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【300万PV突破】不人気職の俺が貴族令嬢に転生して異世界で無双する話 ~武器使いの異世界冒険譚~  作者: 黴男
序章

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Ep-14 決着

(11/11)軽微な修正

雷龍化はバ○ウザ○ルガみたいな龍になると理解してもらえれば。

「インベントリオープン!..いや、アイテムボックスのほうがいいな!アイテムボックスオープン!」


インベントリは入る数が少ないので、実用アイテムしか入れていない。変なアイテムや便利道具ならこっちのほうがいっぱい入っている!

狙いめはよくわからない用途のネタアイテムだ!


「これじゃない...これじゃない...!」


俺はアイテムボックスを全体閲覧にしてスクロールしながらアイテムを見る。

どこだ...ネタアイテムはどこだ...?

その時、俺の眼にあるアイテムが映った。


「操作できる...マジックハンド?これだ!」


こんなもんアイテムとして実装して、何に使うんだ...まあ、役に立つからいいけど。

それを取り出し、装置に向かって飛ばす。

マジックハンドは装置手前で指定通りに止まり、手を開く。

そして、ゲームでも踏んだ手順の通りに手を動かして操作すると...


『お客様にお知らせします!魔導浮力場システム正常化!飛行再開できます!』


飛行船が正しい角度に戻り、さっきまで右の壁だった場所が地面に代わる。

一応、難は去った。だが、まだやり残してることはある!

上空で風を噴き出しているレッサーワイヴァーンを始末しないと魔力場の乱れは戻らず上に戻ってもまた墜落するだけだ。

俺は念じる。


「メイクウェポン!雷龍刀!スキルセットチェンジ、セットサムライ!」


まさか再びこのスキルを使うことになるとはな...

俺は自分の運の悪さを実感しながら、高らかに叫ぶ。


「雷龍化!」


雷をまとった俺は、先ほどあけた穴から飛び出す。

...なんかさっきから雷系統のスキルばっかり使ってる気がするが、レッサーワイヴァーンの弱点属性は雷で合っているのでそれでも問題ない。

先ほど突き抜けた雲を再び突き抜け、レッサーワイヴァーンの真下に来る。

レッサーワイヴァーンはこちらを見るや否や、咆哮を上げながら突撃してきた。

その体は少しずつ崩壊していく。捨て身の突進なのだ。


「突き破れ!」


俺は刀を構え、心の中で[スキルセットチェンジ、雷龍術]と唱える。

そして、放つ!


「雷龍剣突!」


「GUAAAAAAAAAAAAAAA!」


ドガァァァン!


俺とレッサーワイヴァーンが交差する。

そして俺は吹き飛ばなかった。

背後でレッサーワイヴァーンが真っ二つに分かれる。

遅れて耳を劈く雷鳴。


〈経験値を1200獲得しました〉

〈レベルが上昇しました〉

〈レベルが上昇しました〉

〈レベルが上昇しました〉

〈レベルが上昇しました〉


「ふう...やったか」


経験値獲得の声が脳内で響いた後、レッサーワイヴァーンの死骸が激しく燃え上がる。

これならば特に処理をしなくても、地表までに燃え尽きるだろう。

...しかし、ちょっと素材がもったいない気もするが。

俺は帰って風呂でも入るか、と空転雷動を使って飛行船まで戻った。


◇◆◇


帰還し、共有スペースに戻ると、俺は歓声に出迎えられ、乗客に囲まれた。

いや、乗客だけでなく持ち場を離れられない乗務員以外は全員が来ているようだ。


「あんたがあの凶悪そうな竜をやっつけたのか?」

「いや、それより、あんたは複数の武器を操っているように見えた。その身のこなし、まさかSランク冒険者なのか?」

「どうか弟子にしてくれ!」

「姉御、見事な戦いぶりでした!私は感動いたしました!」


一斉に叫ばれたので何を言っているのかが殆ど聞き取れなかったが、

最後のアスキーの叫んだ台詞はしっかりと耳に届いた。

ああ、戦ってるのが俺って広めたのこいつだな。

夜だから誰が戦ってるかは分からないと思って全力出したのに、

それらが全て無駄になってしまった...

どっと疲れた俺に、アスキーがどこからかタオルや水の入った瓶を取り出して近づいてきた。


「ま、待って...今は近寄らないで!汗かいてるから!頼む!」


この変態に汗を嗅がせたら変態度がレベルアップしちゃう!

あと生理的に汗かいてる時におっさんに接近されると鳥肌が立つ。

だからやめてね!


「いいえ、汗を放置しては風邪を引きますぞ!」

「じゃあタオル投げて渡してよ!お風呂行くから!」

「はは、姉御の命とあらば!」


タオルが飛んできたので受け止める。

アスキーが次は何をしようかと怖い雰囲気を出していたので、

俺は言った。


「そんなに嬉しいならパーティでもやってろ馬鹿!」

「ははっ!」


去り際にアスキーはニヤリと笑って肯定の意を示した。

これがどんな結果を招くかまだ俺は知りもしなかった...


◇◆◇


風呂に入ると、前の世界も含めて、いつもよりも身体に熱が染み渡るようだった。

前世も今世もこれほど激しい運動なんてしなかったもんなあ...

思ったより空転系やエアー系のスキルは身体に負担を強いるらしい。


「あ、そうだそうだ、ステータスオープン」


俺は自分のステータスを確認する。

レベルが相当上がったはずなので、そろそろ2次スキルが使えるようになるはずだ。


ユカリ・A・フォール 職業:ウェポンマスター Lv:30


HP3400/3400(+300)

MP1600/1600(+100)

攻撃力:120(+17)

防御力:112(+21)

魔法力:93(+5)

魔法防御:105(+10)

etc…

[スキル]

〈一次〉メイクウェポン-LvMAX

〈二次〉ビルドウェポン-Lv1

〈二次〉ウェポンリビルド-Lv--

空転術-Lv4

[バフ]

〈二次〉リミットオーバー-Lv1

[パッシブ]

ウェポンマスター-Lv2

エアージャンプ-Lv--

マジックリュース-Lv--

マジックサルベージ-Lv--

ワールドツリーブレスト-Lv1

龍滅ぼし-Lv1


二次スキルであるビルドウェポンとウェポンリビルドが解放されたな。

破壊された武器を修理したりビルドウェポンで破壊されクールタイムが発生した武器のクールタイムをリセットできるウェポンリビルドはとても便利だ。

だが、本当の地獄は3次からなのでこのスキルもあまり役には立たなくなる。

だが、エピック上位までの武器を呼び出せるようになったのはデカい。

さらに、一次の時にはなかったバフスキル...というか完全にご都合主義パワーであるリミットオーバーだが、30秒間命と魔力を燃やし尽くしてステータスを極大強化という凄まじいスキルだ。これがあるだけで盾職でもバフスキル無しのヒーローとまともに戦える。


「まあ、30秒全部使い切ると死ぬけどな」


リミットオーバーは名前の通り限界突破なので30秒全部使い切ると文字通り死ぬ。

HPとMPを全消費するとんでもスキルなのであまり使わないほうがいいだろう。

ちなみに純戦闘職はボス戦開始と同時にこのスキルを使用し最初から極大スキルでとどめを刺すと言った脳筋戦法をよく使う。

そして、パッシブスキルだが...


「なんかよく分からないのが増えてる...」


龍滅ぼしって何だ?

ゲームの時には一度も耳にしなかった情報だ。

確認すると、


◇龍滅ぼし

〈通常スキル〉竜滅斬-Lv1

〈パッシブスキル〉竜特攻-Lv1


と表示された。通常スキルである竜滅斬は刃を飛ばすスキルのようだ。

竜特攻は名前の通り竜族に対するダメージが増加するみたいだな。

竜滅斬は竜へのダメージが増加するが、そこに更に竜特攻が乗せられるらしい。

これ、バカみたいに強いんじゃないだろうか。竜限定だが、竜を倒せばレベルが上がるのなら是非上げていきたいところだな。

俺はスキル欄を眺めながら、今後の戦略を練っていたが、突如それは中断された。ガラガラと音を立てて浴室の扉が開き、女の人が入ってきたからだ。


「あ、いたいた!」

「な、何でしょうか…」

「アスキーさんがお呼びですよ!」


その後俺は髪も体も拭かない内に(流石に服は着せられたが)引きずられるように連行され、ロビーに連れ込まれた。ロビーには人が集まっていて、先程のメンバーで酒盛りをしていた。

スタッフ、お前らは仕事があるのにこんなところで酒飲んでていいのか?

そう思いつつ、俺はこの宴からは逃れられないと察し、素直に乾杯に応じたのだった。

その宴は夜が更けるまで続いた。


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[気になる点] その後俺は髪も体も拭かない内に引きずられるように連行され、 って書いてあるけど裸で出たの?
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