表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍⑦巻&コミック①巻、12月発売】クソゲー悪役令嬢~滅亡ルートしかないクソゲーに転生したけど、絶対生き残ってやる!  作者: タカば
悪役令嬢は闇オークションに参加したい

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

167/592

規格外

 フランの投げたナイフを、少年は聖女を抱えたままひょいひょいとかわした。


「もー、危ないなあ。今の攻撃、この子ごと狙ってきたよね?」


 少年は口をとがらせる。

 彼が文句をいいながらナイフを避けているすきに、私を隅に降ろしたフランが飛び出した。手に持っている大振りのナイフで、ダリオを拘束している何かを切り払う。

 解放されたダリオは、その場にがくりと膝をついた。

 少年は首をかしげる。


「でも、いい腕だね。雑魚ばっかりだと思ってたのに、どこにこんな伏兵を置いてたの?」

「俺の兵じゃねえよ。つーか、お前アマギか?」

「いいから、とにかく立て」


 フランはナイフを構えたまま、ダリオを無理やり立たせた。


「俺が注意を引き付ける。……後退するぞ」

「はあ? ここまできて、さがれだ?」

「まともにやりあって勝てる相手じゃない」


 フランの評価は正しい。

 普通、どんな魔法を使っても、いきなり人間を消し炭に変えることはできない。

 生き物の帯びる魔力が、外からの魔力干渉に抵抗するからだ。生き物の抵抗力を上回る、けた違いの魔力で無理やり潰さない限り、そんなこと起きない。


 起きるわけがないことを、起こしてるってことは……男の子自身があり得ない存在なんだろう。

 こんな異常な相手に正面から立ち向かって、どうこうできるとは思えない。

 逃げるが勝ち、ってやつだ。


「んー、君たち逃げられる気でいる? 僕としては放っておくわけにいかないんだけど」

「貴様の都合は聞いてない」


 フランが再びナイフを投げる。

 その瞬間、私も魔法閃光手榴弾マジックスタングレネードを放り投げた。

 少年の注意は戦闘力の高いフランに向けられてるはず。別方向からの全然違う攻撃をくらって、行動不能になってしまえ!


「ははっ」


 しかし、魔法閃光手榴弾マジックスタングレネードは発動しなかった。ただの小瓶のように、ころんと床に転がる。


「……え?」


 もしかして、今の一瞬で魔法閃光手榴弾マジックスタングレネードを無力化した? 魔力だけの力技で?


「およそ戦えるとは思えない女の子が、爆弾を投げてくる……いい作戦だと思うけど、その程度じゃ僕をびっくりさせられないよ」


 少年はクスクス笑っている。

 やばい。

 正攻法も裏技も、少年の魔力の前では、何の意味もなかった。

 そこにあるのは、ただただ圧倒的な力量差だ。

 けた違いの魔力の前に、手も足も出そうにない。


「一瞬でも気を引ければよかったんだがな……」


 フランの背中が緊張している。

 彼も少年の化け物じみた強さを感じているんだろう。

 少年は全く隙がない。このままでは見逃してもらえないだろう。

 進むにしても、退くにしても、彼の意識をそらす必要がある。


 でも……そんなもの……いや。

 たった一枚だけ、彼の気を引くとっておきのカードがあった。

 あとでややこしいことになりそうだけど、考えてもしょうがない!

 私は即座に切り札をきった。


「セシリアから手を離しなさい、アギト国第六王子、ユラ・アギト」

「……は?」


 突然名前を言い当てられて、少年の顔から余裕が消えた。

 その瞬間、彼の背後に潜んでいた黒猫が、少女の姿になって襲い掛かった。



読んでくださってありがとうございます!

もしよろしければ、広告の下↓↓↓までずずいっとスクロールしていただき、「☆☆☆☆☆」評価お願いします!

作者の励みになります~!


もちろん、お気軽な感想、ブクマ、レビューなど大歓迎ですので、よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コミカライズ①巻12月25日発売!
https://img1.mitemin.net/dj/zl/3wkif4ur6gwvjhk43tmrckclikh6_hvt_140_1kw_17utt.jpg
書籍⑦巻12月19日発売!
if5xkaf24p7benpdg9mgb811imr4_e3n_xc_hi_f9ns.png
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ