22
※暴力表現、流血描写注意。(死人は出ません)
ここに入れられて、もう五日だ。
サランジュリエでは開門と閉門の時に鐘が鳴るので、時計がなくても、おおよその時刻は分かる。
暗闇の中に閉じ込められていると、媒介石のランプがあっても、気持ちがふさぎ始めた。修太でこうなのだから、ランプがない被害者達はもっとつらかっただろう。
今日のサランジュリエは冬のようで、この部屋は結構寒い。掛け布にくるまって寝ていると、鐘をガンガンと叩く音がした。
(なんだ?)
薬師ギルドの中が騒がしいようだ。耳を澄ませても、何を言っているかまでは聞き取れない。どうしたんだろうかと起きあがって扉を見つめていると、カチンと鍵の開く音がした。
明かりがまぶしくて目を細めると、ブランドンが慌ただしく入ってきた。修太は思わず腰を浮かせる。
「火事だ。くそ、こんな時に」
けたたましい鐘の音は、火災を知らせているらしい。扉が開いたことで、外から「逃げろ」とか「火を消せ」と叫んでいるのが聞こえてきた。
「こんなに強情だとはな。大人でも三日で音を上げるというに」
ブランドンはいまいましげにつぶやく。扉から秘書が入ってきて、修太をベッドに座らせ、職員用のマントを修太に着せかけた。
(なんだ、いったい。いたっ)
秘書が肩を強く押さえたので、修太は顔をしかめる。その前で、ブランドンが小瓶の蓋を開けた。
「おい、なんだ。やめろ!」
嫌な予感がして暴れるが、座っている姿勢だとたいして力が入らない。しかも上から秘書が押さえつけるので余計に。
「騒がれると困るんでな。安心しろ、一過性の薬だ」
ブランドンがそう言うが、こんな所に閉じ込めている張本人を信じられるわけがない。
「……うぐっ」
無理矢理、口を開かされて、薬を飲まされた。飲みたくなかったが、鼻をつままれて息苦しかったせいで、耐えきれずに飲み込んだ。なんともいえない苦味にせきこむ。
「うぇっ、げほ、ごほ」
修太はぎろりとブランドンをにらむ。
「な、に……げほっ」
途中で声が出づらくなって、せきこむ。
「!?」
声が出ないことに気付いて、さあっと血の気が引く。
「よし、行くぞ」
「はい」
秘書に腕を引かれ、ブランドンが鞄を持って執務室を出る。
(そうか、逃げる時に俺が騒がないように……。くそっ)
従うまいと足を踏ん張ると、秘書が手首を強くつかむ。結局、痛みに負けて、ついていくはめになった。
火事だと言う通り、廊下にはうっすらと煙が立ち込めている。数名の男達がそれぞれ荷物を抱え、ブランドンを待っていた。
「マスター、こちらです!」
「貴重品は持ったな?」
「ええ!」
それから受付のあるホールに出ると、濃い煙が上がっていた。
(火事に巻き込まれたら死ぬ。しかたない、逃げるなら外に出てからだ)
袖で鼻と口を覆い、階段を降りる。今こそ、電気でバチッとするアイテムの出番だろう。いつでも取り出せるように、旅人の指輪を意識した。一番下まで下りると、急にブランドン達が立ち止まった。
「そんなに急いで、どこに行くんだ? 薬師ギルドのマスターさんよ」
受付カウンターにもたれて、グレイが立っていた。ハルバートを腕に添えている。
(父さん! 皆も!)
出入り口にはトリトラやリック、ウィルや助手達がおり、冒険者ギルドのマスターや年配の衛兵もいるようだ。彼らの姿を見つけて、修太の気持ちはぱあっと明るくなった。
「くっ」
ブランドンは悔しげにうなる。グレイは衛兵に向けて話しかける。
「衛兵、見た通り、そいつが息子の誘拐犯だ。――さて、息子を返してもらおうか?」
「貴様、まさかこのためにギルドに火を?」
「それこそ、まさかだ。煙がよく出る草を燃やしただけだ。なあ?」
ブランドンの問いに答え、グレイはウィルのほうを見る。ウィルはこくりと頷いた。
「ああ、そうだ。ブランドン、お前がツカーラ君を連れて出てくるだろうと、ここで待っていた」
「火事の中、息子を置いて逃げなかったことは、評価してやってもいい」
ふんと鼻で笑って、グレイが上から目線で言った。
「ちっ」
ブランドンは舌打ちし、襟元から引き出した笛を吹いた。彼の子飼いだろうか、人相の悪い男が八人ばかり、ギルドの奥、庭側から駆けつける。
「お前達、あの連中を全員片付けろ! 褒美は弾んでやる! まずはその黒服からだ!」
ブランドンの指示で、いっせいに武器を抜く。
グレイはため息をつき、気色ばむ仲間を、片手を上げて止める。ハルバートをつかみ、カウンターにもたれる姿勢から立ち上がった。
「まさか俺に対人戦で挑む気か? お前ら、誰に喧嘩を売ってるか、分かってんだろうな」
あっという間にグレイを取り囲み、男達は武器を構える。
「知るか!」
「数でかかれば、誰が相手でも同じだ!」
グレイを円で囲んだ男達は、剣や斧、槍でもって、いっせいに飛びかかっていく。
(父さん!)
さすがに、修太は息を飲んだ。戦闘になると、いつも隠れているように言われるので、こんな目の前で見ることはめったにない。
グレイはまったく動揺することもなく腰を落とし、ハルバートを一閃した。
「ぎゃあああ」
「ぐわああ」
男達は悲鳴とともに吹っ飛び、斬られた上半身から血が飛ぶ。あっという間に、床に血だまりができた。
「ひぃぃ」
「ば、化け物!」
ブランドンの配下の薬師が腰を抜かし、床にへたりこむ。
グレイはいっこだにせず、ちらとウィルのほうを見る。
「悪いな。結局、血の海にしちまって」
「…………ハ、ハハ」
扉にしがみついた格好で、ウィルは引きつった笑いを返す。エスターとアランは青ざめ、そんなウィルの腕に両側からひしっとつかまっている。
「そんなにびびらなくても、殺してねえよ。くそ痛ぇだろうがな」
グレイの言葉に、ウィルは及び腰ながら前に出てくる。
「て、手当てをしても?」
「好きにしろ」
するとウィルは薬師の顔に変わり、男達の手当てに走る。エスターとアランもハッと我に返り、それに続いた。
グレイはうめき声を上げて倒れる男達の間を、血だまりを踏んで、ブランドンのほうにゆっくり歩いてくる。
(どう見ても、ホラー映画の悪役……)
そんな場合ではないのに、修太はそんなことを思った。少し前で立ち止まり、グレイは修太を見た。
「シューター、来い」
そう言われて、秘書の手がゆるんでいるのに気付く。彼も腰を抜かして、尻もちをついていた。修太は今のうちにと、グレイのほうへ踏み出す。だが、数歩もいかないうちにブランドンに捕まった。後ろからナイフの刃を首に当てられる。
「貴様ぁーっ、よくも私の邪魔を! それ以上、近づくな! お前の息子がどうなってもいいのか?」
修太は顔をしかめた。ブランドンの太い左腕で、首元を押さえられて苦しい。腕を外そうと、両手でしがみついてもがいていると、グレイが冷静に言った。
「シューター、こんな時はどうすればいいか、教えたな?」
修太ははたと思い出して、ブランドンの腕の肘側ににじり寄る。おかげで腕と首の間に隙間ができて、息苦しさがだいぶ薄れた。人質にとられた時はそうやって体力を温存し、逃げるチャンスを狙えと教えられている。
「なんだ、何を言ってる?」
優位に立ったつもりのブランドンは、勝手な会話を許せないようだ。右手に持ったナイフが首に当たり、ピリッと痛んだ。グレイの目つきがさらに鋭くなったので、たぶん血が出たのだろう。
それから、グレイはまた溜息をついた。心の底から面倒くさそうだ。
「悪党ってのは、どいつもこいつも代わり映えしねえな。お前は少しは頭が回るほうだが、結局、周りを見下しているから、こうして足をすくわれる。どうせ、周りの奴は全員、餌を持ってくる家畜だとでも思ってんだろ、この豚が」
「な……っ」
ブランドンは怒りのためか、絶句して二の句がつげないようだ。
辛口がききすぎて切れ味抜群の悪態に、修太ですら少し同情する。
「ちょ、ちょっと、賊狩り殿。あんまり刺激しては……」
衛兵が止めるが、グレイは無視して続ける。
「お前が思うより、周りも頭が回るんだよ。家畜にしてやられた気分はどうだ。――おいおい、そんな赤い顔をするなよ。焼き豚みてえじゃねえか」
グレイの挑発に、ブランドンは一気に逆上する。
「貴様ぁぁぁっ」
グレイのほうに気を取られて、ナイフが少し遠のいた。修太はその隙に、ブランドンの腕に噛みつく。
「いっ」
ブランドンが驚き、手が緩む。修太はそのまましゃがんで腕から逃げると、グレイのほうをめがけて走る。
「くそっ、待て、小僧!」
「!」
あいにくと、さっき着せられたマントのフードをつかまれた。バランスを崩し、修太は後ろに倒れこむ。ブランドンは修太を引きずり戻そうと身を屈めたのだが、その顔面に靴底がめりこんだ。
「が!?」
ブランドンが後ろに吹っ飛び、壁に激突する。修太にはその様子がスローモーションに見えた。
「げはぁっ」
鼻血だけでなく口からも血を流し、ブランドンは床に倒れる。恐らく歯が折れたに違いない。もしかすると、壁にぶつかった衝撃で肋骨も折れたのではないだろうか。
諸悪の根源が倒れたのに、歓声一つなく、ホールはしんと静まり返った。
蹴りだけでこんなことになっているので、まともな人間なら驚きで固まるだろう。
最初に口を開いたのはグレイだ。
「無事か?」
修太は起き上がり、グレイを見上げた。グレイはなんとも言えない顔で、こちらを見ている。血なまぐさいことをした後は、いつもこうだ。怖いものは怖いが、助けてもらった身で、見限ることなんてないのに。
大丈夫だと言いたいところだが、声が出ない。こくりと頷いて、右手を差し出した。グレイはハルバートを左手に持ち替え、修太の手を取る。ぐいと引いて、立たせてくれた。
グレイはけげんそうにこちらを観察する。
「おい、本当になんともないのか?」
『大丈夫』
口パクで返すと、グレイは片眉を跳ね上げる。
「もう一回、しゃべってみろ」
聞き取れなかったと思ったようなので、修太はしかたなく、喉を叩いて、口の前でバツ印を作る。
「……声が出ない?」
グレイの問いに、修太ははっきり頷く。グレイが眉をひそめた時、グレイの後ろで「ぎゃああ」と悲鳴が上がった。
ぎょっとしてそちらを見ると、トリトラがサーベルで秘書の手を床に縫いとめていた。
『うわーっ、何、やってんだよ!』
「うん、何を言ったかは分かるよ。こいつが師匠に、何か注射しようとしてたからさ。師匠、シューターが気になるのは分かりますけど、背後注意ですよ。とどめ、いっときます?」
――にこにこしながら訊くんじゃねえよ、こええよ。
トリトラの様子にびびるが、確かに彼の言う通り、床にはガラス製の注射器が転がっていた。
修太は手を振って、トリトラにサーベルをどかすように示す。トリトラは片眉を跳ね上げる。
「え? やめろって? 君は優しいねえ。監禁して、声を奪った相手をかばうのか。いいんだよ? そうしろと言うなら、全員、殺すから」
サーベルを抜いたが、その代わりに、トリトラは刺したばかりの秘書の手を踏んだ。
「うぎゃああ」
また悲鳴が上がる。修太はトリトラの腕に飛びついた。ぐいぐいと引っ張って、秘書から離す。トリトラは笑顔でも目が笑っていないし、こめかみに青筋が浮かんでいる。
怒ってくれるのはうれしいが、そういう過激なのはやめて欲しい。
口パクで大丈夫と伝えるが、トリトラは納得しない。
「大丈夫? 何が? こんなクソみたいな連中、掃除したほうが世の中のためだって。ね?」
――だから、「ね?」じゃねーよ!
ブランドンの言うことを信じるなら、この症状は一過性のものだ。上手く伝えられないことに修太が焦っていると、目を離した隙にグレイがブランドンを締め上げにかかっていた。
*****
・グレイ視点
――声が出ない。
修太がそう示すのを見た瞬間、目の前が真っ暗になるとはこういうことかと、初めて理解した。
気がそれたせいで、トリトラがサーベルを抜くまで、秘書がグレイに一矢報いようとしていることにも気付かなかったくらいだ。
グレイが甘かった。
悠長なことを言っていないで、すぐに踏み込んで、監禁場所から助けてやれば良かった。
人間は黒狼族よりずっと弱い。極度のストレスで声が出なくなることもある。盗賊団のアジトから救った人間で、そういう者を見たこともあったのに。
今日、元気だからといって、明日も会えるとは限らない。よく知っているくせに、もう少しくらいは平気だろうと思ったのが間違いだった。
そもそも、この男が存在しているのが悪い。
グレイは怒りに支配され、ほとんど無意識のうちに、ブランドンの首をつかんで持ち上げた。
「ぐうう」
苦しげにもがく様すら見苦しい。
このまま首をへし折ってもいいが、そんな生やさしいことはしない。痛みには痛みを、苦しみには苦しみを返すべきだ。
「賊狩り、殺すな! そいつは重要参考人だ!」
冒険者ギルドのマスター、ダコンが止めようと声をかける。
「うるせえ。――消えろ」
邪魔をするなら、マスターだろうがぶちのめす。殺気をこめてにらむと、ダコンが固まった。
「はい、すみませんでした」
一瞬で諦め、ダコンは引き下がる。
今度は、修太が止めようとした。左腕をつかみ、体重をかけるが、グレイがびくともしないので、必死に服を引っ張ってくる。
自分を苦しめた張本人を、どうしてかばうのか。グレイには理解できず、いらだちを感じる。グレイならば、やり返す。こんなクズに、絶対に情けなどかけない。
だが、修太が突然、ヒュッと変な息をしてせきこみ始めたので、さすがに気になった。
「げほっ、ごほっ」
苦しげなせきをした後、金臭い鉄のにおいがした。思わずそちらを見ると、手の平についた血を、修太が呆然と見ている。
グレイはブランドンから手を離した。
*****
「なんだ? どうして血を吐いた?」
驚いたのは、グレイも同じようだった。あんなに止めても聞き入れてくれなかったのに、あっさりブランドンを解放したくらいだ。ブランドンは息をしようと、床にはいつくばるようにしてせきこんでいる。修太にも分からないが、息をするだけで喉が痛くて、対応する余裕がない。
「血を吐いたって!? ちょっと診せて!」
さっきまでごろつきの手当てに奔走していたウィルが、真顔で駆けてくる。
「ツカーラ君、イエスだったら手を軽く上げて。心臓が痛い? 喉? なるほど、喉か。エスター、診てあげて」
「はい、かしこまりましたわ」
薬師の助手をしているが、〈青〉のエスターは治療師としても腕を鍛えている。体の状態を見るなら、治療師が魔力を通して診たほうが早い。
「あら、喉が傷ついていますわね。はい、これでいいでしょう。無理に声を出そうとしないでください」
エスターの魔法で、あっという間に痛みが消えた。修太はエスターに深々と頭を下げる。
「ツカーラさんのお父様、あとはゆっくり診察してみないと分かりませんわ。命に別状はないようですから、落ち着いてください」
「本当か?」
「ええ」
エスターがしっかりと頷き、傍に膝をついていたグレイも納得を見せた。修太はというと、頼むからそれ以上はやめてくれと、グレイをじーっと見つめる。グレイは嫌そうに問う。
「やめろって?」
こくり。修太は頷く。
「駄目か?」
こくこくこくこく。
「ちっ」
よほど気が済まないのか、グレイは舌打ちする。そして、いかに受け入れがたいかを、淡々と説明し始めた。
「お前のことだから、前の被害者のためにも裁判をしろって言うんだろ。だが、俺は前の奴なんかどうでもいい。同族の女が同じ目にあっても、俺は同じことをする。痛めつけられたら、その倍でやり返す。何故だと思う?」
修太が首を傾げると、グレイは親指でくいっと後ろを示す。
「ああいう連中は、他人を対等だと思ってねえんだよ。噛みついてやれば、牙の存在を思い出す。そうすれば気付くんだ。自分も同じ目にあうかもしれないってことにな」
「だから馬鹿なんでしょ、こいつら。上には上がいるんだと教えてやるのが、親切ってもんじゃないですか?」
トリトラが口を挟み、ブランドンの配下の前で、バキリと指の骨を鳴らす。腰を抜かしている数名は、ぶるぶると震えた。
「それでも駄目か?」
グレイの問いに、修太は少し迷って、やっぱり頷いた。
彼らの言うことも分かるのだ。
だが、セーセレティー精霊国のルールには反するし、法治国家で育った修太には私刑は良くないこととしか思えない。
それでもグレイが心配してくれているのは分かるから、ものすごく申し訳なくなって、床に両手をついて深く頭を下げる。
これが修太と彼らの、絶対に埋まらない溝だ。分かっていても、修太はそこを越えられない。そうしていいと言えば、きっとグレイ達は理解してくれたと喜んでくれるだろう。それはできないから、ただ悲しい。
「……分かった。謝るな。お前が良いなら、もういい」
後ろ襟をつかんで、ぐいと顔を上げさせられる。苦々しい。グレイの顔は、そんな表情に近く見えた。
修太は両手を伸ばし、グレイの右手を握りしめる。
『ありがとう』
「礼を言われることでもない。――ったく、しかたねえ奴だな」
根負けだと溜息をつき、口元にうっすらと笑みを浮かべ、グレイは修太の頭をポンと叩く。
「師匠がそう言うんじゃあ、あきらめるしかないですね。そこの衛兵さん、お仲間を連れてきて、こいつらを連れてってよ。見てるとムカつくんだよね」
「はいぃっ!」
トリトラに声をかけられ、息を飲んで見守っていた衛兵はビシッと敬礼し、薬師ギルドを出て行く。
「とりあえず、お前はそいつに診てもらえ」
「そうだね。ツカーラ君、研究室で診察するよ」
ウィルが手を貸して、修太を立たせてくれた時だった。グレイの後ろで、ブランドンがゆっくりと起き上がったのは。これだけやられて、まだ反抗心があったらしい。一度は落としたナイフを振り上げ、グレイの背を刺そうとした。
そんなものは、グレイが手を払う動作だけで返り討ちにしたが。
「うっ、ああああ、痛いぃっ」
ブランドンは折れた腕を見下ろし、悲鳴を上げる。
「……今のは不可抗力だからな?」
そうだろうか。グレイは分かっていて、手加減しないで攻撃し返したように思える。だが、これはブランドンの自業自得だと思い、修太は見なかったことにした。
修太の視点のみにするかで、すごーく迷ったんですが、グレイ視点もはさんでみました。
どうしても修太視点だと笑える描写になるので、緊張感がそこなわれるかなあとも思って。
最初は頭脳戦のみで、ここまで暴れる予定じゃなかったんですが、どうでしょうかね。グレイがかっこよく書けてたらいいです。
※ごめんなさい、お仕事があるので、更新はここまでで、四月末までお休みします。次は五月にお会いしましょう。




