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討ち死になんて勘弁な  作者: 悠夜
247/554

登場人物9(209~238話)ネタバレ注意

◆森 傳兵衛 可隆

茶の湯関係を充実させようと画策したが、京に呼ばれたり、播磨に出張させられたり、怪我で京に居残りさせられたりしている。


《家族》


◆森 三左衛門(伊豆守) 可成

対六角戦、三好戦と活躍し、上洛後も畿内と美濃を行ったり来たり。息子の活躍に引っ張られてか史実よりも出世して、只今織田家のナンバー4。


◆森 於勝

次弟。十歳。いよいよ元服間近と言われてはりきっている。蓮台城城代として、統治を勉強中。後見として祖父の紹徹、家臣として傳兵衛から乾作兵衛、堀田新右衛門を、可成からの平井宮内卿を借り受けている。


◆森 於乱

◆森 於坊

三歳の三弟と二歳の四弟。活躍の機会は…


◇森 於力

五弟。いつの間にか生まれている。傳兵衛は、兄弟の中でも特に於力に目を掛けている。存在感が六兄弟最弱だと思っているから…

史実の森長氏。信長の小姓として本能寺の変で討ち死にする。


◆森 紹徹

祖父。隠居中だったが、於勝ちゃんの後見に引っ張り出される。


◆森 九一郎

八歳の叔父。於勝ちゃんと共に勉強中。


◆営

傳兵衛、於勝、於乱、於坊、於力、菊、藤、松、梅の母。熱心な真宗の信者。傳兵衛が本願寺と接触しているのが嬉しい。


◆種

◆於立

父の側室。麦、稲の生母と武の生母。


◆菊

長妹。青木次郎左衛門と結婚し、大森城在住中。


◆藤、松、麦、梅、稲、武

妹達。藤は長沼藤治兵衛と、松は坂井久蔵との結婚が決まった。


◆森 越後守 成恒

傳兵衛の大叔父。傳兵衛の後見。戸田の領地を任されてる。



《傳兵衛家臣》


◆堀尾 茂助 吉晴

家臣の中では、鉄砲の扱いが上手い。傳兵衛は鉄砲隊を任せようと思っている。


◆奥田 三右衛門 政次

留守番担当。今回いつもの護衛三人が再修業しているので、代わりに側に侍っている。


◆増田 仁右衛門 長盛

宇治朝日園から茶の木や職人を受け取り、水沢へ移送する様、傳兵衛に命じられる。


◆本多 弥八郎 正信

傳兵衛の謀臣。長沼藤治兵衛の結婚を纏めた。播磨での襲撃が小寺家の自作自演だと見抜いている。


◆青木 所右衛門 重通

赤松秀政の娘を引き取りに向かう傳兵衛達の護衛で播磨へ向かう。


◆長束 安芸守 正盛

息子の長束正家目的で勧誘される。


◇多羅尾 彦市 光太

多羅尾家当主の多羅尾光俊の次男。谷野衛好の交渉で傳兵衛に仕え、甲賀衆との繋ぎに使われる。

史実では、長男が多病の為に嫡子に。娘を豊臣秀次の側室に送り込み、多羅尾家8万石の領地を得るが、秀次が失脚し連座で改易。弟に所領から1500石を分けてもらい、徳川幕府の旗本へ。


◇三雲 三郎左衛門 資持

三雲家の一族。傳兵衛との繋ぎの為に家臣に。甲賀衆との繋ぎに使われる。

史実では、1570年の野洲川原の戦いで討ち死に。子は施薬院全宗の嗣子となる施薬院宗伯。三雲定持の子とされる事もある。


◇横山 喜内

六角家没落後、隼人佐と同時期に蒲生家へ仕官を願い出るが、蒲生家からの紹介で傳兵衛の家臣に。赤松秀政の娘を引き取りに向かう傳兵衛達の護衛で播磨へ向かう。

史実の蒲生頼郷(蒲生郷舎とは別人)。蒲生氏郷家臣として、1万3千石の知行を得る。蒲生秀行が宇都宮に移封されると出奔し、石田三成の家臣へ。関ヶ原の戦いで織田有楽斎を負傷させるが討ち死にする。有楽斎なんかに討ち取られた事にされたりもするので可哀そう。


◇藤堂 与吉

藤堂家の次男。父親の虎高と谷野衛好との交渉の結果、傳兵衛の小姓となる。

史実の藤堂高虎。近江出身の有名大名の双璧の勧誘しやすい方。主を何度も変えているが好感度は高い。牢人になると餅を無銭飲食するが、出世すると返してくれる。


◇瀧 孫平次

傳兵衛の命令で三雲資持が甲賀で探し出してきた後の中村一氏(恐らく)。傳兵衛の小姓となる。

後の中村一氏。秀吉の家臣として軍功を重ね、駿河府中14万石の大名となる。関ヶ原の戦いで東軍に付くが、決戦前に病死する。


◇渋谷 宇助 重成

元六角家家臣。六角家が没落して牢人となっていた所を、傳兵衛の家臣となった三雲資持にスカウトされる。

史実の加藤重次、井上吉弘兄弟の父。息子は二人とも佐々成政、加藤清正に仕える。


◇大平 上野介 家次

父親の岩室吉兵衛俊家は幕府に仕えていたが、永禄の変で討ち死にする。家次は姓を本姓の大平に戻し甲賀で幽居していた所を三雲資持にスカウトされる。

史実では織田信孝に招かれて子の俊堅と共に仕えるが、信孝自刃後に再び甲賀に幽居する。後に徳川家康に仕え、子の俊堅は秀忠に仕える。


◇建部 伝内 賢文

元六角家家臣。六角家没落後は、織田家には仕えず、神崎郡木流村で蟄居していた所を、六角義治に紹介された傳兵衛にスカウトされ家臣となる。

史実では、書の達人で伝内流を興す。後に秀吉の祐筆となる。賢文の賢の字は、六角義賢からの偏諱。建部隆勝と同一人物説もあるが、この話では別人。


◇木村 又蔵 正勝

元六角承禎の小姓。六角家没落後、六角義治の薦めで傳兵衛の家臣となる。播磨で襲撃された時には、後方で鉄砲を撃っていた。

伝承では、加藤十六神将の一人で相撲の達人。観音寺の戦いで父が戦死した為に牢人となる。勝手に姉川の戦いに参戦して活躍し、当時長浜城主だった秀吉の家臣である加藤清正に仕官する…



《森家家臣》


◆斎藤 五郎左衛門 頼元

傳兵衛の与力。土岐頼芸の末子。松永久秀の客将となっている兄の頼次に連絡をとって、柳生宗厳の稽古を取り付ける。


◆林 新右衛門 通安

森家家老。傳兵衛の母方の祖父。長沼藤治兵衛の結婚を纏めた。


◆尾藤 源内 重吉

森家家臣。元府中小笠原家家臣。旧主小笠原長時の弟の長定の頼みで、傳兵衛を元同僚の商人の中島明延の屋敷へ誘う。


◆各務 清右衛門 元正

◆青木 加賀右衛門 重直

森家家臣。美濃に戻る可成から、京に残って傳兵衛の手助けをする様に言われる。



《織田家》


◆織田 備後守(尾張守) 信長

傳兵衛の家臣を取っていく人。その代わりの褒美が茶だけでは足りないと思ったのか、傳兵衛を京の奉行人の1人に選ぶ。


◆柴田 権六郎 勝家(柴田 修理進)

森家に来て、酒を飲んでる人。正六位下行修理少進に任じられ、修理進に名乗りを変える。


◆佐久間 右衛門尉(右衛門大夫) 信盛

森家に来て、偶に酒を飲んでる人。右衛門尉から右衛門大夫にパワーアップ。三好家の残党狩りに忙しい。


◆坂井 右近将監 政尚

森可成からライバル視されている。可成と違って大人な対応で、息子・久蔵の結婚の為に可成に頭を下げられる人。


◇坂井 久蔵

坂井政尚の嫡男。信長の小姓。森可成の三女との結婚を控えている。来年の伊勢攻めの後に結婚予定。

史実の坂井尚恒。姉川の戦いで討ち死にする。傳兵衛の討ち死にの原因となった人?


◇建部 隆勝

元六角家家臣。六角家没落後、織田家へ仕える。傳兵衛が茶器や香炉を信長に献上しに訪れた時に紹介される。

史実では、志野流香道二代目宗温の高弟。後に建部流の祖とされる。弟子に千利休、織田有楽斎、古田織部、本阿弥光悦などがいる。



◆村井 民部丞(民部少輔) 貞勝

京に残った奉行人の筆頭。民部少輔従五位下に任じられる。傳兵衛は面倒な案件は貞勝に投げればいいと思っている。他の奉行人は、島田秀順、明院良政、坂井好斎、丹羽長秀、森可隆、木下秀吉、中川重政、塙直政、明智光秀、落合長貞、他。


◆木下 藤吉郎

傳兵衛等と共に京で奉行人を務める。播磨から戻ってきた傳兵衛の足の怪我を見て煽ってくる。




《蒲生家》


◆蒲生 左兵衛大夫 賢秀

蒲生家当主。六角家が降伏した後は、織田家に従って摂津攻めに参加。嫡男の鶴千代を人質に差し出す為に呼び寄せる。


◆快幹軒 宗智(蒲生 定秀)

蒲生家前当主。鶴千代を連れて上洛する。傳兵衛からは密かに、鉄砲商人と呼ばれている。


◇蒲生 鶴千代

蒲生賢秀の嫡男。蒲生家が織田家に降伏した為、人質として信長の元へ向かう。後に信長の娘婿になる予定。

史実では、妻の相応院と結婚したのは、1569年で氏郷十四歳、相応院が九歳(信長の長女説なら十二歳)。娘が生まれた時、相応院は二十歳(二十三歳)。ロリ認定するかは貴方次第…


◇町野 左近将監 繁仍

蒲生家家臣。鶴千代の傅役。織田家の人質となる鶴千代と共に上洛。その後、岐阜城へ向かう。

史実でも、傅役として鶴千代と共に岐阜へ。氏郷が会津へ移封されると、猪苗代城や二本松城の城代を務め、3万8千石を領する。


◇隼人佐

六角家没落後に蒲生家へ仕官。鶴千代の家臣にするか、傳兵衛の所へ仕官させるかで、鶴千代付きとなる。

史実の赤座(赤佐、赤坂)隼人佐。後に蒲生姓を与えられ蒲生郷安を名乗り、筆頭家老として7万石の知行を得る。氏郷の死後、蒲生家を追放される。



《神戸家》


◆神戸 蔵人大夫 具盛

蒲生一家と共に、森可成に挨拶に来た所で、京に戻ってきた傳兵衛と会う。蒲生一家と挨拶回りをしている模様。



《佐藤家》


◆佐藤 右近右衛門 忠康

加治田佐藤家の嫡男。傳兵衛の友人。長沼藤治兵衛と傳兵衛の妹との婚姻を成功させて、縁を深めようと考える。


◆長沼 三徳

加治田佐藤家家老。藤治兵衛の父。藤治兵衛と傳兵衛の妹との婚姻には消極的。


◇長沼 藤治兵衛

加治田佐藤家家老、長沼三徳の嫡男。森可成に気に入られ、森家次女の藤との婚姻が決まる。

史実では、佐藤家を乗っ取った斎藤利治に仕える。加治田・兼山合戦で、本能寺の変後に美濃に戻った森長可の軍勢と戦い、銃で胸を撃たれて落馬。その後、死亡する。



《松永家》


◆松永 弾正少弼 久秀

松永家当主。傳兵衛が上洛の褒美に宇治の茶を要求したという話を聞いて興味を持った。東大寺は燃やしていない。


◇柳生 新左衛門 宗厳

柳生家当主で剣豪。傳兵衛の頼みで、上洛のついでに傳兵衛の家臣達に剣術を教える。

後の石舟斎。無刀で取ったり、隠した田を取られたりしている。


◇柳生 新次郎 厳勝

柳生宗厳の嫡男。傳兵衛と同い年。傳兵衛との稽古で戦い敗れる。

史実は、1571年に筒井家との戦いで銃で腰を撃たれて廃人となる。その後、家督を継げたかは謎。四十半ばで疋田景兼より新陰流の口伝を受け、五十後半で宗厳より皆伝印可を受けているが、温情なのかな?


◇結城 山城守 忠正(結城 進斎、アンリケ)

松永久秀の護衛として上洛し、柳生家の傳兵衛家家臣の指導にも参加して、前田利益を打ち負かす。傳兵衛は忠正に左太刀の教えを乞いたいと思っているが、キリスト教に関わりたくないとも思っている。

史実では、三好長慶に仕え、その後に松永久秀へ。学問、降霊術、剣術に優れ、柳生家の『左太刀』の技は、忠正から教えを受けたものらしい。


◆土岐 二郎 頼次

美濃守護…になれなかった人。弟の斎藤頼元に頼まれて、傳兵衛家が柳生家の指導を受けられるようにセッティングする。



《六角家》


◆六角 右衛門督 義治

観音寺城からの脱出に失敗して捕らえられるが、領地没収されるも足利義昭の側近として生き延びた。傳兵衛との仲は良いように思える。



《小笠原家》


◆小笠原 民部大輔 長定

府中小笠原家の生き残り。現在は同族の小笠原秀清の元で世話になっている。足利義昭に疎まれて職を解かれた秀清の取り成しを傳兵衛に頼む。


◇小笠原 備前守 秀清

京都小笠原家当主。代々幕府の弓馬師範を務める家柄だが、三好家に協力したとして役職を解かれる。同族の小笠原長定の伝手で傳兵衛に復職を頼む。まだニート中。

史実では、細川ガラシャを介錯した人!小笠原少斎。



《伊勢家》


◇伊勢 虎福丸

伊勢氏の当主。永禄の変後に三好家を頼って家を再興した為に、足利義昭に職を解かれる。傳兵衛の家臣となった多羅尾光太の母親が祖父の養女だった縁を頼り、傳兵衛に復職を頼む。

後の伊勢貞為。結局家督は弟に譲る。後に弟の貞興は政所執事となる。義昭、信長と仕えるが病気を理由に隠居。武家故実に詳しく、執筆活動に励む。



《足利家》

◇上野 紀伊守 豪為

幕府の代表として、赤松政秀の娘を迎えに、傳兵衛と共に御着城へ向かう。

史実では、幕府へ献金してくれと九州の相良義陽の所へ遣わされたり頑張って仕事をしたが、ボーナスの未払いで信長に泣きついた。当然、信長と義昭の対立後は信長に味方した。



《龍野赤松家》


◇赤松 下野守 政秀

娘を足利義昭の侍女に押し込むべく上洛させるが、小寺家に捕らえられ、幕府に仲介を頼む。

史実では、赤松宗家と対立するが、赤松宗家の援軍に来た浦上家の圧に負け、幕府に援軍を要請する。摂津衆や別所家の援軍を得、浦上家配下の宇喜多家の寝返りも有り、有利になると姫路城へ侵攻するが、黒田官兵衛の奇襲により敗北する。その後、色々あって毒殺される。娘は後に足利義昭の側室となり嫡男の義尋を生んだ、さこの方。



《別所家》

◇別所 大蔵大輔 安治

別所家当主。播磨からの帰り、林ノ城で使者一行を出迎え、襲撃があった事を謝罪する。

史実では、足利義昭に通じ、上洛には三好家を攻撃。父の就治に似て武勇に優れるが、1570年に病死する。


◇別所 山城守 吉親

別所安治の弟で林ノ城城主。幕府の使者を出迎える。まだ反織田家じゃない。

史実の加古川評定の主役。三木城の戦いでは、降伏の条件の一つに吉親の切腹を求められるが、拒否して城ごと焼死すると言い出して自身の家に放火。怒った兵達に殺された。



《糟屋家》

◇糟屋 玄蕃頭 朝正

加古川城城主、糟屋家当主。幕府の使者を御着城へと案内する。襲撃された時は、最初に矢を射られ、落馬する。母親は小寺政職の妹。

史実の、賤ケ岳七本槍の一人の糟屋武則の兄。三木合戦の時には別所長治側に付き、平井山合戦で討ち死にする。



《神吉家》

◇神吉 民部大輔 頼定

幕府の使者が襲撃された時、援軍として現れ、傳兵衛達を林ノ城まで送り届けた。

史実では、別所長治が織田家から離反すると別所家側に付き、神吉合戦において織田軍二万に対し兵二千を率い、卯の花威の鎧、燕尾の兜、家宝の業物菊一文字を纏い織田軍に攻め込み善戦するが敗北し討ち死にする。裏切った叔父に暗殺されたとも。



《小寺家》

◇小寺 加賀守 政職

小寺家当主。赤松宗家に従う。赤松政秀の娘を拉致するが、幕府や別所家との交渉で解放する…はずが、予定変更で娘を引き取りに来た幕府の使者の襲撃を命じる。

史実では、荒木村重の謀反に呼応し、別所家等と共に離反するが、三木城が落城すると鞆へ逃亡する。養女に黒田官兵衛の母親と嫁。


◇小寺 美濃守 職隆

小寺家の元家老。今は嫡男の孝隆に家督を譲り、隠居中。幕府からの使者の襲撃では、別所家の援軍の到着前に援軍に現れた振りをして、賊を逃がす。

史実では、黒田孝高(小寺孝隆)の不在時には姫路城の留守を守る。秀吉からも姫路城の留守居役に。


◇小寺 官兵衛 孝隆

小寺家の家老。今年、父の職隆より家督を譲られ、主君小寺政職の養女となった櫛橋光を妻に迎え、やる気に満ちていたが、突然の横槍にげんなり。

史実のかんぴょうさん。


◇山脇 六郎左衛門

小寺家の家老。親義昭派の為、幕府の使者を襲撃するのには反対する。

史実では、官兵衛に殺害される。1568年か1573年に死去。官兵衛より先に織田家の凄さを見抜いたと一部では有名。


◇小河 三河守 良利

小寺家の家老。親義維寄りだが、幕府の使者を襲撃するのには消極的賛成。

史実では、弟の小河信章が仕えていた黒田家が豊前国中津に移ってから、自身も黒田家に仕える。


◇江田 善兵衛

小寺家の家老。親義維派で、幕府の使者の襲撃には積極的に賛成する。

史実で、小寺家が織田家より離反して御着城に籠城した時の家臣の名簿に名前はない。



《尼子家》


◇天雲 宗淸

東福寺の僧。傳兵衛が将来にて必要になるかもしれないと、念の為に接触する。森家に武芸の修練の為に顔を出す。

史実の尼子勝久。来年辺りに尼子復興軍の頭に祭り上げられるんじゃない?


◇横道 権允 高宗

元松永家家臣。宗淸に連れられて、山科に移った森家へ武術の修練に参加する。

史実では、尼子勝久に従い、尼子再興軍に参加。私部城落城時、吉川家に降伏。以後、吉川家に仕える。



《斯波家》


◆斯波 左兵衛佐 義銀

斯波武衛家当主。現在は、尾張を追われて、畠山家に世話になっている。妹が願得寺実悟の嫡男の顕悟に嫁いでいる縁で、実悟を通して傳兵衛に尾張へ戻れる様に頼む。



《土岐家》


◆土岐 美濃守 頼芸

元美濃国主。現在は出家していて、傳兵衛からの手紙を受け取り、上総国夷隅郡万喜から美濃国へ戻ってきた。



《山科郷士》


◇進藤 仙介 宗次

山科の西山村の郷士。傳兵衛の避難場所を用意してくれた。山科が戦火に見舞われるのを防いでくれたと感謝している。

仙介が祀った大聖不動明王立像は忠臣蔵の大石内蔵助の念持仏。大石内蔵助に山科に屋敷を提供した進藤源四郎の先祖(?)。慶長年間の一ノ宮(西岩屋大明神)神主の進藤伊豫守藤宗次って同一人物かな?


《僧》


◇願得寺 実悟

本願寺八世蓮如の十男。傳兵衛は一向衆対策に利用しようと接触する。傳兵衛に斯波義銀を尾張へ戻す様に依頼する。

史実では、蓮如の逸話などを書物に残した偉い人。著書『実悟記拾遺』の『百姓ノ持チタル国ノヤウニナリ行キ候コトニテ候』という一文から、『百姓の持たる国』という言葉がバズる。


◆堀 権之助 重信

堀秀政の伯父で真宗の僧。傳兵衛と共に実悟を丸め込みに掛かる。


◇俊鐵坊

西岩屋大明神の宮寺の住職。森家に宿を提供する。

史実で、永禄年間に宮寺に入山した真言宗の僧。足利義昭の上洛時に寺が焼けたので、それまでは居たんじゃないかな?



《陶工》


◆加藤 五郎左衛門 景豊

13代目加藤景正の次男。他の兄弟と共に傳兵衛に呼ばれて、久々利近辺に窯を開く。ちなみに三男は市右衛門景光、四男は伊右衛門景貞、五男は源十郎景成。諸説あり。



《商人》


◇中島 四郎左衛門 明延

元小笠原家に仕えていたが、武士を廃業して京に上り呉服屋を始める。元同僚の尾藤重吉を通して傳兵衛に、幕府を首になってニートになってる小笠原秀清の復職を頼む。

史実では、屋敷に造った茶屋に、旧主の小笠原長時や足利義輝が茶をしばきに来た事から、茶屋と呼ばれる。


◇中島 四郎次郎 清延

呉服屋の中島明延の嫡男。屋敷に来た傳兵衛達を出迎える。

史実の茶屋四郎次郎。徳川家御用達商。三方ヶ原の戦いなど53回の戦いに参戦。本能寺の変では、逸早く情報を家康に伝え神君伊賀越えを支援する。清延の次男、清次が家康に天麩羅を勧めたらしい。



228話

挿絵(By みてみん)


229話

挿絵(By みてみん)


238話

挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ◇町野 左近将監 繁仍 3万80千石を領する。 80千=8万
[一言] 氏郷くんをロリコン扱いしたら、伊達のまーくんとかもロリコンになってしまう…
[気になる点] 土岐 二郎 頼次 武衛家当主…になれなかった人 (斯波)武衛家当主なら当たり前では?
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