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【書籍⑦巻&コミック①巻、12月発売】クソゲー悪役令嬢~滅亡ルートしかないクソゲーに転生したけど、絶対生き残ってやる!  作者: タカば
悪役令嬢は闇オークションに参加したい

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悪役令嬢の裏技

「フラン、ロープはほどけそう?」


 両手両足をロープで固定されたまま、私はフランに声をかけた。私と同じように、後ろ手に手首を拘束され、足も縛られているフランは肩をすくめる。


「すぐには無理だな。少し待ってくれ」


 ダリオがご丁寧に強化魔法を使ってたからなあ。

 刃物の一本や二本隠し持っていても、抜けるのには時間がかかりそうだ。しかし、ダリオには死の運命が近づいている。ぐずぐずしているわけにはいかない。


「ちょっと裏技を使ってみるわ。フラン、ちょっと目を閉じていて」

「リリィ?」

「いいから!」


 フランが目を閉じたのを確認すると、私は自分自身の魔力に集中した。

 ディッツの変身薬には他の薬にはない、とても便利な機能がある。それは、薬の効き目を強制的に切る機能だ。つまり、変身が不要だと思った時はすぐに元の姿に戻れるのだ。


 あらかじめディッツに教えられた呪文を口にすると、一瞬で体を覆っていた魔力がほどける。魔力はすぐに再構成され、目をあけた時には、見慣れた子供の視線が戻ってきていた。

 大人から子供へ、身長が30センチ近く縮んだ私の手首は、縛られた時よりずっと細い。

 軽く手を振ると、ロープはあっさり床に落ちた。ついでに足首に纏わりついていたロープも外す。


 フランの縄をほどこうと立ち上がると、ドレスの裾が足にひっかかった。


 ロープがゆるくなった、ってことはドレスもゆるゆるなんだよねー!

 体にぴったりのドレスなんか着てくるんじゃなかった。肩とか胸元とか、ぶかぶかで今にも落ちそうだ。


「おい、何やってるんだ」

「まだ見ちゃだめ!」


 とはいえ、ドレスに気を遣ってる場合じゃない。私はフランの後ろに回ると、急いでロープをほどいた。幸い、ロープにかかっていた魔法は『壊されないため』のものだけだったみたいで、手でほどくぶんには、普通のロープと一緒だった。


「ほどけたわよ」


 拘束が解けると同時に、フランは手を引き抜いて後ろを振り向いた。


「ちょ、まだこっちは見ないでって!」


 いくら緊急事態でも、このだぶだぶドレス姿は見せたくない!

 しかし、フランは私を上から下までまじまじと見て、それから、はあ~~~~~~……とめちゃくちゃ大きなため息をついた。

 なんなの。それはどういう感情のため息なの。


「フラン?」

「いや……リリィはリリィだな……と思っただけだ」

「どういう意味よ」

「……気にしなくていい。少なくとも今は」


 なるほどわからん。


 私が困惑してるっているのに、フランは妙にスッキリした顔で立ち上がった。

 上着を脱いで、こっちに渡してくる。


「とりあえずそれを着ていろ。ドレスを引きずるよりはましだろう」

「ありがたく受けとっておくわ」


 一応下着はサイズ調整すれば着ていられるし、腰をリボンで結べば動けなくもない。ドレスは放置するしかないので、諦めることにする。


 振り返ると、フランはすっかり戦闘態勢になっていた。


「どこにそんな武器を隠してたわけ?」

「秘密だ」


 上着を脱いだフランは武器だらけだった。まさにひとり武器庫状態である。胸元には投げナイフが何本もさしてあるし、腰のベルトには魔法薬っぽい小瓶がいくつも装着されている。インナーの上に着ているそれ、細い鎖で編んであるけど、鎖帷子ってやつだよね?

 あと、今手に持ってる大振りのナイフ! そんな大きなもの、どこにどう隠してたの?

 さっき、縛られる時にボディチェックされてたよね?


「あいつらは、告発計画のために急いでいたからな。深く追求されなければ、これくらい隠すのは難しくない」

「それ、難しくないって思ってるのはフランだけだと思う」


 ……深く考えるのはやめておこう。

 今は、ダリオを助けるほうが先だ。


「お前はここに……いや、連れていったほうがいいか」


 私は戦闘力ほぼゼロだもんね。

 孤立したらすぐに殺される自信がある。


 フランはベルトに隠し持っていた魔法薬の小瓶を私に手渡した。おなじみのディッツ特製、魔法閃光手榴弾マジックスタングレネードだ。


「持ってろ。使いどころは任せる」

「了解!」


 フランは私を荷物のように肩にかつぐと、バルコニーから舞台そばへと飛び降りた。


読んでくださってありがとうございます!

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