笑まふ親ーパングラム⑯
パングラム⑮の答えーみさきはやしまもる
岬林 守さまでした。
言及した詩は「0pt小説は砂漠であり、愉快な旅でもある」です。彼のライフワークが目に浮かぶように迫ってきます。
それからどうしてもご紹介したいのがこちらの掌編「転生したら傘でした」
まさかの無機物転生、でも絶望ではない!
転生したけど異世界でもない。
ジャンルは「その他」、1377文字。経済的な、余りに経済的なpt獲得。あー、やな野郎だぜ♡
前回は理性を失いまして失態を晒しました!
笑ってもらえてたらいいのですが。
では気分を変えまして、今日は可愛らしく行きましょう。
パングラム⑯
○○○
えまふおやへ
「ねー『てんとうむし』あけろー」
ぬくもりのこるよみきかせを
ゆめなわすれそ
ほら、ひにちたつ
笑まふ親へ
「ねー『テントウムシ』開けろー」
ぬくもり残る読み聞かせを
ゆめな忘れそ
ほら、日にちたつ
子供が布団にいて、親が枕元、読んでほしい絵本を「開けろー」とねだっていると思ってください。
ちょっぴり乱暴な言葉遣いのこの子の大のお気に入りは、『テントウムシの冒険』という題名です。
親御さんには疲れているところ読み聞かせも大変だと思いますが、「どうか忘れないで、子供が子供でいる時間はすぐに過ぎてしまいますので」という気持ちを乗せたつもりです。
子供のいない陸にはしたくてもできないことで、親がしてくれていたことももう思い出せません。
だからこそ、彼女の綴る耳に優しい言葉がとても心に響きます。
これからもどんどん書いてください!




