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【300万PV突破】不人気職の俺が貴族令嬢に転生して異世界で無双する話 ~武器使いの異世界冒険譚~  作者: 黴男
第一章 王都学院編

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EX-3 幹部飲み会

本当に短いですが、一応EXです。

読んでおくと今後分かりやすいかも?

「いやぁ、姐御は強かったねえ!」


ジョッキがカウンターに叩きつけられる。

それを行ったのは、口に泡をこれでもかとくっ付けたイルマであった。


「強かった、ではねぇな、ユカリの姐御は最強なんだぜ」


その隣で何の酒かも分からない液体を口にしているのは、ハンス。

解放団の直営であるこの酒場オリジナルの、「解放のカクテル」である。

ハンスの好みの塊で、他人には決して理解されない味だ。

酒場のマスターも、中途半端にシェイクの知識を学んだ荒くれ者である。

毎回味の変わるこのカクテルを、まともに飲める者もそうそういない。


「まさか分身までしやがるとはな」

「.......あっしも、あそこまで強い分身を相手にしたのは初めてですね」


魔術師が分身を作り出し戦わせることはあるが、大体制御が上手く行かずに本人が直接戦う方がマシだったりする。

それ故に、フィアスとルドルフの眼には異常に映る。


「.........そんなにも強かったのか、ユカリとやらは?」

「へえ.........興味があるな」


酒場の端から声がした。

そこに居るのは、子供が見れば泣きわめき、一生のトラウマになるであろう顔をした男と、子供のように見える男が向かい合って果実酒を呑んでいた。


「そういえばお前らは居なかったな、カイ、ノーラ」

「ああ、ワシも戦ってみたかった........この力を存分に振るえる相手と」

「ボクの領域に入って、まともに戦えるなら、戦ってみたいものだよ」


二人が殺気を纏うのを見て、ハンスは笑う。


「やめておけ、お前らが戦うと解放団本部が瓦礫の山になっちまう」

「違いないのう」

「ボクなら壊さず戦えるけどね」


カイの放った言葉に、ノーラは顔を歪める。


「ハンスはお主には聞いておらんと思うぞ」

「カイ、いい加減水浸しにするのはやめろよ、片づけが面倒癖えからな!」

「うるせえぞイルマ!」


カイがイルマに怒鳴る。

ハンスはそれを横目に一口呑む。


「...........なぁ、ハンスよ」

「どうした?」

「あの姐御とかいう女に、かつての女を見ているな?」

「それがどうした?」

「やめておけと言っておるのじゃ、そのような関係は長続きせん」

「だったらなんだ? 俺はハンス、解放団のハンス・イセフ・セーリクだぜ?」


ハンスはニヤリと笑った。

ノーラはつける薬なしと判断し、グラスを煽った。


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― 新着の感想 ―
しかし、こんな連中と関わったからには、もっと熱心にレベリングや、プレイヤースキル向上を頑張らないとね。 殺し合いの戦いで刃物で切られるような体験、本来ゲームにハマって依存しているタイプにはトラウマレベ…
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