6話 基礎属性の対極性
この話は会話メインです
「え? どういうこと? この紙光出したんだけど!?」
「はい。ルビア様は基礎属性が光だということです」
「そ、そうなんだ。驚いて落としちゃったけど大丈夫?」
「はい。でもすぐに魔法が消えるはずなのですが、消えないですね」
普通なら体液を魔法紙に付着させて属性がわかる。だけど普通ならすぐに魔法紙の効力は消えてしまう。だからすぐに魔法が消えるはずなんだけど...。
「それってまずい事なの?」
「いえ、恐らくルビア様と光属性が密接な関係にあるため、魔法が消えるのが遅いのではと予想されます」
基礎属性というのは自分が一番使いこなせる魔法のこと。自分と一致していればいるほど魔法の威力は強くなる。
「よかった。じゃあ悪いわけじゃないんだ...。ノアは何が基礎属性なの?」
「私は闇ですよ」
「闇魔法か~。どんな魔法があるの?」
「そうですね。例えば視界を奪う魔法や存在感を消す魔法、他には重力魔法などです」
「へー。使ってみてよ」
そう言われてもな...。他属性の魔法なら馬車の中でも使って大丈夫なんだけど、闇属性となると外に出なくてはいけない。
「いいですけど、闇魔法を使うということは外に出なくてはいけませんので、エーディリ王国についてからでもよろしいでしょうか?」
「うん!」
ルビアに納得してもらったところでもう少し魔法のことを教える。
「先ほど基礎属性が分かりましたが基礎属性以外にも魔法を使うことはできます」
「え? そうなの?」
「はい。生物には魔素を分解する能力が備わっているため、理論的には1つの魔法以外すべて使うことができます」
「じゃあノアは何が使えないの?」
「はい。私は光です」
「なんで光?」
「ではそこから説明していきます」
ルビアに基礎属性の対極性について説明を始めた。
「基礎属性は先日説明した通り6種類あり、一人1つの基礎属性を持っています。ですが基礎属性を聞いて何か感じませんでしたか?」
「え? 何も?」
「では紙に書きますね」
紙にどの基礎属性が対極になっているか示す。火なら水、風なら土、光なら闇。
「なんでこうなの?」
「水なら火を消すことができます。逆に水を火で消すことはできません。これは知っていますよね?」
「うん」
「なので火の魔素と水の魔素が自然に打ち消し合ってしまい、使うことができません。他も同様で風は高所になるにつれて風が強くなっていきますが、土は常に地面にあります。これは高い場所と低い場所で対極的にしているのだと思います」
「そっか。光と闇は?」
「これは太陽と月をイメージしてもらえればいいと思います」
太陽が昇っている時は光(陽)。月が出ている時は闇(陰)である。これはこうであるとしかいえない。
「じゃあ私は闇魔法が使えないってこと?」
「そうなります」
「ノアの使ってる魔法を使ってみたかったのに...」
ルビアが言い終えたところで円が反応した。
「!?」
「どうしたの? そんな顔して」
「ちょっと外を確認してきます。中で待っていてください」
「うん?」
馬車を止めてもらい周りを確認する。すると数十メートル先の森の中で魔物に襲われている人がいた。





