閑話休題ーパングラムの柔軟性についてー蜜柑プラムさまと作風比較ぅー!おまけパングラム117エッセイ
前回パングラム116の答えー蜜柑プラムさま!
パングラムの冒頭「むらふんかみ」をさかさま読みにしてほしかったのです。
蜜柑プラムさまが数々の言葉遊びを載せていらっしゃる『何かになれない書きもの達・冬ぬけ春へ』、つまみ読みでも楽しいですから是非ご一読を。
回文作は『トマトしか売らない八百屋』が手に汗握るです!
リポグラムでは『ひらがな9文字だけを使った掌編小説です 『旦那が苦に、はいした』』
面白いパングラムなら『ポイントクレクレのパングラム』、切実です~
昨日ご登場いただいた蜜柑プラムさまのご了承をいただき、今回はパングラムって作る人によってこうも違うの!って話をしてみたいと思います。
クイズではないので、ご了承ください。
ひらがなたったの46文字、意味ある文章になる並び順を見つけるだけで大変でしょう、と優しいお言葉をくださる方々もいます。
しかし、パングラマーにあまり優しくしないほうがいいです。
いえ、特に、陸には、ですね。
自分でも驚いたのですが、他人様の作られたパングラムに、違う意味を乗せられる。
ひらがなの並び順は同じなんですよ、46文字。
蜜柑プラムさまがお作で披露されているパングラムを見て、読み替えができてしまったのです。
陸の汚れた深層心理を暴かれた気もするのですが。
蜜柑プラムのお作
『何かになれない書きもの達・冬ぬけ春へ』
第40話ー色っぽいパングラム @言葉あそびー
https://book1.adouzi.eu.org/n2880hl/40/
『未知の夜』 ©蜜柑プラム
うわき ぬかせ
ほつく はすし ひらり そふあへ なけ
ねとこに たおされ いろめ
やむをえん
みちのよ もゆるまて
上着脱がせ、
ホック外し、ひらり、ソファへ投げ、
寝床に倒され、色目。
やむを得ん。
未知の夜、燃ゆるまで。
というとても美味なるパングラムを拝見したのです。
きっかけになったのは、「あへ なけ」だったかと思うんですけど、違う漢字の当て方、異なった情景が見えてしまったのです。
「浮気?」
「吐かせ!」
発句外し、ひらり祖父
「あへ啼け」
「ね、どこに倒され?」
「情婦め、已むを得ん、道の夜も」
緩まで
孫娘と祖父の会話なんですが、それがのっぴきならない状況に陥っているようで、ヤバいです!
R15もヤバいんです。
「発句外し」というのは「孫娘の最初の一言を躱し」という意味です。「浮気?」と揶揄されたのを「吐かせ!(バカ言うな)」とあしらったんですね。
「道」でしちゃ法律違反だと思う。
「緩まで」、緩まなくてって言われると、痙攣したのかな、なんて。
ひらがなの並びとしては同一のパングラムが、異なった意味にとれることがある、それならパングラム成立の確率激増です。
そのうえ作者の深層心理というか、人間性が現れるところが、パングラムの恐いところかと思います~
蜜柑プラムさま、大切な美しいパングラムの改悪読み、受け止めてくださりありがとうございました。
さて、蜜柑プラムさまにいろいろと構っていただいている陸ですが、最近のエッセイジャンル寡占問題というか、春のエッセイ祭りというか、で感銘を受けてしまってまた胸を借りました。
蜜柑プラムさまが『エッセイが寡占状態らしい…ならパングラムで参戦だ』
https://book1.adouzi.eu.org/n9586ho/
というエッセイをアップされまして、目から鱗になりました。
そういう発想が陸には全くなかったのです。
このその他ジャンルに延々と続いているこのパンクイでさえ持て余していたりしますし。
そちらで発表されたパングラムがこちら!
『エッセイジャンルのパングラム』©蜜柑プラム
ミスり もめるゆえ あそべぬわ
ほねおれ にげた さくしゃ
いちぶのひとで ろこつな かせんを はらむ
まきょう
作:蜜柑プラム
https://book1.adouzi.eu.org/n9586ho/
『エッセイが寡占状態らしい…ならパングラムで参戦だ』
お見事です~!!
寡占問題を明確に表現していますし、陸のパングラムのように後付け説明が要らない!
ひらがなだけで意味がとれるってすごくないですか?
陸は上に書いたように、漢字を当てるところでひらがなに意味を与えている、たまに無茶当てもする、というのに。
それで、蜜柑プラムさまの後を受けまして、急遽パングラムを作り、皆様既にお目通しいただいたであろう(?)陸の初エッセイ、『エッセイ寡占でパングラム参戦ですって?ありですか?』ができあがったのです。
そこに載せたパングラムをパングラム117番としてここにも書いておきます。
『エッセイジャンル寡占緩和に向けて』ーパングラム117
もめるおりがーくろんきこゆ
よしたのなまへ
そらさぬすいひつあみにほねをれ
ちえうけてふやせはとむわ
揉めるオリガーク論聞こゆ
吉田の名前
逸らさぬ随筆編みに骨折れ
知恵受けて増やせば富む輪
「揉める」と「骨折る」という単語が蜜柑プラムさまのパングラムと被っています。
本歌取りというとカッコよくごまかせそうですが、単に「も」や「ほ」の使いみちが少なく、他の手が思いつかなかっただけだと白状します。
見比べてください、蜜柑プラムさまのパングラムはいつも楽しいんです。
私のは固くてコワい。
同じ46文字なのに、こうも個性が出るものなのです。
皆さまも、どんどん挑戦してみてください。
パングラムの世界も奥が深いですよね~というお話でした。




