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第十四話「確認」
「もしかして、そこにいる子?」
アイはからかってカリマに聞く。
「違うと言ってるだろう、全く」
顔を赤らめながらカリマはそっぽを向いた。
「カリマちゃん、顔が赤いよ?」
「みんな私のことをからかいすぎだー」
「可愛いんだから。あ、そういえばカリマたちは出ないの?」
「出るって何のことだ?」
「この街のカップル賞よ。なんでも、二年に一回行われてるそうよ」
「興味ないな、なにせ今は小味と一緒にいるだけで幸せだし」
「やっぱりその子のこと好きなのね」
「ちがっ、バカ」
「ふふふ」
「ねぇ、カリマちゃん」
アイとカリマが楽しそうに会話してると小味が話しかけてきた。
「どうした?」
「そろそろ次の街に行こうか」
「お、そうだな。じゃあな、アイ」
「またね」
二人きりにカリマと小味はなる。
「カリマちゃんはアイさんのこと好きなの?」
「はぁ、どうしてそうなる」
「いや、仲良さげだったから」
「仮に仲良くても今はただの友達だ」
「そっか。じゃあ、カリマちゃん将来私のお嫁さんになってね」
「何か言ったか?」
「別に」
カリマと小味はラブラブと旅路を歩くのであった。




