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第九話「テレポート」
すると、まるでテレポートしたかのように至るところにドラゴンが現れた。
「なんだこれは」
「急にテレポートが一体何が」
テレポートで登場させられたドラゴンは驚いていた。
「皆の者すまない、これは掟に関わる緊急事態なのだ」
そうベロカがいうと、ドラゴンたちは声の主を見て次にカリマたちを見た。
「そういうことか、人間とつるんでるんだな」
「もしかしてお前はカリマじゃないのか?」
あるドラゴンがカリマを見て言った。
「そういうあなたはお母さんの友達の」
「ああ、ゼロだよ。お母さんが君のこと見たらどう思うか」
「お母さんには内緒にしておいてください。これには理由があるんです」
「理由と言ってもな~昔から言ってたじゃないか。ドラゴンは人間とつるんではいけない。人間は滅ぼすべきだって」
「だけど気が変わるドラゴンだっているはず」
「いや、おじさんは何百年と生きてきたが、掟を破るドラゴンは初めて見たぞ」
「今はおじさん達の時代じゃない」
「だけどな」
カリマは言っては文句を言うゼロに対し怒りを覚えた。




