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14話 ルビア視点

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 私には唯一同年代の友達がいた。幼馴染であるノア・アリアブル。小さいころから親の関係上何度も遊んだ。だからノアの悲しんでいたり、辛そうにしている顔がすぐにわかる。でも小さいころの私はノアの苦しみを知らなかった。だから無邪気に遊びに誘っていた。


 ノアの子供時代を知ったのはつい最近だった。子供の頃のノアがどれだけつらかったのか私にはわからない。毎日のように鞭で打たれて苦痛の訓練を受けていたり、電気で死なないように電流を浴びせられたり...。他にも毒の耐性をつけるため、少量ずつ飲まされていたり、いろいろとやらされていたと聞く。  


 なんで私がノアの過去を聞いたか...。それはふと昔のことを思い出したから。一時期、無理して笑顔を作りながら私のところにきたことがある。その時の目に光がなかったのを今でも覚えてる。


 昔のノアが言っていた。


「人や動物、魔物とかいろいろなものと友達になりたい!」


 その時の私も


「じゃあ動物とか殺そうとしている人がいたら倒しちゃお! そしてその人にも私たちの気持ちを知ってもらえばいいんだよ!」


「そうだね!」


 なんであんな風になってしまったのか...。それはノアの家業が暗殺者だから。魔物や動物も殺すし、人だって殺す場合がある。それを体験してしまったのだろう。


 小さいころの私はノアに幸せになってほしかった。あんな顔してほしくなかった。だからあんな顔をした時からうっすらとノアを守ってあげたいと思っていた。


 ノアの子供時代を聞いた時、その気持ちが確信に変わった。だからノアが悲しんでいる時、わたしが近くにいてあげようと思った。それからノアがギルドに行くと知ったら毎日こっそり王宮を抜け出してノアを観察していた。


 勇者パーティに入ったノアは最初こそ楽しそうにしていた。けど日が進むにつれて徐々に辛そうな顔になっていった。


(多分ノアは気づいていないだろうけど...)


 そこから1ヶ月ほどたった時、ノアが広場でうずくまっていたのを見かける。いてもたってもいられなくて話しかけに行ってしまう。


 本当は見守るだけのつもりだったのにあんなノアを見たら体が勝手に動いてしまった。話を聞く限り勇者パーティを追放されたと...。


 予想はついていた。でもパーティを抜けさせるにも方法はあるでしょ! 追放ってやり方に納得いかなかった。もっと円満に辞めさせてあげればこんなにならなかったのに...。だから一つ提案をした。


「私の護衛をやらない?」


 多分一番勇気を出した日だと思う。でもそれ以上にノアを見ていられなかった。それにノアなら護衛をきちんとやってくれると信じてた。 


 そこからはあっという間だった。パパとママに相談したらノアに試験を受けさせてくれる約束をしてくれて、ノアもそれにこたえるように強敵である聖騎士に勝ち、私の護衛をすることになった。


 模擬戦だったから観客などに見られて戦う。そのため暗殺者として戦うことができなかったのが分かった。多分観客にノアの実力を分かりやすく理解してもらうために戦ったんだと思う。


 聖騎士と戦っていた時のノアもかっこよかった。だけど今後は暗殺者としてのノアが見れるかもしれない。


(かっこいいノアが見れたらいいな)


 そう願いつつ、明日からノアに護衛されることを待っていた。

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