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【300万PV突破】不人気職の俺が貴族令嬢に転生して異世界で無双する話 ~武器使いの異世界冒険譚~  作者: 黴男
第一章 王都学院編

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Ep-42 依頼達成と襲撃

「お、おい...あの女の子」

「ハンス兄貴を...ぶん殴った!?」


ギルド内がざわめきに満ちる。

ギルド関連ってこういうイベントあったっけな。無いならきっと他のイベント関連が干渉してこうなったんだろうなぁ...


「さて、今日の依頼をチェックしようか」

「待て待て待て待て!」


テンプレイベントをクリアしたので今回の目的を果たそうと半ば誤魔化すように言った言葉は、当然クレルに阻まれた。


「いきなり売られた喧嘩を買って、適当にあしらうかと思ったら容赦もなしにぶっ飛ばすとは...」

「ねえ、最近思ってるんだけどユカリって結構...」


アレックスとシュナも便乗して俺に突っ込みを入れる。

なんだよ!お前らも結構短気じゃないか...ゲーム時代はそうだったぞ!

しかし俺の心の叫びは、誰にも気づかれることは無いのだった...。


◇◆◇


「すみませんでしたぁ!」

「ふん、分かればいいんだよ」


依頼を見ていた俺に復活したハンスがさっきのは油断していたから再戦しろだのとうるさかったので秒で黙らせると、アスキー状態になってしまった。

最近、暴力に訴えることが多くなってきた気がする。俺、日本に帰ってもまともに生活できるのかな...?


「なんで私たちに喧嘩を売ったんだい?」


ノリノリの女番長演技で問いかける。


「お、お許しを!俺はこの王都で一番大きい闇クランマスターで、表の奴らも俺の顔を直視できないもんで...俺を無視して素通りする貴女様たちが...その、ちょっと気に食わなかったというか...」

「ああ!?アタイが気に食わないっていうのかい!?」


これであってるのかな...

不自然だったら大恥だが...

クレルを見やるとクレルは察してくれたのかサムズアップをした。

どうやら演技は合っているようだ。


「ひ、ひぃっ!お許しください...姐御には絶対に逆らいませんから!」

「じゃあお前の勢力下にある奴等に伝えろ。アタイ等に手を出したら...殺すぞ?」

「りょ、了解しましたァ!」


ある意味これで目的は一つ達成されたわけか。

俺が王都でやっておきたかった事の一つは人脈作り。大まかな情勢や誰でも知れる情報はリンドが集めてくれる。だが秘密裏に隠匿された情報や裏の者しか知りえない情報などはどうしても人脈に頼らざるを得ないからだ。


「おい」

「は、はっ、何でしょうか姐御?」

「もう行っていいぞ」

「わ、分かりました!」


ハンスを行かせて、俺は仲間たちに向き直る。


「本当に時間が惜しい。早く依頼を達成しよう」

「はあ...本当にブレないわね、あんた」

「問題ない。我もそろそろ飽いていた所だ。早く依頼を見ようではないか」

「ちょっ、リンド...」


というわけなので依頼を見よう。

依頼カウンターまで歩き、依頼をチェックする。


「今日は...CPが溜まりそうなのはないわね」

「じゃあ今日こそ魔物狩りか!?」

「ふふふ、私の愛刀の錆にしてくれるわ」


今日はCP(クランポイント)が溜まりそうな依頼はほとんどなかった。

他のランクの依頼ではあるが、こちらのランクではCPは溜まりづらいようだ。

まあ経験を積むランクであるから当然と言えば当然か。

今日のところはゴブリン退治にでも行くか...


「そういえば初めての集団討伐ね」

「そうだな。しかし、俺がユカリと出会った時ユカリは数十匹を同時に相手していた。正直に言ってお前がクランを作り集団で行動する理由がよく分からない」

「うん、1人だと寂しいだけだよ」

「そう言われちゃこちらも追及する気にはなれないな...」


アレックスが俺のついている嘘を正確に見破ってきた。

だが、まだ話すべき時ではないので俺は適当にごまかす。

アレックスはそれが嘘だとわかっているようだな。

でもそれでいい。その方が進めやすいからな...


◇◆◇


結局、魔物狩りの依頼は簡単に終わった。

移動は俺のポータルアローという空間の門を作り出す弓職スキル、

狩りは最強クラスの魔物であるリンドがブレスで一発。

綺麗に討伐証明部位を残して焼き払ったリンドには感服だ。

俺たちはまた明日に向けて休むことにして、依頼達成報告後に解散した。

しかし、俺はまた厄介ごとに足を突っ込んだようだ。

展開が早すぎるよな。


「何者だ!」


俺の周りには全員で7人の敵がいる。

え?なんで敵って断定したかって?

そりゃ勿論、夜道で女の子にこっそり近づいてくる奴が敵以外なわけないよな。


「闇討ちとはアタイも舐められたもんだな!いいぜ、かかってきな!」


ノリノリ演技でそう叫ぶと全員が一斉に襲い掛かってくる。

ここまで慎重に近づいてきたのに、こんな安い挑発に乗るなよ...


「ビルドウェポン、拳闘士(グラップラー)の拳鍔!」


俺は手にナックルダスターをはめる。


「スキルセットチェンジ、セットグラップラー!」


スキルを切り替え、俺は一番近くに来ていた奴の顔面を思い切り殴り飛ばす。

そしてそのまま反転して左右から来ていた奴を回し蹴りで倒す。


「こっ、このっ!」

「遅いな!ソニックナックル!」


拳に魔力がまとわりつき速度を増す。

そのおかげで俺はどこぞの世紀末救世主のようなラッシュを繰り出せる。


「とりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!」

「ぐふっ!がはっ...ぐあああああ!」


ラッシュをかましてボコボコにぶん殴り、気絶させる。

そして最後に残った二人...相手にするのも面倒臭いので...


「空衝覇ッ!」


空気をぶん殴って衝撃波を発生させ衝撃に耐えられないものは全身の血液が激しく振動し内側から加熱され死に至る―――—と言った説明の謎スキルでぶち倒す。

勿論生かしてはいるよ?殺したらまずそうだし、なにより俺の後味が悪い。飯が不味くなりそうだし...倒したやつらはその辺に転がしておいたので、何も問題ないな!....多分


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