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詩(漢堂朔夜名義)

どうか起こさないで

作者: 漢堂朔夜

明日も仕事だ。


どうにかして寝たいけど、誰かが私の手を引っ張った。


誰かは言った。


「ねぇ僕と遊ぼうよ」


君と遊んでいる時間はない、そう言って私は目を閉じた。


目を閉じても、声が聞こえてくる。


「ねぇ僕と遊んでよ」

「きっと楽しいよ」

「寝るよりも大事なことだよ」


あぁ、うるさいな。


なんとか寝ようと耳を閉じても、奴は工事現場のように喚き散らしている。


いい加減にしろ、私は寝たいんだ。


お願いだ、私を起こさないで、どうか起こさないで……。


寝たい、寝たい、寝たい……。

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