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勝利の鍵が、扉を開く

 どこかで見た記憶のある店員はこちらを見ると、訝しげに目を細めた。

 俺もその店員が誰であったか思い出そうと見返す。


「……この者、会ったことがあります!」


 目を見開く店長と、おろおろと視線を彷徨わせるエミー。

 シビラは、落ち着いた様子だな。


「俺も、その店員は見たことがあるな」


 店長と兵士は、余計に俺へと疑いの眼差しを強める。


 三日前の、露店の店員……といっても、当たり前だが町の人の顔をいちいち覚えていたりしないんだよな……。

 エミーにブレスレットを買ったときに見たことがあると思うが、エミーのは別の店で買ったのだ。


「……話を聞いてもよろしいですかな?」


「ああ、無駄よ」


 シビラがそこで割って入り、店長の言葉を遮る。


「その時にはラセルは全部手持ちの銀貨を宿に置いていたもの。冒険者ギルドには、タグで支払った場合の情報が残っている。双方で一致しているこれを偽ることはできないはずよ」


 男は「うっ……」と呻くが、なおも引き下がる様子はない。

 店員と自分の無罪を証明する手がかりなのだ、逃す手はないだろう。


「それでは、たまたま顔を見ただけであったと……!?」


「そういうことになるな。犯人の情報は分からないが……シビラはどう思う?」


 話を振ってみると、シビラは少し考えた後にエミーの方を見た。


「エミーちゃん、ちょっとそのブレスレット見せてもらっていいかしら」


「へ? これですか?」


 エミーのブレスレットは、シビラの話によるとこの店舗とは全く関係のなかった筈のもの。

 店長もそのブレスレットを見るが、あまりぴんときている様子はない。


「……すみません、そのブレスレットをよく見せていただけませんか?」


 そこで声を発したのは、件の店員だった。

 自分の店舗の商品と関係ないブレスレットに、何か意味があるのだろうか。


 エミーは言われるがままに、ブレスレットを牢に近づける。

 食い入るように見つめた後、店員はふと頷いた。


「これ、隣のものですね」


「隣?」


「はい、店長。露店で隣に構えていた宝飾品店です。恐らく個人店舗だと思いますが……」


 エミーに買ったブレスレットの店……の、隣の店員。


「そうか、思い出した」


「……ん? 私と会ったのを、ですか?」


「ああ、俺がエミーのブレスレットをタグで買ったんだよ。その時も同じ格好をしていたから、隣で買っていた俺を見ていたんじゃないのか?」


 あの日は食事をして帰る途中、イヴに会った日だ。

 当然今日のように軽装にしているし、イヴの身なりを二人が整えていた関係上、俺はシビラから外に追い出される形で街に出ていた。


 その時に、初めてのタグ決済で買ったのが、エミーのブレスレットだ。

 後日あの露店がなくなっていたので何故なのかと思っていたが、逮捕された後だったので出店できなかったんだな。


「……そうですか、どうりで……。髪も目も黒い人は珍しいので、隣で商品を買ったときに覚えていたのでしょう。客足が少し途絶えていた分、隣の買い物客の方を見ていたんでしょうなあ……」


 男の話をまとめると、こうだ。


 この店員が、宝飾品店の出張露店を市場でやっていた。

 俺が、その隣でエミー用のブレスレットを買った。

 黒髪黒目の俺は、目立つので隣で買う姿を覚えていた。


「なるほど、辻褄が合うか……。やれやれ、振り出しに戻ったな」


「……そう、ですね……」


 落胆した様子で、店員ががっくりと項垂れる。

 まあ、そうだよな。真犯人が見つかると思ったところで、結局何でもなかったのだから。


 ——いや、待てよ。


「シビラ」


「ええ」


「結局お前は、そのブレスレットをどこで手に入れた? 俺が買ったのはエミーのブレスレットだけ、そして犯人はそのブレスレットを買っていた。だが真犯人は男で現金払い。お前がそれを持っているのなら、真犯人から手に入れたのか?」


「んー、今日のラセルは冴えてるわね。スッキリしたからかしら」


 皆からの注目を集めて、ニヤニヤと笑うシビラ。

 こいつ、どこまで分かっているんだ……そろそろ教えろ。


「別に犯人を知っているとかじゃないわよ。ただ……なんていうのかしら。これは落とし物だから着けていたのよ」


「落とし物、ですか」


「そ。無造作に腰につけていた袋から落としちゃった、誰かさんの持ち物をご拝借したってわけ」


 真犯人が、そんな高価な品を落とした、だと……?

 そんなことが有り得るのか?


 高価な品なら、よっぽどの金持ちか精神の未熟な貴族でもない限りは、大切に扱うものだ。

 俺なんて、自分の買ったブレスレットを再びイヴみたいな身体能力の高いスリに盗まれないか、ひやひやしていたからな!


 そう、それこそ貴族ですら無造作に……。

 ……無造作に、ブレスレットを……。


 貴族の……貴族……。


 ふと、突然海岸で水着姿のシビラが、楽しそうに笑っている姿を思い出した。

 シビラの格好から急に話が飛んだ、空き巣の服装の話。あの時、シビラは何と言った?


『正解は、『準男爵らあたりの服を着ている』よ』


 何故なら、誰も警戒しないから。


『目立つ格好をしていることで『隠れなければならない人物の行動ではない』とみんな思っちゃうわけよ』




 ——今、全ての破片が合わさって、扉になる。

 俺は、その鍵穴を勝利の鍵(ブレスレット)が開けた音を聞いた。




 俺はシビラのブレスレットを見る。

 高価なブレスレット。

 金を贅沢に使い、その表面を職人の手で彫ったブレスレット。


 そして……無造作に袋に入れられた、ブレスレット。

 盗まれることなど考えずに、袋に入れられたブレスレットだ。


「シビラのブレスレットを買った人物を、思い出した」


「……。……え?」


 俺の回答に、シビラは目を見開いて唖然とした。

 おお、久々のシビラの間抜け顔だ。これをさせると気分いいんだよな。


 シビラは絶句していた状態から、少し間を置いて復旧した。

 つーか噴火した。


「——いや、ちょっと待ってよ! このブレスレット買ったヤツ、ラセルは知ってるの!? 完全に無駄骨じゃん!?」


「知っている。というか、会話している最中に思い出した。だから無駄骨ではないぞ」


 息を切らして抗議するシビラをなだめつつ、俺は話を聞いていた店員の方へと向く。


「なあ、あんた。俺が隣の店でブレスレットを買った直後に、シビラがつけたブレスレットが売れた……違うか?」


「は、はい。確かに直後です」


 そう、俺がブレスレットを売れた瞬間を覚えているということは、それだけ印象に残ったということだ。

 その男を一瞬、見たことあるからという理由で知り合いかと思ったが……あまりに無造作に袋にぶち込むものだから、絶対あんな知り合いはいないと思ったんだよ。


「背の高い貴族だよな。フードを被っていた、顔の見えない貴族だ。買ったものを袋に入れて警戒もしなかったんで、金持ちは違うなと思ったこと、よく覚えている」


「……! はい! 確かにその男で合っています! そうだ、忘れていた……貴族が金貨を払えぬはずがないと、油断しておりました。……まさしく、その男に偽造通貨を掴まされて……!」


 新たな供述を聞き、店長はもちろん、兵士の男が驚き叫ぶ。


「君、間違いないかね!?」


「ひっ! は、はい! もちろんです! 彼とこの自分の記憶が一致した以上、真犯人はその貴族の男です!」


 兵士がこちらに向き直り、深く頭を下げる。


「情報提供、感謝します。この情報をもとに、兵士を集めて街の貴族から偽造犯を洗い出します。偽造通貨の犯罪は、以前よりこの街で報告されております故、セイリスといたしましても必ず見つけ出して捕まえよと、領主と役人も躍起になっているのです」


 セイリスの兵士が頭をもう一度下げて「それでは自分はこれで」と一言告げて出て行こうとしたところで、シビラが止めた。


「待ちなさい!」


「っ! 如何されましたか。自分はこの情報をすぐに提供し……」


 シビラは男の話を聞かず、エミーのタグに触れた。

 そこに現れるは、最上位職の名前。


「せ、聖騎士様!」


 そしてシビラは、俺のタグにも手をつけた。


「聖者様まで……あなたたちは一体……」


「アタシたちは、『宵闇の誓約』という冒険者パーティーよ。セイリス第三ダンジョンの下層まで潜ってきた、現在Aランクの正真正銘最強チーム。なんなら『疾風迅雷』に確認してもいいわよ」


 出来たばかりなのにAランクなのかよ、初めて聞いたぞ。

 知らない間にSぐらいにはなっていても驚かないな。


「こ、これはとんだ失礼を……!」


「いいのよ、アタシらが隠してたんだから。……で、ここからが本題」


 シビラは腕を組んで、兵士を睨み付ける。

 それまで軽い雰囲気だったシビラの大幅な変化に、俺以外の皆が息を呑む。


「アタシたちは、ギルドの依頼で、ずっと偽造通貨の真犯人を追っている。……真犯人を相手にするのなら、セイリス第三ダンジョン中層の魔物を相手できるような実力がないと、ハッキリ言って無駄死にするわ」


「第三の中層など、まさか……」


「隣の聖騎士の子は、ギガントの攻撃を片手で受け止められるわよ。それでも、厳しい戦いになる。前任者はどうなったか……聞きたい?」


 エミーが話を振られて、それが事実であることを首肯する。

 脅し同然のシビラの言葉に兵士は真っ青になり、小さく首を振るのがやっとだった。


「でも」


 皆が震える中で、シビラは腕を組みながら再び笑みを浮かべる。


「今度はアタシ達が担当するから大丈夫。これ以上ない戦力を投入するわよ」


「なんと、あなた方が……!」


「そう。アタシらが負けたら偽造通貨作ったヤツは、しばらく無視した方がいいわね。まー倒すつもりだから、大船に乗った気でいなさい? アタシからの要求は、街に魔物が溢れたり、砂浜で魔法のぶつけ合いが始まったら、全ての民を魔物から守ること。その場合、兵士も全員砂浜から離れること!」


 そしてシビラは、男なら誰でも魅了できるウィンクを兵士に向け、ワンピースを揺らしながら鎧の胸板を手の甲で鳴らした。


「アタシ達は赤いローブを着る。セイリスの兵士が優秀と知っているから、アタシ達も街を守る方に戦力割かずに済むって信頼してるわ。できるわね?」


「……ハッ! 了解しました!」


 一瞬呆けていた男は、シビラの言葉を頭の中で咀嚼すると、扉の前で見張りの兵士にしたのと同じように敬礼をして外に出た。

 ……上手い。闇魔法を使う際の人払いを、他人に自然に任せたぞ。

 しかし、男の性とはいえ……残念女神の内面を知っている身としては、兵士の手玉に取られっぷりは見ていて少し同情してしまうな……。


「ってわけで店長さん、アタシらはもう行くから、あんたもしばらくは店の中に隠れてなさい。店員さんも、案外ここが一番安全かもね。終わるころには出られると思うから、まあ気楽に構えてなさい」


 手際よく話をまとめたシビラに対して、店長は手を組んで目を輝かせる。


「女神様だ……! なんとお礼を言ったらいいか……!」


「そうよ〜、アタシは可愛い女神様なの! 拝む権利をあげるわ!」


 やっぱり隠れる気ねーだろお前。




 役所を出ると、周囲に誰も居ないことを確認して大きく溜息を吐く。

 ……やれやれ、こいつは……。


 俺が何か突っ込む前に、エミーが歓喜の声を上げた。


「シビラさん、真犯人に対してここまでいろんなことを考えていたんですね、すごいです!」


「嘘よ」


「……え?」


 俺はシビラの答えが予想通りであったことに苦笑しつつ、説明を促す。


「どうせギルドの依頼を受けたとか前任者がどうとか、その辺り含めて全部その場ででっち上げたんだろ」


「あら、Aランクになったことは事実よ?」


「小さく事実を混ぜる辺りが厄介だな……」


 シビラの言い分に呆れていると、今度はシビラの方が呆れたように溜息を吐いてこちらをジト目で見てきた。


「それよりラセル、あんたがもうちょっと真犯人に早く気付いていたら、アタシもこんなにあっちこっち行かずに済んだのに」


「自分以外の人間の買い物とか、思い出せないぞ……」


「……まあ、そうよね。家で食べた二日前の夕食とか、結構な人が思い出せないものだもの」


 ……それは、確かにぱっと思い出せる自信がないな……。

 ジャネットほど優秀ではない自分にしては、他人の買い物客などよく覚えていたものだと思う。


「それにしても、木を隠すなら森の中、か……」


「ええ。貴族の服を着た男が、金に困っているとは誰も思わない。これは言ってなかったけど、貴族の服にはもうひとつ有利な点があるの。それは『疑いづらい』ことよ。仮に無罪の王族を逮捕なんてしようものなら、首が飛ぶわ。準男爵でも、疑いをかけづらい。皆、自分がかわいいもの」


 そりゃあ、そうだよな。

 貴族が犯罪をしている疑いがあったとしても、証明できるものが出揃うまでは、家の中を捜索するのは非常に厳しい。

 逮捕するなら、現行犯以外有り得ないだろう。


「でも、今回ばかりはラセルが『勝利の鍵』を回す係になったわね。アタシの予想を超えてくるなんてすごいじゃない」


「偶然だ」


「偶然も必然であり、運も実力。その全てを重ねて人間は上に行くのよ」


 そういうものなのか。


「ところでラセルは、もうトラップは覚えた?」


「次の魔法だろ? ちょうど覚えたところだ」


「結構。それじゃその貴族の男、探しに行きましょ」


 質問を重ねようと思ったが、シビラは先々に行ってしまった。

 そんな姿にエミーと目を合わせて肩をすくめるのも、これで何度目か。

 ……ま、こういう関係も悪くない。


「ういーっす、みんな離したっす!」


「さすがモクヤリ先輩!」


 何やらどこかで聞いたような声が聞こえてくる。

 あれは、エミーにナンパして痛い目見せられた奴らじゃないか。

 軽薄な連中だと思っていたが……ああいう連中も、こうやって街のために働く必要な要員なんだな。


 ……と思ったんだが。


「おい、あんたら」


「ん? ってうお、あんたもしかしてあのやべー女に振り回されてる男か!」


 エミーは力が強いだけで、そんなヤバい奴じゃないぞ。

 シビラには……振り回されているわけではないと思いたい。


「さっきから女ばかり助けてるが、平等に助けてやれよ」


「いやいやお兄さん、そりゃ必要ないってもんですよ。セイリスの男は自立あるのみ! 海の街の男はみんな、助ける側に回るもんでさぁ!」


 そうか……この男達にも、そういうルールがあるんだな。

 そうしてこの街は、今まで回ってきたと。

 俺達の村にもルールがあるように、この街にもルールがある。

 そういった人々の営みがあって、ずっと街が回り続けている。


「分かった。お前達も逃げろよ」


「俺等みたいなのを心配するなんて、さすがモテる男は違うね! 心配無用だぜ! 要領がいいのも、海の男達の自慢だからな!」


「先輩それ自慢じゃねっすよ!」


「ちげーねーわ! ハハハ!」


 笑いながらも、若い女……だけでなく、その母親や子供らしき人々も助けていく。

 なるほど、確かに助けるべき人を助けている感じだ。伊達にBランクをやっているわけではないということか。


 俺自身が言った言葉を思い起こす。

 平等に助ける、か。


 そうだな、この街にもいろいろと世話になった。

 お前らナンパ野郎も含めて、全員俺が魔王から守ってやるよ。




 俺達は、宿に戻って装備を調えた。

 途中でシビラが、俺達に赤い布のローブをかけた。


「これは何だ?」


「赤会の服の一つ。コイツ等を知ってる人は見て見ぬ振りをするわ」


 あまり被りたくないものだな……。だが、こういう時には非常に有利だ。迷惑かけられている分、利用させてもらうぞ。

 俺とエミーは、シビラに続いて布を被り、街に繰り出した。


 いざ街を歩くと、なるほど確かに人の視線が集まるような、集まらないような、不思議な感覚だ。


 宝飾品の露店近く。

 まさか、そこにその人物がいるとは思わなかった。


「あれが、そうだ。……誰に見間違えたんだろうな」


「……なによ、あれ……モロじゃない……。二人とも、静かに」


 シビラの後についていき、建物の陰に隠れるようにしながら男の後を追う。

 だんだんと兵士が街に出てきて、住人に説明をしながら屋内へと促していく。

 事前に連絡がいっているため、兵士達は俺達を見ると頭を下げて、再び住人の避難に向かった。

 ……なるほど、優秀だ。




 男は一人で砂浜の岩陰に来ると、袋の中からジャラジャラとネックレスの束を取り出した。

 なんつう買い方だ。


「ラセル。あの貴族の右側……そう、西側ね。その岩陰アビストラップ」


「……いいんだな?」


「ええ」


 初めての魔法と、間違いだったらという感情に挟まれながらも……シビラが言い切るのなら大丈夫だろうと、俺は砂浜に魔法を放つ。


「《アビストラップ》」


 二重詠唱で、指定された場所。


 貴族の男は、ゆっくりと足を進めていく。


「……腹いせです……全く……」


 ぶつぶつと呟きながら、次の足を踏み出した瞬間——。


「——アアアアアアアア!?」


 黒く濃密な魔力の円柱が、空高くに光を吸ってそびえ立つような形で現れる。

 これが、アビストラップか……!


 当てるのは困難な分、明確に高威力と分かる『罠』の攻撃魔法。

 貴族の持つネックレスが千切れ飛び、周囲に散らばっていく。

 ぱらぱらと破片が落ちる中で、黒い柱は収束した。


 それを確認して、シビラが赤いローブを脱ぎ捨てた。

 俺とエミーもローブを脱ぎ捨てたところで、岩陰にいた男と目が合う。


「き、き貴様等はアアアアアァァァ!」


 そこには、砂浜には似つかわしくない、確かにあの魔王がいた。

 シビラは、こいつが犯人だと分かっていたのか……!

 そして、遂に魔王が人に紛れている瞬間を特定し、ここまで追い詰めたのだ!


 前半戦、散々手玉に取られた規格外の魔王。

 その後半戦は、シビラの圧勝だ。


 フル回転し続けた、相棒の頭脳の役目は終わった。

 だったら最後ぐらい、役に立たないと相棒じゃないよな。


 さあ、これで三度目の正直——。


 ——後はこの、魔王の命に牙を剥く『黒鳶の聖者』の出番だ。

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