表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【300万PV突破】不人気職の俺が貴族令嬢に転生して異世界で無双する話 ~武器使いの異世界冒険譚~  作者: 黴男
第一章 王都学院編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

76/1053

Ep-61 襲い来る刺客たち

短めです。

こういう話書くのは苦手だ...

俺の生徒会長選立候補が掲示された翌日。俺はクラスで同級生に囲まれていた。

今までクラスの中心人物であるアレックスやユイナ、中心寄りではないものの目線を集めていたクレルとシュナといきなり現れて親しげに話し実際に親しくなった謎の新入生ユカリ...を遠巻きに眺めていたメンバーが、俺が生徒会長選に立候補したことを聞いて質問を繰り出してきたのだ。

どんなことを聞かれたかは割愛するが、

誰も俺の立候補に裏があるとは疑っていないようだった。


「へえ、意外と疑われないじゃないか」

「ただ、少し頭のいい奴とメリア派閥の奴等は気づいてるだろうな...」

「だろうね...」


何せ、公約がメリアのものと真逆なのだ。

メリアがよく言えば模範的、悪く言えば保守的な公約だとすれば、俺は先進的な公約だしな。ま、ライバルは殆どいないから楽勝だろ。

メリアは立候補者を身内で固め、それ以外を強制的に排除するという手段を用いているようだし、俺なら確実に勝てる。


「そういえば、メリアは貴族の出なのか?やけに権力を振るっているようだが」

「...そういえば誰も知らないのよね。転校生らしいけど、どこの出身かまでは...」


俺の質問にシュナが答える。あ、ユイナなら知ってるかも?と思ったが知らないようだ。


「私も知りませんわ。気が付いたらいた、といったような方でして...」


どいつもこいつも怪しいなあ...

例の《出資者》に関しても、後を尾けようとしたアスキーが扉を開くと、もうそこには誰もいなかったという話を怪談風に聞かされたし、

アレックスからオルドは既に貴族社会では派閥のトップだが、何とかして王室に取り入ろうとしている野心家だと聞いたし、

メリアはバックグラウンドすらわからない謎の人だともわかったし...

本当、怪しい奴ばっかりだ。


◇◆◇


お昼。

俺が食堂でいつものように昼飯を購入しようとすると...


「あら、そこにいるのはもしやユカリ・アキヅキ・フォールさんでして?」


と声が掛かった。

そちらを振り向くと、そこには綺麗な青髪の女生徒が立っていた。


「何か用で?」

「いえいえ、何でもありませんわ。お手を煩わせてごめんなさい」


女生徒は気になる含み笑いを浮かべて、去っていった。

なんなんだ...?

その日の個数限定メニューはカレーパンもどきだったので買ってみたのだが、

200オルクもする癖に普通の味だった。

その後、俺は落胆しながら廊下を歩いていた。

たか200、されど200なのである。

これは学食に改革を起こさねばならないのだろうか...

そう思いつつ、角を曲がろうとした瞬間...


「ッ!危ない!」

「なっ!?馬鹿な」


横から飛び出してきた男に襲われた。男は刃物を持っていて、俺に突き刺そうとしたようだが...ドレスアーマーに阻まれて刺さらなかった。


「やれやれ...とうっ!」

「があっ!?」


俺は男に思い切り...やると死んでしまうので心持ち強めに腹パンをかまし、気絶させた。

持っていた刃物はこの隙にインベントリに入れておく。

そして俺は男を起こす。

可哀想に、誰にやられたんだろーなー...?


「...ああ...?」

「大丈夫?」

「!お前は...!」


男は起き上がるなりこちらに向けて殺気を放ってきた。

ま、そりゃ当然か。


「どうしたの?」

「何で死んでいない!?確かに刺したはずなのに!」

「どういうこと?あなたは私に向かってきて勝手に倒れただけだよ?」

「そ、そうなのか...では、失礼する!」


男はそれだけ言うとさっさと去っていった。

あれがメリアの刺客なのかな?

いや、俺のことを意識しているなら直属の刺客を寄越すわけないか...

最悪刺客から身バレするかもしれないもんな。

その後も、校内の様々な場所で様々な奴に襲われた。

共通しているのは全員モテなさそうな奴ってことだけだな。

後、怪我させるだけでもヤバい奴はいるので、全員隠し持った魔導書で睡眠系の魔法をかけて倒している。全てに共通して凶器を取り上げたり無力化したりするとさっさと逃げ出してしまうので、結局俺も深追いしたりはしなかった。

仲間に相談したが、


「でも刃物持ってユカリに襲い掛かってくるだけだろ?冷静に全員気絶させてれば...」

「俺たちに相談するときは、その刺客が竜だったりA級冒険者だったりするときにしてくれ...」


とむげに断られてしまった。

今さら奇襲程度では動じない仲間たちであった。

一応、仲間たちにも刺客が差し向けられるかも...と思って忠告したが。

クレルはすぐれた瞬発力と動体視力、それに気配察知。

アレックスは体術と見切りがうまく、

シュナもアレックスと同じく体術と視力に優れ、

ユイナは周囲の精霊に怪しい人を見つけてもらい排除できる。

タツミは例え襲われたとしても呪王シリーズ効果で即時回復するし、

リンドヴルムはそもそもその辺の武器じゃ傷一つつかない。

ベルが狙われるかはわからないけれど、多分大丈夫だろう。


「わかったよ...でもクレル、いざという時は頼りにしてるよ」

「なっ!?...わかった!何とかしてやらあ!」


そういうことで一次的な方針は決まった。

だが、数日後俺は大きな災禍に巻き込まれることとなる。

だがそれを俺が知ることは無かった...


面白いと感じたら、レビューや感想を書いていただけると嬉しいです。

もしよろしければ、ブックマークや評価もよろしくお願いします!

※感想をできる限り参考にしたいのでログインユーザー以外も書けるようにしたので感想をお願いします!



↓ 小説家になろう 勝手にランキング投票お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
強者への手段は基本弱い系の親しい存在ですね。 主人公の場合は実家の両親とか?あとは実家の領民など。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ