Ep-115 振り分け
総合大会のトーナメント形式はよく調べてないので普通のものと違うかもしれませんが、
そういうのがあれば感想で教えてください。
この後三時以降くらいに次話上げます。
俺たちは予選を潜り抜け、見事本選へとたどり着いた。
ここまでは何とか行けるが、この先は本人の努力のみが活きる。
なにせ、対戦相手も錚々たるメンバーだしな。
俺の相手は、まんまダークエルフである。
OSOでもレイドボスとして君臨した、”邪術王”セシルだな。
その名の通り子供でも使えるようなものから、人間なら数十人がかりで行う儀式魔法まで、全ての邪術を扱えるという設定だ。.....しかもイケメン。
爆発してしまえ。
そして、クレルの相手は、〈剣神〉らしい。
身に何一つ纏わず、ただその剣で敵を斬る、アレックスが持っている〈剣聖術〉の上位互換である〈剣神術〉を持った男だ。
これは正直、勝敗が分からないな...........
シュナの相手は、ディーラ。
何処かの国の騎士らしいが、俺でも正体が掴めない。
一応ムスビに〈神眼〉で調べてもらったが、「騎士」という称号スキルを持っていることしか掴めなかった。まあ、今のシュナなら.....いや、幻獣たちのこともある。安心はできないな。
次なるベルの相手はアイ。
ノーラを予選で破った謎の少年だな。
コイツに関しては俺も予想外なので、ノーコメントだな。〈神眼〉で視ようとしたら、急に情報がシャットアウトされた。〈神眼〉も弾くことができるらしい。
リンドの相手は..........アドラー?
まあ、リンドが負けることが無いから放っておくか。
最後に、タツミの相手はベラ・ロンレージュ。
帝国の魔導士で、”魔導王”って呼ばれてるな。王国に来る動機が不明だし、幻獣関連だろう。
「えーっと、アラドの相手は.......アローン?聞いたことのない名前」
「相手が誰かなど関係ない。剣士はただ剣を振るうだけ....とこの間読んだ剣術書に書いてあった。ならば、相手を気にする必要は無いだろう」
そりゃ剣士はそれでいいだろうけどさ........
俺みたいな複合型は色々考えることがあるんだよ。
とくに〈双剣使い〉や〈魔法剣士〉みたいな物理魔法型みたいな奴じゃない俺はな。
ふと、解放団メンバーの相手も気になって、振り分け表を見る。
ハンスの相手は.........ロイ・カルマン?................誰?
そんな強い奴がいるなら俺が知ってるはずなんだけど.....
まあ、多少のイレギュラーはしょうがないか。
最後に、解放団メンバー最後の出場者であるカイの相手は.........フィーナか。
リンドヴルムが暇つぶしに作った竜戦士団の最有望株だな。
割と多い魔力と人間用の竜魔法の素養があるみたいだな。
「あ、そう言えば忘れてた。......ヒショ―の相手は」
「忘れるなんて酷いです、マスター....でございます」
ヒショーの相手は.........グラッドか。
こいつも「騎士」スキル持ちだ。
だが、ヒショーのレベルは、その.......10000超えなので、
よほど手加減しないと相手を一撃で地面のシミにしてしまうだろうなあ。
なので......
「相手がどんなに強くても、ぜったいに殺すな」
「了解です、マスター」
ヒショーはそう言って敬礼した。
頑張れよ。
ネガティブの込められた鬱屈とした地獄の圧力、ゼロモチベート・ヘルグラビティが著者を襲う!
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