絹緯をなふーパングラム37
前回パングラム36の答えーくろすけー
マックロウXKさまでした!
「うつくしい」という5文字を奪われるとパングラムは非常に作りにくいことがわかりました。前半マックロウにはそのうち3文字もあって、断念です。
さて、マックロウXKさまの代表作、チョップくんが出てくるのは
「水兵チョップ海を割る ~西の島国の英雄譚~」
彼ってば、泳げないらしいですよ? 水兵さんの癖に。
さらりとした作風と申し上げましたが、「パンダ娘は白黒つけない」はゆるふわ可愛くてほのぼのしています。スクールラブのほうがとっつきやすければこちらもオススメです!
さて今日は「言葉の可能性」について、もしかしたら似たような感覚を持っていらっしゃるんではないかと(お互い)思っている方です。
今回のパングラムを見ていただいてその思いが双方向だとわかって、実はほっとしました。
日本語は母音も子音も他の言語に比べて少ないので(だから外国語を習うのは大変。耳慣れない音が多いから)、同音異義語や似たような音が多い。
ある音を聞いたとき、自然に私たちはどの意味で取るか、脳内の膨大なリストの中から選んでいます。
文字で見ていても漢字にしてあっても、似たような音の言葉が脳のどこかで鳴り響く。
それがダジャレになったり、頭韻、脚韻、掛詞などになるわけです。
だから日本語でパングラムは作りやすい。
短歌に複数の意味を乗せられる。
ラップも実は歌いやすい。
歌詞を書いても耳が喜ぶ音の余韻を重ねることができる。
「なろう」詩部門でそんな挑戦を続けているこの方、ご存知ないでしょうか?
パングラム37
きぬいをなふ
○○ちようことはにて
たまされあそへや
ひみつのしすくわけるからね
せめりろんおもほゆ
絹緯をなふ
○○調言葉にて
騙され遊べや
「秘密の雫分けるからね!」
攻め理論思ほゆ
絹糸を撚糸するような言葉の綾がお得意だから
それに騙されて遊んでしまおうよ
ご本人も
「秘密をこっそり教える」って言ってくれるよ。
言葉に対する攻めの理論を持っておられることが窺い知れるのです。
などという意味を乗せたつもりです。
緯は横糸です。蜘蛛の巣を昔は蜘蛛の網と書いて「くものい」と読んだそうです。そのイメージで絹の言葉の綾という意味を出しています。
お名前の読みは二文字で、歌詞になる詩、リリックがお得意です!
謙遜もされるし、シリアスさは普段お見せにならないのですが、実は日本語の可能性を探っておられるんではないかなーと思う点が、「攻め理論」という単語になりました。




