パンチ余所見暇なし―パングラム76
前回パングラム75の答えー昼咲月見草さまでしたー!
詩「そこら中に」https://book1.adouzi.eu.org/n6693gq/きらきらと光る愛、拾ってまた散らばる循環。大好きです。
ただ愛が美しいというのではなく、変形してしまうものもあるという現実的な指摘も大人だと思います。
怪しく美しい「鬼火」もすてき。https://book1.adouzi.eu.org/n1098gs/
エッセイ「ジュズダマの道」https://book1.adouzi.eu.org/n1663gs/ は陸を童心に帰してくれました。
今のところ、お作は詩とエッセイですが、どうでしょう、今後いろいろな面を見せていただけるのではないかとお待ちしております。
パングラムのお返事にパングラムを寄越すような方はそうはいらっしゃらないと高を括っておりましたらこちらにもおられました。
びっくりするからやめて~。笑
で、「あめつちの詞」を勉強することになって、でもひとつ大発見をしました。
「あめつちの詞」には「ん」がないんです。
言葉遊びの天才のような源順(みなもとのしたごうー平安歌人、三十六歌仙の一人で、万葉集に訓点をつけた梨壺の五人の一人でもある)さまは、あめつちの詞に従って、あで始まりあで終わる歌から最後の48文字め、てで始まりてで終わるものまで48首和歌を詠まれたそうです。
しかしいくらなんでも、「ん」ではじまり「ん」で終わる短歌は作れまい!
48文字の中に、ア行の「え」、ヤ行の「え」、ワ行の「ゑ」はあっても。
ここまで特にヒントは混ぜてません。雑談です、悪しからず。
○○○○
はんちよそみひまなし
きいれかえぬ
さらあけるこ
せめてわをほつすおや
むにのたねふゆへとう
パンチ余所見暇なし
気入れ替えぬ
皿あげる児
せめて和を欲す親
無二の種冬へ問う
お名前長いです。最初の四文字だけになっています。
空手の得意なボク呼びの素敵な聖女さまが繰り出す超高速パンチ。
「気入れ替え」は、「改心させる」という意味です。
殴って改心させる、物理の聖女。
ほら、作品名見えてきました?
陸同様、なろうラジオ大賞2参加作品の999文字版に心をつかまれた方、おられるのではないでしょうか?
連載版(真!)を、読んでいませんか?
次の二行は遥彼方さま(パングラム53番の方)主催の「イラストから物語企画」参加作品。
小学生男子が祖父母に自作のお皿をプレゼントします。
親も祖父母も、せめて子や孫の安らかな成長を願う。
五行目は陸からのメッセージ。
こちらの作者様は「無二の種」。
人生には創作に専念できない「冬」の時代もあってしまいますが、その間をどう過ごされたかが大事だと思います。
というのも、植物の種、楓の木とかだと、冬を越し低温に当たらないと芽吹かないものがあるからです。
気力を養い、今またお作を世に問うておられる姿、応援しています。




