80 さよなら蓮台(俺以外)
蓮台城に戻って引っ越しの準備をする。
家族は、烏峰城に移ることになっている。
於勝ちゃんともお別れだ。
家臣たちもほとんどが移動だ。蓮台と規模が違うからな。
蓮台に残る家臣は、大島鵜八光義、平野右京進長治、森勝三郎隆恒、堀尾茂助吉晴、山内次郎右衛門康豊、森小三次吉成、増田仁右衛門長盛、尾藤甚右衛門重直、加木屋久蔵正次、稲田次郎兵衛隆元、渡辺半蔵守綱、山田八郎右衛門宗重、仙石新八郎久勝、本多三弥左衛門正重、鳥居四郎左衛門忠広、渡辺新左衛門政綱、渡辺六左衛門直綱、加藤喜左衛門清重、安食弥太郎重政、兼松又四郎正吉、戸田三郎四郎氏繁。
それに新たに加わった加治田隼人佐直繁。
その息子の新助繁政。
名を太郎から改めた、可児才蔵吉長。
正式に家臣となった奥田三右衛門政次。
与力として仕えている青木次郎左衛門は、新しく可児郡に貰った領地にいるので、当然妻になった妹の菊も、そちらにいるから、俺が一人ぼっちなのは変わらない。
あっ、戸田の大叔父の越後守成恒と山田喜三郎宗清は継続ね。
それと、ついに前野将右衛門長康を家臣に加える事となった!やったね!
あとは、生駒甚助政勝殿が親父の与力になったくらいか。
ちなみに、堀菊之助は殿の小姓に抜擢されていった。
他家の陪臣になるのはダメだが、殿の直臣になるのは歓迎だ。
派閥大事!
さて、戸田に加えて蓮台が領地となったということは、使えるようになった知行が増えたということ。
それは、新たに人を雇う事が出来るということだ。
ならばと、必要な人材を考える。
やはり武闘派よりは、文官だろうか。できれば、顔の広い外交官的な人や、文化、内政系の人がいいかな。若しくは、敵対されると厄介な者か。
平井信正。
元朝廷に仕えていた宮内卿。軍学、蹴鞠、歌に長けている。
軍学を教わったり、京の文化を学んだりするのには、うってつけの人物だ。
朝廷とのパイプも期待できる。
谷野衛好。
武器性能判定技術・試刀術の祖。
怪力無双の大男らしい。
若い頃、親父と相撲をとって勝ったことがあるという話があるが…
斎藤利三。
やはり稲葉家の家臣となると面倒だから渡したくはない。
後の明智家家老。本能寺の変の黒幕説あり。
取れたとしても、いずれ光秀に引き抜かれるかもな。
竹中重治。
浅井家家臣とのパイプは、魅力的。病弱イメージもあるが、剣術もやるらしい。
さて、今この中で、フリーの人材は、平井と竹中。
だが竹中半兵衛は、史実の対応から恐らく無理っぽい。
本命は平井信正なのだが、斎藤道三の外道ぷりに野に下っただけに、於勝のハジケッぷりについて来られるか。
いや、今の時点では関係ないか。
平井信正や斎藤利三なら、100貫くらい出すから来てくれないだろうか。
安いかな?でも、俺はこれ以上出せそうにないし…
今、俺の自由に出来るのが、蓮台600貫、戸田600貫の計1200貫。
実際には商売している分と増えた収穫量の分、それに新領地の分で、もう少しある訳だが。
そこから半分くらいは残すとして、家臣の給料を払うと…親父の家臣にしてもらうか。




