表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍⑦巻&コミック①巻、12月発売】クソゲー悪役令嬢~滅亡ルートしかないクソゲーに転生したけど、絶対生き残ってやる!  作者: タカば
悪役令嬢は婚約したい

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

216/592

悪役令嬢の欠点

「……というわけで、いろんな方向から変な縁談が来てるんですよ」


 ダリオがうちにやってきてから数日後、私はミセリコルデ家を訪れていた。

 といっても、遊びに来たわけではない。多忙なマリィお姉さまから淑女教育を受けるのが主な目的だ。その後、フランの学科指導まで予定されている。

 今日は丸一日お勉強デーだ。


「あなたの欠点は、その自己評価の低さねえ」


 一通りのマナー講習を終え、私の話を聞いていたマリィお姉さまは、苦笑した。


「フランやアルに囲まれて、うぬぼれる暇すらなかったんでしょうけど……リリィちゃん、あなた自分が優秀だと思ってないでしょう。まして、誰かに恋されるなんて、これっぽっちも考えてないんじゃないの」

「えっ」


 恋するはともかく。

 私が恋、される?


「ケヴィンのこともそう。モーニングスター家にとっての有益性をアピールしたり、婚約者たちを挑発したりしてるけど、肝心のケヴィンには何もしてないわよね」

「う」

「ケヴィンのことは全然オトす気がないし、ケヴィンに好かれるとも思ってないんじゃないの?」

「……う」

「お姉さん、リリィちゃんの真意が知りたいわぁ」

「……も、黙秘で」


 さすがフランの姉、鋭い。

 でも、真実をそのまま話すわけにはいかない。


 実は、今のケヴィンが誰にも恋する気がないことも、だからこそ誰かひとりを選ぶことができないことも知っている。

 でもそれはゲームをさんざんプレイして、ケヴィンにひたすらよりそって交流したからだ。

 そんな怪しい情報をフラン以外の人間に語ったところで、頭の状態を心配されてしまうのがオチだ。


「確かにリリィちゃんは噂の的よ。正直、これだけ極端な評価が飛び交ってるのは不自然だと思う。でも、噂が広まるには、その話を信じさせる根拠が必要なの」


 マリィお姉さまは、その白い手で私の頭をよしよしとなでた。

 フランの大きな手とはまた違う、くすぐったい感覚だ。


「あなたはすごい女の子だってことを、忘れないで」

「そうでしょうか……?」


 家柄、財産、容姿は生まれによるものだ。勉強や仕事は頑張ってるけど、フランや兄様には遠く及ばない。目の前に出されたものを、ただひたすらこなしてただけだ。

 そう言うと、マリィお姉さまは困ったように微笑む。


「それから、もうひとつ。あなたには将来があることを忘れちゃダメよ」

「しょうらい……まあ、この先学園にも通いますしね」

「そういう2年3年の話じゃないわ、10年先の話よ。リリィちゃん、あなた大人になった先のことを考えてる? 自分がこの先、どう歳を重ねていくのか、想像もしてないんじゃないの」

「……っ」


 マリィお姉さまの指摘に、私は何も答えることができなかった。




読んでくださってありがとうございます!

もしよろしければ、広告の下↓↓↓までずずいっとスクロールしていただき、「☆☆☆☆☆」評価お願いします!

作者の励みになります~!


もちろん、お気軽な感想、ブクマ、レビューなど大歓迎ですので、よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コミカライズ①巻12月25日発売!
https://img1.mitemin.net/dj/zl/3wkif4ur6gwvjhk43tmrckclikh6_hvt_140_1kw_17utt.jpg
書籍⑦巻12月19日発売!
if5xkaf24p7benpdg9mgb811imr4_e3n_xc_hi_f9ns.png
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ