SEP-??? 過去変動
というわけで、序章から複数話を現在の経験の元にボリュームアップ+使われなかった伏線や余計な情報を削除し読みやすくしていきます。さらに、現在の状況に合わせてもう少し様々な考察要素や複線を入れていきます。
ある日、俺は食堂で飯を食べていた。
普通のパンとスープと魔物肉である...が、意外とこれ、美味しいんだよな。
魔物の肉をかじりながらパンを食べ、スープに手を伸ばそうとしたとき...
「ッ...!?」
ジジ...と音がしたような気がした。
それと共に視界が一瞬ブレた。
慌ててメニューを確認すると、メニューすらバグっていた。
誰かに相談しようと思ったが、相談しようにもメニューは他人には見えない。
どうしたもんかな~と思っていると、転生してから一度も使われなかった[お知らせ]に
①というマークが浮かび上がった。
確認すると、
・過去で小規模な変動が発生、
それにより現在時間に僅かな乱れが発生しています
............駄目だ、さっぱりわからん。
何の解決にもなってないし、メニューのバグりようは段々悪化していくように思える。
一体どうすれば.....
ギギガガガガガガガガ!!
「うわっ!?」
突如、メニューが不快な電子音を響かせながら縦に裂けた。
ピクセルが光の粒子となって消えていく。
それと同時に、世界が少しずつ崩壊していく。
混乱する俺の元に、壁を突き破ってリンドが現れた。
「り、リンド!」
「ユカリ、これはいったい何事なのだ!?」
「分からない!」
俺は椅子に腰掛けようとするが、腰掛けた瞬間ボロボロと崩れ光の粒子となって崩れ落ちていく。
「クリエイトウェポン、次元剣ディメンジョン!.......次元斬!」
俺は次元剣で空間を切り裂き、校庭まで一気に跳躍する。
すると、王都中から光の粒子が立ち上り、空へと消えていた。
俺とリンドはそれをどうすることもできずに傍観していた。
そこに、クレルとアレックス、シュナとユイナ、ベルがやってくる。
「これはいったい?ユカリ、何か知らないか?」
「絶対ユカリ関連だろ」
「あまりこういうことは言いたくないけど....何か知ってるでしょ?」
「ユカリさん...言いたくないなら言わなくてもよろしいのですよ?無理に言うことはありません」
「ユカリ!これってどういうこと!?古代の文献にもこんなことは載ってないの!」
全員が俺に何か知らないかと聞いてくるが、知る訳ねーだろ!
...何か、重大なイベントを見逃していたとか...?
いや、OSOをサービス開始当初からやっていた俺がそんなミスをするわけがない。
一体何が起きているんだ.......!?
「ねえ、ユカリ...それなに?」
シュナが突如俺を指さした。
視線の方向を見ると、俺から光の粒子が舞っていた。指先が少しずつピクセルになり、粒子と化して溶けていく。
は?
「そ、そんな....」
「ユカリさん!」
よく見れば、俺のあらゆる部分が光り、そこから少しずつ溶け始めている。
仲間たちが一斉に回復魔法を放つが...
「効果がない...というかすり抜けてる!?」
どうやら崩壊を止める手段はないようだ。
それと、崩壊していくのは周囲と俺だけではなかった。
「わ、私の槍が....」
「俺の腕輪が...」
仲間たちの装備品も崩壊し始めていた。
俺はそこに、ある共通点を見出した。
これはもしかして...
「私に関するもの?」
「ユカリ?」
「私に関するものが、消えていく....」
世界が崩壊するのではない、自分だけが消えるのだ。
まだ”真の敵”にも遭っていない、ここで自分が消えればこの世界は何らかの形で滅んでしまうだろう。まだ消えるわけには...
しかし、どんなに願っても崩壊は止まらず.....
「ユカリ!」
「ユカリぃ!」
「ユカリ!」
「ユカリさん!」
「ユカリ!」
「ユカリ.....」
俺の意識は視界ごと真っ黒に塗りつぶされた。
◇◆◇
「うわっ!?」
......俺はベッドで目覚めた。
どうやらそういう夢を見ていたようだ。
夢オチかよ!だが...
良かった良かった、これでまだまだこの世界に居られる。
何の奇跡かはわからないけど、助かった。
俺は感謝を胸に秘め、いつも通り水差しから水を注ぎ、
飲んだ。
「ふあぁ~...今日は何しよっかな~」
俺はそんなことを言いながら、ドアノブを捻った。
.......あれ?何の夢を見てたんだっけか。
まあ、どうでもいいや。
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