千代の楽譜ーパングラム⑭
前回パングラム⑬の答えーこもりゆう
古森 遊さまでした。
当該作品は「古の森にいらっしゃい、おチビちゃん竜がまってるよ!」、主人公黒ドラちゃんへ、A「ドンちゃん」とB「ラキさま」が話しかける場面でした。
ネックレスになった白いお花の名前は「マグノラの花」
このパングラム作るのとっても楽しかったのですが、本作長編童話はもっと楽しいです、遊びに行ってみてはいかがでしょう?
こんな私の試みも遥かに凌駕する方が巷にはいらっしゃるわけで、今回は畏敬を込めて贈らせてもらいます。
パングラム⑭
○○○
おわらぬきんしゆて
ひろめつ、うねれは
なほこえるたま
せいをさすけ
ちよのかくふそやへにもあむ
終わらぬ禁呪手
広めつ、うねれば
なほ越える魂
生を授け
千代の楽譜ぞ八重にも編む
この方には描けぬ題材も時代も世界観もなさそうですし、日本語46文字必要ないようなのです。
特定の数文字を使わないと宣言して綴るストーリーを「リポグラム」と呼びます。
上記パングラムも言ってみればお名前3文字を使いませんとお約束したリポグラムの一種なのですが、使えない文字があるということは、文章が長くなればなるだけ難しくなるのではないでしょうか。
そのリポグラムを「終わらぬ禁呪手」と表してみました。際限がないという意味です。
禁呪には二つ意味があるようで、「何かを禁じる魔術」か「禁じられた強力な魔術」か。この場合前者で、使用を禁ずる呪いのような魔術ととってください。
それを広め、うねるほど悶え考えることもあったのでしょうが、超越し命を吹き込み、ずうっと残したい音楽のような言葉を魂から紡ぐお方。
いろんなお話をずうっと書き続けていただきたいと、我儘言わせてください。




