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【300万PV突破】不人気職の俺が貴族令嬢に転生して異世界で無双する話 ~武器使いの異世界冒険譚~  作者: 黴男
第一章 王都学院編

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Ep-45 ドッペルシャドー

超重要スキルです。これがあればユカリは一人でも戦えます

...一人で戦わない理由は後々

翌日の昼休み。

俺は裏庭でスキルの練習をしていた。

三次突破で使用可能になる〈ドッペルシャドー〉というスキル。

ウェポンマスターのプレイヤーは三次突破で挫折する事が多いはずだ。

なぜかと言えば〈ドッペルシャドー〉を使いこなせないウェポンマスターは四次以降の壁に真っ向から激突するからな...


「ドッペルシャドー!」


そう叫ぶと俺と真反対の位置に少し薄暗いフィルターのかかった俺...というか”ユカリ”が出現する。このスキルは自分と同じ分身を作り出すスキルなのだ。

意識を分けてスキルを使用したり体を動かさなければいけないため、エインネックのような戦いではあまり役に立たないが、単体で出現するボスに一人で挑む場合はドッペルシャドーにエイムを向けさせたり、ドッペルシャドーの上位スキルにより複数の分身を出して相手のAIを混乱させたりできる。俺は対人戦はあまりやらないが、対人戦でもかなり役に立つスキルのはずだ。今まで戦ってきたプレイヤーは全員俺をチーター呼ばわりして対戦後に罵倒してきた記憶がある。


「おお...」


俺が召喚したドッペルシャドーはしっかりと俺と同じ動きをした。

右手を上げればこちらから見て左の手を、右足を動かせば同じくこちらから見て左足を動かした。


「ってか、私って他から見るとこんな姿してるのか」


誰が見てるのかもわからないので、一応一人称は私である。

自分の姿はゲーム時代ではよく見ていたが、そこにリアルな要素が加わってまたゲーム時代とは違う姿となっていた。俺は髪型は気にしないので普通に伸ばしているが、肌はきれいだ。この世界に来て王都に来るまでの数週間は化粧水などを使わされていたので綺麗であるし、寮に来てからもベルに「女性は肌が命よ!あんた綺麗なんだから使わなきゃ損よ!!」

と使っているらしい化粧水などなどを押し付けられ毎日渋々使っているからな...


「ここまでそっくりなら影武者とかできないかな?」

「できます」


俺はゲーム時代は絶対にできなかった無理難題を想像して呟いた。

しかし、ボソッと呟いた声に応える声があった。

...え?

誰だ!?

いやでも、ここは裏庭だし俺以外がいてもおかしくないのか...


「こちらです」

「なっ!?」


声がしたほうを探ってみると、声は目の前から発せられていた。

なんと、ドッペルシャドーが笑顔をこちらに向けながら喋っていた。

何だこれ...ゲーム時代にはこんなことなかったぞ!

まさか幽霊や悪魔に取り憑かれた?


◇◆◇


ステータスを確認すると、〈並列思考〉という〈竜殺し〉、〈遺物の破壊者〉に並ぶゲーム時代には存在していなかった謎スキルがサイレント追加されていた。

竜殺しが竜に対するスキルの獲得、遺物の破壊者が単純なステータスを上げるだけの称号と考えると、並列思考は恐らく自動発動(パッシブ)...かな?

俺は並列思考のタブを開く。


◇並列思考-Lv1

〈パッシブスキル〉並列思考-Lv1

〈パッシブサポートスキル〉並列意思-Lv1


成程、分身を動かすときにサポートをしてくれるのか...

ゲーム時代これがあったらどんだけ楽だったかな...?

まあでもそこまでをAIに任せるのは少し酷だっただろうな、多分。

機会がしゃべるような抑揚のない声で分身がしゃべるのは恐らくスキルのレベルが低いせいなんだろうか...


「まあいいや、これから口頭による指示と思念での意思によるシンクロ訓練をやる」

「了解しました」


元々やる予定だったが、これでさらに楽になった。

本来なら頭の中でフォーメーションを組み上げ、それをずらしながら実行することで分身と自分の動きの両立を可能とするものなのだが、これなら”分身を犠牲にする”のではなく”分身を完全に活かす”戦い方ができるようになるはずだ。本来の方法ではプログラムを編集不能で実行しているようなものなので、相手が予想外の動きをすると分身の方が対応できずに後の動作がすべて崩れてしまう。だから、ゲーム時代の俺は細かい動きの動作を頭に叩き込み、それらを分散して指示することで分身にも細かい動きをさせていた。


「まずは...クラフトウェポン、ハンドシールド」

「...クラフトウェポン、脇差...スキルセットチェンジ、セットシノビ」

「スキルセットチェンジ、セットシールド...アースウォール!」

「空転・跳躍(小)、忍駆け」


まずは大きな壁を作り出し、視界を遮ってから上に飛び出した分身が攻撃を行うフォーメーションだ。次は...


「避けろ」

「了解」


その先に攻撃が来ていたと想像し、飛んでくる複数の魔法弾を幻視する。

どれも間隔を空けて設置し、避け方を間違えれば当たってしまうものばかりだ。

それらを同じく幻視した分身は魔法弾を俺の知る最小の動きで済む回避法を使って巧みに避ける。


「地下からの認識外攻撃」

「了解」


そして避けきった分身を前に、地面の下から生えるトラバサミを想像する。

分身はそれを華麗に避けることに成功した。

...なるほど、ゲーム時代とは段違いの処理能力だ。Lv1でこれなら、MAXに到達すれば一歩も動かず敵を殲滅できるんだろうな...

その後、脳内で作戦を指示する方法も試してみたのだが、こちらのほうが効率がいいことに気づいたので、戦闘をするときは思念での指示をメインに据えよう。


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