83 永禄の変
令和最初の日の投稿だー!
永禄八年(1565年)五月、全国に衝撃が走る(?)
永禄の変。
室町幕府十三代将軍足利義輝が三好長慶によって弑された。
金山城へ諸々の報告に行ったところ、丁度知らせが届いた。
つい半年前には、御内書を貰ったばかりなのにと話題騒然だ。
犯人が既に死んでいるはずの三好長慶となっているのは、その死が隠されているからで、他国からは長慶の指示した事の様に思われているからだ。
勿論俺は、既に長慶が亡くなっているという事は知っているが。
しかし、問題はここからだな。
次の次の将軍である足利義昭。
アレのせいで色々あるので、どうにかしたいところだが、どうしようもないしなぁ。
いっそ暗殺でも出来れば、織田家も尾張美濃二国の大名で終わったりする可能性も…
そうなれば森家も安泰に…武田が怖いけど…
ああ、でも伊勢に攻撃を仕掛けてたなぁ。
すでに殿が天下統一を視野に入れているとすれば意味がないけどね。
明智光秀も、そろそろ活躍しだす頃かなぁ。
今は越前かな?いや、近江の高島田中城だっけか?
まあどちらにしても、すぐに織田家へ、やって来そうだけど。
まあ、そんな事よりも今は美濃攻めの事だな。
やはり親父は、東美濃の対応を任されて、稲葉山城攻めには参戦しないようだ。
とはいえ、ウチの蓮台は国境にあって、木曽川の対岸には堀掃部大夫殿の茜部城がある。
この間を渡れれば、一色軍に邪魔されずに比較的安全に攻め込める。
普通に使われる渡河ポイントではないから警戒も薄いはず。
勿論、川を渡れればの話だし、近くに一色側についている柳津城があるので、それを何とかしないといけないが…
木材だけは蓮台城と坪内玄蕃殿の松倉城にストックしてあるから大丈夫なはず。
墨俣の一夜城の為にストックしておいた木材なのだが、俺も親父も使いそうにないので、誰か一夜城を築きたい人がいれば、売ってあげてもいいと親父に話しておく。
あとは親父が、殿に胡麻を擂るのも、佐久間半羽介殿や柴田権六殿の手伝いをするのも、木下藤吉郎に恩を売るのも、お任せだ。
というか、イガイガ達が寝返れば、そのまま普通に攻められそうな気もするのだが。
まあ、墨俣の一夜城の話は創作みたいだし、美濃三人衆の調略は親父をはじめとする美濃衆の成果だし…藤吉郎の事は、気にしなくてもいいのかもな。
藤吉郎の事だ、どうにか出世してくるだろう。
将右衛門殿を家臣にしたので、更に史実よりも戦力低下しているだろう藤吉郎には申し訳ないが(全然思っていないが)、お前のところしか引き抜く武将が思い付かないんだ…光秀の所は親族が多いからさ…遠慮はしているんだよ…一応な。




