表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍⑦巻&コミック①巻、12月発売】クソゲー悪役令嬢~滅亡ルートしかないクソゲーに転生したけど、絶対生き残ってやる!  作者: タカば
悪役令嬢はバカンスがしたい

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

111/592

武器工房

「これはこれは、お嬢様、お坊ちゃま。ようこそおいでくださいました」


 私たちが貴族だと見てとった店主は、子供相手にも関わらず、上機嫌で私たちを招き入れた。店舗の中央に設けられた商談スペースのソファをすすめてくれる。

 私は、シルヴァンにエスコートされてそこに座った。


「彼にプレゼントがしたいの。オススメを見せてちょうだい」

「でしたら……こちらなどいかがでしょうか」


 商談のチャンスと見たのか、店主は奥からひときわ高そうな武器を持ってきた。

 シルヴァンの体格に合いそうな細身の剣だ。


「いい剣だね。つくりがよくて、バランスもいい」

「良いでしょう! つい昨日仕上がってきたばかりの逸品ですよ。ドワーフの専属職人に細工させています」

「どわあふ」


 思わず繰り返してしまった。ネコミミ獣人を連れていて今更かもしれないけど、現代日本育ちとしては、ファンタジー種族が出てくるとびっくりしてしまう。


「お嬢様はご存知ないかもしれませんねえ。海を渡った西の国からやってきた種族ですよ。金属の扱いに長けていて、とてもよい武器を作ります」

「柄頭に魔法がかけてあるわ。何かしら……」


 剣から不思議な魔力の流れを感じて指摘すると、店主は目を見開く。


「よくわかりましたね。こいつは土の魔法で強度をあげているんです。だから、見た目が細くても打ち合いで折れたりしません」

「なるほど……よく見たら、文字みたいな模様が彫り込まれてるわね」

「そいつが魔法のタネですな。ドワーフの古いまじない言葉らしいです。私は読めませんが」

「……ジェイド、これは読める?」


 私は、背後で黒子に徹していた従者に声をかけた。魔法使いはまじないに通じている。東の賢者の弟子である彼なら、ドワーフの言葉もわかるかもしれない。

 従者はすっと前に出ると、しばらく文字を見つめる。ぱちぱちと数回瞬きしたあと、顔をあげた。


「いえ、読めません。さすがにドワーフの文字は専門外なので」

「そう……。ねえ、こんな魔法をかけてある武器は他にもあるの? 彼とお揃いで私も似たものがほしいわ」

「かしこまりました! 少々お待ちください!」


 高価な細工物の剣をもうひとつ買う、と宣言されて、店主は大喜びで店の奥に引っ込んだ。彼が私たちの前からいなくなったのを見計らって、私はもう一度ジェイドに尋ねる。


「それで、本当は何が書いてあったの?」


 さっきの瞬きは、何か裏がある、という合図だ。

 その場で口にしなかったのは、おそらく店主には聞かせられない内容だったから。


 ジェイドはもう一度剣に刻まれたドワーフの言葉を見つめてから、口を開いた。


「助けてくれ、工房の地下に閉じ込められている、と」



読んでくださってありがとうございます!

もしよろしければ、広告の下↓↓↓までずずいっとスクロールしていただき、「☆☆☆☆☆」評価お願いします!

作者の励みになります~!


もちろん、お気軽な感想、ブクマ、レビューなど大歓迎ですので、よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コミカライズ①巻12月25日発売!
https://img1.mitemin.net/dj/zl/3wkif4ur6gwvjhk43tmrckclikh6_hvt_140_1kw_17utt.jpg
書籍⑦巻12月19日発売!
if5xkaf24p7benpdg9mgb811imr4_e3n_xc_hi_f9ns.png
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ