。


「確かに、私もパーティーには行きましたけどっ……すぐに帰りましたわ!」


 涙目で主張する彼女の顔色は、ますます悪くなっていく。

 その様子はただごとじゃない。


 パーティーで何かが起きたんだ。

 それも、取り返しのつかないほどマズいことが。


 どくどくと急に鼓動が速くなり始めた。

 彼女たちは婚約者で友人だ。ややこしい関係だけど、一番近くで見てきた女の子たち。

 不幸になんか、なってほしくない。

 それなのに、守れなかった?


「エヴァ……?」

「私は……何も……ひぃっ!!」


 ガタン、と大きな音をたててエヴァが体をこわばらせた。

 俺のほうを見て、目を大きく見開いている。


「エヴァ? どうしたの」

「あ……ああっ……!」

「ちょっと、変な顔してないで……ひゃぁっ……!」


 エヴァの視線の先を追ったライラも悲鳴をあげた。

 俺に驚いたわけじゃない。俺の後ろに何かを見つけて驚いたのだ。


「何が……!」


 振り向くと、そこには赤いドレスの女の子がいた。

 艶のある長い黒髪に、きらきらと輝くルビーアイ。


 リリアーナ・ハルバードがいつものように美しく笑っていた。





読んでくださってありがとうございます!

もしよろしければ、広告の下↓↓↓までずずいっとスクロールしていただき、「☆☆☆☆☆」評価お願いします!

作者の励みになります~!


もちろん、お気軽な感想、ブクマ、レビューなど大歓迎ですので、よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コミカライズ①巻12月25日発売!
https://img1.mitemin.net/dj/zl/3wkif4ur6gwvjhk43tmrckclikh6_hvt_140_1kw_17utt.jpg
書籍⑦巻12月19日発売!
if5xkaf24p7benpdg9mgb811imr4_e3n_xc_hi_f9ns.png
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ