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討ち死になんて勘弁な  作者: 悠夜
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 46 文化的活動

誤字報告ありがとうございます。斯波義義銀って…

引っ越しで小牧へやって来た。


さて、せっかく小牧山城に来たから、ついでに挨拶回りでもしてこようかな。


親戚連中や仲の良い柴田権六様達、今までに稽古をしてくれた下方左近殿や岩室長門守殿は当然として、まずは丹羽五郎左衛門殿に御礼(おれい)をしなければならないな。


事前に小牧山城の事を教えてもらったので、引っ越しがスムーズに行えた。

屋敷を壊したのも、殿の受けが良かったみたいだし。

これから出世するので、五郎左衛門殿とは仲良くやっていきたい。



それから前田又左衛門殿の兄で、現在の前田家の当主である蔵人(くらんど)殿(前田利久)とのルートも作っておきたい。


史実通りに前田又左衛門殿が家督を継いだ場合、それに反発して大量の牢人がでることになる。

その頃には、森家も金山城を任されているはずなので、有能な家臣は取り込みたい。

又左衛門殿が加賀を任されるまでの短期間でも構わないので。

蔵人殿の養子である前田慶次郎が滝川氏の出なので、滝川彦右衛門か、父親が滝川氏から婿養子に入った池田勝三郎殿の所へ行くのだろうが…



あとは茶の湯を教わりたいのだが、どうしようか。

この俺、森可隆の数少ないエピソードの一つが茶道関係なので、茶の湯は押さえておきたい。


織田家は先代の信秀公の頃、京より公家を招いて、茶会や蹴鞠、歌会などをおこなっているので、古参の家臣の方々ならば、だいたい茶の湯も嗜んでいるだろう。


林佐渡守様あたりなら間違いはないかな?

後々追放されないように、口を出せるくらいに仲良くなっておきたいし。

それは、佐久間半羽介(はばのすけ)殿も同じ事だが、あちらは息子をどうにかしないとな…



歌道の師匠である岡田助右衛門(すけえもん)殿にも挨拶して、ついでに歌の勉強でもさせていただこう。


歌といっても当然、連歌(れんが)の事だ。

俺の才能自体は大したことはないのだが、やはり文化的な活動もして、将来公家(くげ)などとの交流の一助となってくれればなぁという思いがある。


まだ()まれていない未来の歌からパクりたいのだが、『時は今 (あめ)下知(したし)る 五月哉(さつきかな)』と『年の瀬や 水の流れと人の身は 明日待たるるその宝船』の2つしか知らない…


どっちも謀反(むほん)を疑われそうなヤバそうな歌だし…

俳句とかパクってなんとかならないかな?


もっと勉強しないと…中途半端に手を出した挙句(あげく)、恥をかきたくはないので。

『時は今 天が下知る 五月哉』は、明智光秀の、『年の瀬や 水の流れと人の身は 明日待たるるその宝船』は、忠臣蔵の大高源吾と宝井其角の歌です。

まあ、忠臣蔵の方はお芝居でしょうが…


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