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【300万PV突破】不人気職の俺が貴族令嬢に転生して異世界で無双する話 ~武器使いの異世界冒険譚~  作者: 黴男
第一章 王都学院編

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Ep-60 テスト終了と生徒会長選

テストとか書くようなことないし、描写も苦手なので飛ばします。

そういえば何気に60話ですね...

そこそこ遠くまで来たものだ。


ベルのバイトに付き合ったり、ダンジョンを手中に収めたりしているうちに2週間が経過し、定期テストがやってきた。

定期テストの前日は全員ピリピリとしていて話しかけられる雰囲気ではなかった。

当日もめっちゃ緊張したしな。

しかし、もはや何の心配も無いのだ。

何しろ...今日はテストが終わった日なのだから!


◇◆◇


「終わった...辛かった...やっと終わったぞ!ユカリ、デートに行こ...ぐあっ!?」

「はいはい、テスト終わりのテンションで馬鹿なこと言ってんじゃないわよ」

「みなさん、まだまだ油断は禁物ですわよ。終わったとはいえ、まだ採点があります。自信があるならいいですが、悪い点数で天国から地獄に堕ちても知りませんわよ」

「...おっと、そうだった。流石ユイナだな」

「ベルのためにも悪い点を取るわけにもいかぬからな、人間どもには悪いが本気で行かせてもらった」


皆がテスト終わりの教室で喋ってる中、

いつものメンバーはやっぱり何も変わらなかった。

さて、次は...

生徒会長選かな?

何故か生徒会のメンバーは年に2回交代する。

生徒会長も同じだ。

もっとも先日話に上がったメリアさんは2年ずっと続投してるわけだが...


「次は生徒会長選ね?」

「動機不純だけど行けるのかな...」


俺は素直な疑問を口にする。

謎の冒険者に狙われてるから生徒会長になりたいとか言ってもダメだしなあ...

すると気持ち悪い笑みを浮かべたクレルが近づいてくる。


「ユカリは馬鹿だな~メリアより可愛くてしっかりしてそうな奴が、あいつのやってないことを公約すれば誰だって投票するぜ?」


あらやだ、私って可愛い?...ではなく。

確かに”ユカリ”の容姿は整っているし、中身の俺がどんなに邪でも問題ないか...

それに、俺は前世でリーダー役を数回やった経験がある。

「お前ならやれるだろ?」って押し付けられたものだが...


「そういえば、ユカリ。いつになくやる気だが、生徒会長の座にそんなに魅力があるのか?」

「そうですわ。ユカリさんなら寝込みを襲われても反撃できるでしょうに、アラドというお方に狙われただけで生徒会長になりたいと思うには少し動機として弱いと思いますの」

「よく気づいたね...実は」


俺はアラドに襲われた翌日の夕方、アスキーから密告されたのだ。


「現生徒会長のメリア、学園関連の貴族のオルド...それに私にも正体がわからない《出資者》に気を付けてください。奴らはこの学院を乗っ取ろうとしています。私見ですが《出資者》の目的は学院を手中に収めるだけはないと感じています...姐御、どうかお気を付けて」


と。

というわけなので、生徒会長の座を奪うこともアスキーから警告された奴らの邪魔になり得るのだ。...ゲーム時代のメリアはよくわからないが、学院が乗っ取られるということはゲームではなかった展開だ。絶対に阻止しないとゲーム時代とは大きく異なる展開になってしまう。

そうなれば、ハッピーエンドを迎えるのは難しくなるだろうな...

ということをハッピーエンド云々を除いて仲間に話すと、各々予想通りの反応を返した。


「ふーむ、やっぱりユカリあるところに事件あり…なのか?」

「貴族のオルド…オルドといえばヴァルター家のヴァルター・オルドか?奴はたしかに野心家だと聞かされてるな。一枚噛んででもおかしくない」


クレルは失礼な事を素顔で言い、

アレックスは気になる事を口にした。

どうやらアレックスも貴族の家の子みたいだな。

その辺の設定はよく知らないが、オルドは王傘下の貴族でもそこそこ有名なようだ。

そういえば、呪王の仮面もオルドの策略だったとも聞いたな。

後でタツミにも報告しておこう。


「へえ...3年間過ごしてたけど、この学院が乗っ取られるかもしれないとはね...全く分からなかったわ」

「...しかし、この学院は確かにあらゆる権力が集う王城と同じ伏魔殿ではありますが...乗っ取ったところで労力に見合わないとも思いますわ。アスキー様の言う通り、《出資者》の目的は別にあるのでしょう...」


シュナとユイナも互いに感想を述べる。

しかしシュナ...気を付けてても分からなかったと思うぞ?

アスキーを配下にしておいてよかったな...このままだと俺も気づかなかったしな。


「この建物の内部や周辺に幾つもの膨大な魔力を感じるな。もしかすると敵の狙いはそこかもしれんな」


リンドは腕を組みながらそんなことを言った。

まあ、ここは王都の魔術的な防衛拠点だ。

それらに蓄えられた膨大な魔力を使って何かをするのかもしれないな...

その後、テスト終わりの解放感と、一抹の不安を胸に俺たちは解散し、

各自寮や学院の各所に散った。

その後、5年生の教室で恐らく同学年の友達と談笑していたタツミに話しかけようとしたのだが...


「あら~ユカリちゃんじゃない!」

「えっ?可愛い~!タツミの妹?」

「触ってもいい?撫でてもいい?」


と黄色い声を上げられて揉みくちゃにされたのは辛かった。

今は女子とはいえ中身は男だし羞恥心がマッハだ。

前世でも女子ってこういう付き合いばっかりだったんだろうか...

ボディタッチは童貞には荷が重い...

それはさておき、しばらくして仲間と別れたタツミは、さっと表情を変えて言った。


「さてユカリちゃん...何か大事な話があるでしょ?....どうして?って顔してるわね?さっき真面目な顔で来たからわかったの。普段のユカリちゃんは尻尾があったらちぎれんばかりに振っているような感じで寄ってくるから、それはもう可愛くて...」

「呪王の仮面を誰が置いたかが分かった」

「!...誰?」

「ここの学院に多額の寄付をしている大物貴族...ヴァルター・オルド。」

「ヴァルター...?王都の貴族はよく知らないわね...トーホウでの椿(つばき)家みたいなものかしら...」


椿家か...そういえばタツミはトーホウ地方出身だったな。

彼女なりにヴァルター家に椿家のイメージを抱いているようだ。

タツミの呪王シリーズは仮面がぶっ壊されたお陰で無力化されていて、

もう同じようなことは二度と起きないだろう。

だが、オルドはきっと次なる策略をぶつけてくるはず...

俺はそういった気配を感じ取っていた。

その時、学院を守れるのは...俺と仲間たちだけだ。

そんなことを考えながら、俺は寮へと歩き出した。




後日、生徒会長選の掲示が出された。

まだ予告だが。そこは去年まではメリアと顔も説明も冴えないメンツが並ぶだけだったという。(当選しそうな人間は体調不良、行方不明、実家の事情で学院を去っていく)

しかし...

ユカリの整った顔と名前、整然としていてわかりやすい簡潔な説明(タツミが書いた)が載った予告が張られたのだった。


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