文目なき世-パングラム26
前回パングラム25の答えーなまこ
もちろん、なまこさまことGyo\0-ただのぎょーさまでした!
パングラム内に引用したお作は「なまこ×どりる」、一万pt超え快進撃の長編です。
使い魔が「なまこ」!?、という一度足を踏み入れるともう戻れない~。
エッセイはどれもとても勉強になります。
こちらの作家様の壮大な創作世界に、陸はやっと足を踏み入れたところでして、つい先日、見事にツボってしまいました。それも「冬童話2020」参加作品。
全体像を語るには足らない読書量なのに、逆に「畏れ多うございます」とお返事いただいてしまい、大恐縮です。
パングラム26
○○○○
あやめなきよに
けいしうえのかたつむりおさへ
せわちゆをこふれは
そすてぬと
みねもひろまる
文目なき世に
形而上のかたつむり長へ
世話治癒を乞ふれば
ソステヌート
美音も広まる
文目ない、は区別がつかない、あっちとこっちの世が錯綜する当該作品の雰囲気を表しています。
形而上学、ばくっと哲学と思ってください、カタツムリさまは哲学者のようなので。
ソステヌートは私が大好きな音楽用語なのですが、「音を十分に保って」というような意味です。ゆっくりめで、ピアノだと下からペダルで支えるみたいに。
その童話のBGMにソステヌートが似合うな~なんて思ったのです。特にブラームスの交響曲1番の第二楽章 Andante sostenuto を好きだから勝手に当ててしまいました。
ショパンの雨だれもソステヌートです。
童話全体がちょっぴり不可思議で、金色に輝く音楽に包まれたみたいな気がしました。
このカタツムリさまに捧げるパングラムとしてはいいかと思うのですが、作者さまの世界を語るには甚だ舌足らずです。
ご本人様は
「ちなみにクイズは、知ってる方なら大体当たりました!(だからどうした)」
と仰っていて、かなりの正解率だそうです。




