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【300万PV突破】不人気職の俺が貴族令嬢に転生して異世界で無双する話 ~武器使いの異世界冒険譚~  作者: 黴男
第一章 王都大会編

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Ep-113 二次予選6 タツミ対ライガン

後日談書いててタツミの二次予選書いてないことに気が付いたので慌てて書いていて、

大幅に遅れました。

対戦相手の名前はなんかビビッと来て名付けた名前です

空地の中央にて仮面を外したタツミを見て、

反対側に立つ浪人風の男は驚いた顔をした。


「なんと.....故郷の衣装を着た外国(とつくに)の者かと思ったのだが.....まさか、同郷の者とはな」

「そうよ。私は風華。あなたは?」

「俺は雷岩(らいがん)。苗字はない」

「そう」


二人は刀に手を携え睨みあう。

ただ静かに立っているように見えるが、先に刀を抜いて相手を斬る、

そんな単純で、最も難しいことを準備しているのだ。


「始め!」

「シッ!」

「ぬんッ!」


始めの合図と共に、タツミの手が掻き消える。

それと同時に雷岩の纏う衣服の胸元が裂け.........


ビシィィィィイイッ!


何かに弾かれた。

直後、胸から雷が噴き出す。


「まさか......雷承御身(かみなりのこ)!?」

不斬撃(ふらずきり).........巽流か」


全身に雷を纏う雷岩が、静かに言う。


「だが巽流に女はいない......もしや貴様、巽の..........」

「その先は言わせない」


タツミは仮面を取り出し,,,,,,,

被った。

直後、タツミを中心に暴風が吹き荒れる。

全身に身に着けた呪具たちも呼応し合うように発光する。


「カハハハハ、同じか!同じであったか!」

「何のことだ」


魔力を纏った声が空気を揺らす。

だが雷岩はそれに怯えることも無く、愉快そうに笑う。


「貴様も承子(うけこ)だったとはな!まさに風承御身(かぜのこ)というわけか!」

「やれやれ......長話はこれで終わりだ!」


刀と魔刀を両手にそれぞれ構え、タツミは風を纏って雷岩へと駆けた。

だが、斬りかかろうとした時.........


「カアアアァァァッ!」

「く.....」


二つの刃は、容易に一つの雷を纏った刀に弾かれる。

姿勢の崩れたタツミに、雷岩の剣戟が迫る。


「うっ!ああッ!」

「どうした?もっと美しい悲鳴を上げたら止めてやろう!」


雷岩は笑いながら雷を纏った刀でタツミを何度も何度も斬る。

タツミは姿勢が崩れたまま、何もできない。

そして、全身から血を流しながら地面に倒れた。


「ハッ、風承御身かと思い少し本気で行ったが、普通の娘か。.......平民の娘がなぜこんなところにいるかは知らんが、帰った方がいい。ここはお前のような者が居るべき場所ではない」

「...........まれ」

「なに?」

「黙れぇぇええ!」


タツミが素早く立ち上がる。

そして風を纏って素早く退いた。


「.......呪王、力を」


タツミを覆うように歪な力が噴き上がり、ローブの形を形成する。

風の刀の方では無い方の刀に呪の力が宿り、禍々しい力が纏われる。


「女たるもの、そちらから近づいてこないのか?男に歩かせるなど....」


何かを勘違いした雷岩が独り喋っている。

それを無視し、タツミは眼を閉じた。

雷岩はそんなタツミの態度に.......キレた。


「負け犬がああああああああ!」


雷岩は全身に極太の雷を纏いながら、一直線にタツミへと斬撃を放った。

斬撃は地面を裂きながらタツミに接近し、直撃した。

バガアアアンと爆音が響き、空気が激しく震える。


「終わりか。俺としたことがつい......ッッッ!?」


巻き起こった砂煙を裂いて、人影が飛び込んでくる。

雷岩は受け身を取ろうとしたが........


「シィィィィィッ!」

「ぐああああああっ!」


タツミは駆けながら刀を交差させ....

雷岩の足元に引き放った。

人が持ち上がるほどの上向きの風が発生し、雷岩は空へと飛ばされる。


「ぐあっ!?」


タツミは地面を蹴り雷岩に肉薄する。

そして、通りすがりにに刀で一閃した。

雷岩の肩が裂けて血を噴き出させる。


「しゃあああああッ!」


タツミは風の魔法を駆使して空を駆け、再び雷岩に迫る。

そして、再び一閃。

鮮血が飛び散るが、タツミは気にも留めない。

そして、再び空を蹴り、更に一閃。

まるで竜巻が回るように、タツミは空中で何度も何度も、雷岩を斬り付け、斬り付け、斬り付けた。


翔竜風爆(アッパーライジング)!」


さらに、地面に落下する雷岩を落とさせはしないとばかりに斬り上げる。

そして、何度も何度も斬り、そしてまた斬り上げる。


「ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」

『.......ツミよ』

「あああああああああああああああああ!」

『タツミよ』

「りゃああああああああああああああ!」

『タツミよ!!』


呪王の声が響き、タツミは我に返った。


「............何?」

『もう、原形をとどめておらんぞ.....?』

「.........やっちゃった」


気付けば、タツミが斬っていたと思っていたのはただの肉片であった。

まだ復元できるが..........、死んでしまえばそれで終わりだ。

タツミは慌てて風の魔力を切り、地上に降り立つ。


「..................あ、タツミ選手...健在!.......ライガン選手、...........戦闘不能!勝者、巽風華選手!.........救護班...じゃない、蘇生班!急行しろ!」

「えっとこれって......私、やりすぎた?」

『..........現代の女子とは怖いものじゃのう..........』


勝った現実を理解できておらずキョトンと棒立ちするタツミに、

呪王は深いため息を内心吐いた。


ボッコボコにされた雷岩さんはトーホウ編で出て来るかも.........




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